RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

探偵はBARにいる3@チネチッタ川崎 2017年12月23日(土)

封切り四週目。

席数107の【CINE1】は満員の盛況。


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第一作と第二作は「PG12」のシバリが。
本作はそれが外れ、その分、エロとバイオレンスの要素が薄くなっている。
勿論、特に殺陣のシーンでそれなりの工夫はされているけれど。

第一作を観た時に「日本らしい、新たなハードボイルド」と感じたのには
それらのファクターも大きかったわけで、
おちゃらけた部分だけはなまじ残っているため
場内でも笑いが起きる頻度が高くなっている感じ。


そして先の二作が原作アリだったのに対し
本作はオリジナルストーリー。

今後のシリーズ化を目論む上でも
試金石的な作品であったのだが、
矢張りとゆ~か、予想通りとゆ~か、
インパクトもパワーも更に劣化している印象。

いや、それでもね、凡百な映画よりも
遥に出来は良いんですよ。

なので、元のテイストに戻る前提で
シリーズ化には諸手を挙げて賛成。


最初は簡単な依頼と思われた人探しが、
捻じれて拗れてとんでもない結末に転がって行き、
観客は予想だにしない場所に連れ出されてしまったことで
(良い意味で)唖然とする。

しっかりと張られた伏線に、それを平然と裏切るような結末
(ただこの部分の見せ方は、少々しつこい気もするけど)。

都会に住む人間の孤独を
ぼうと浮き上がらせる芯の作り方も
胸に迫るものが有るし。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


作品リリースのインターバルが二年・四年となっているのが気になる点。

やるんならもうちょっと急いで貰わないと
探偵を演じる『大泉洋』の旬が過ぎてしまう。