RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

2024-01-01から1年間の記事一覧

Reflection@佐藤美術館 2024年4月20日(土)

”多摩美術大学大学院修士課程日本画研究領域二年生展”が正式タイトル。 計十二名の作品が並び、一人あて大小合わせて複数点なので、見ごたえもあり。 『荒井颯子』の古風な日本画の構図や表現の中に今っぽい人物や思惑が入り込む〔マッチポイント〕。 期待と…

マイケル・ケンナ写真展@ヒルサイドフォーラム 2024年4月20日(土)

モノクロームの写真展。 写真家は英国人も、被写体の全ては日本の風景や建物。 風景であれば中には鳥が入る作品もありはするが概ね平原(それも雪一面の)や山海といったどちらかと言えばシンプルな対象。 が、荒涼とした雪原であっても画面の中に一本の木が…

異人たち@TOHOシネマズ錦糸町 オリナス 2024年4月21日(日)

封切り三日目。 席数114の【SCREEN5】の入りは三割ほど。 『片岡鶴太郎』はべらんめぇな父親役が、『秋吉久美子』はきっぷの良い母親役がそれぞれ似合っていた。 そんな両親が、十二歳の頃に死に別れたままの姿で懐かしい浅草の地で暮らしている。 今朝分…

OKETA COLLECTION 2024「Golden Memories」@スパイラルガーデン 2024年4月20日(土)

本展もはや六回目。 毎年この時期に、自身のコレクションを無料で披露してくれるのは、なんと有難いことか。 展示作家は二十ほども、アンティークチェアや白磁、信楽等もあり収集欲の広さはうかがえる。 気になる作家は『杉山日向子』で経歴を確認すれば「卒…

リンダはチキンがたべたい!@チネチッタ川崎 2024年4月14日(日)

封切り三日目。 席数154の【CINE9】の入りは二割ほど。 『リンダ』は母親の『ポレット』と郊外の大規模団地に住む活発な女の子。父親は彼女が一歳の時に、食事中に突然亡くなり、記憶はほぼほぼ無いに等しい。 が、その時の、父親が作ってくれた夕食だけ…

プリシラ@TOHOシネマズ日本橋 2024年4月13日(土)

封切り二日目。 席数143の【SCREEN9】の入りは四割ほど。 現時点の評価はIMDb:6.5Metascore:79個人的には一般人評価の「IMDb」より評論家筋の「Metascore」を偏重の方針。 とは言え「IMDb」も7.0以上は善し(「Metascore」は70以…

TDC 2024@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2024年4月6日(土)

”TOKYO TYPE DIRECTORS CLUB EXHIBITION 2024” と書かれている。 恒例の企画も、例年以上に外国の人の作品が多い印象。 また、自分が見たり聞いたりした作品が圧倒的に少ないのも毎度ながら、実際に行った展覧会のポスターが五点ほどしかないとの体験不足。 …

宿場から明治の川崎へ@東海道かわさき宿交流館 2024年4月7日(土)

以前にも似たような展示があったとの記憶。六年近く前だろうか。 その時の『和宮』のエピソードが今回もやはり使われている。 また「宿場」をテーマにしたものも同様。五年ほど前にも。 展示は写真とそれを改設するパネルで少々、寂しい。 会期は~5月26日(…

アイアンクロー@TOHOシネマズ川崎 2024年4月7日(日)

封切り三日目。 席数147の【SCREEN2】の入りは六割ほど。 昔のプロレスラーは今にも増してキャラが立っていたなと思う。 例えば「吸血鬼」と呼ばれた『フレッド・ブラッシー』は歯をやすりで研ぎながらの入場。 勿論、実際に歯に当てていないだろうし、「…

パスト ライブス 再会@TOHOシネマズ日比谷 2024年4月6日(土)

封切り二日目。 席数98の【SCREEN6】は満員の盛況。 冒頭のシーンは諧謔に満ちている。バーカウンター並んで向かう三人の男女。一人の男性と女性はアジア系、もう一人の男性はアングロサクソン風。 傍目からは、観光で訪れたアジア人夫婦とガイドの白人男…

歳時記 暮らしの中の祈り@新宿歴史博物館 2024年3月23日(土)

「@キャノンギャラリー」で観た〔祭り〕と近似のテイスト。 一年十二ヶ月、更には四季折々の行事や風習の展示。 勿論、同館ならでは、写真だけでなく絵や文物も多々。 正月の〔唐湊器〕。神社での豆撒きに使われる〔節分枡〕。古い家であれば、使用されてい…

美と殺戮のすべて@チネチッタ川崎 2024年3月31日(日)

封切り三日目。 席数191の【CINE10】の入りはほんの十人ほど。 普段なら{ドキュメンタリー}の類は観ないのだが(除く、テレビ視聴)、本作は現時点でIMDb:7.5Metascore:91の高評価。 加えてスポットライトがあてられる『ナン・ゴールディン』は…

オッペンハイマー@109シネマズ川崎 2024年3月30日(土)

封切り二日目。 席数127の【シアター2】は満員の盛況。 「NHK」の「映像の世紀バタフライエフェクト」、 2024年2月19日の放送は〔マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪〕。 本作の良い予習になると同時に、幾つもの感嘆すべき内容が。 一つは…

建立900年 特別展「中尊寺金色堂」@東京国立博物館

珍しく正規料金の1,600円を支払っての入場。諸般の事情で前売り券の購入も叶わず。 当日は、事前に混雑状況を専用の「X(旧Twitter)」で確認。 確かに窓口の並びはゼロも、入場までの待機列は40分を告げられる。係りの人によるもと「この時間帯では…

2023年度 武蔵野美術大学大学院修士課程日本画コース修了制作展@佐藤美術館 2024年3月23日(土)

出展者は十三名。 『オウテンテン』と『熊谷衣瑠菜』の作品を面白く観る。共に二点づつが並んでいる。 前者は〔夏浅し風のかげそふ蝶のかげ〕と〔凌霄花の庭〕。 中央には幼げに見える人が独りで大きく描かれ翅の文様も大きさも様々な蝶が幾頭も、更には極彩…

千賀健史個展「まず、自分でやってみる。」@BUG/リクルートアートセンター 2024年3月17日(日)

『千賀健史』は「2017年 第16回写真「1_WALL」」グランプリ受賞者。 その時の作品は階層社会や差別・貧困をテーマも本展では「特殊詐欺」を取り上げる。 壁に架けられた幾つもの作品は解説も読まなければ理解は不能も、見ただけで単純に理解できるのは床面に…

アネックス展2024-表彰と趣意-@ポーラ ミュージアム アネックス 2024年3月17日(日)

後期の会期は~4月14日(日)まで。 出展は『水永阿里紗・菊池奈緒・鶴見朋世』の三名も『水永阿里紗』の作品にもっともインパクトあり。 手法は{ステンドグラス}で、西洋らしいモチーフがある一方、純日本風のものも。 とりわけ後者は、イマイマの世界で…

メニスル@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2024年3月19日(火)

「ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 6」とされている。統一のタイトルは”メニスル”で、なるほど三組の作品はそれをきちんと踏まえたものになっている。 【一階】には『大庭孝文』の作品。 おそらくは写真や絵画と思われるが何れも白い和紙に覆われ、下…

第17回 shiseido art egg@資生堂ギャラリー 2024年3月17日(日)

第2期展のアーチストは『野村在』。テーマタイトルは”君の存在は消えない、だから大丈夫。” 館内には,それにピッタリの展示が五点。 先ずはタイトルそのものが作品の展示。 天井には打孔機が備え付けられ、そこから吐き出された透明なテープが床にうず高く…

重塑-Rebuilding@UNPEL GALLERY/アンペルギャラリー 2024年3月17日(日)

「多摩美術大学日本画専攻卒業生・修了生四人展」と書かれている。 タイトルの「重塑」のココロは、「もう一度積み上げ、再構築する」だと言う。 さて、その四人は『阿部エリカ/永田優美/山内明日香/林銘君』。 中でも『永田優美』の描くところの女性に目…

ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展@CHANEL NEXUS HALL 2024年3月17日(日)

『ジョージ ホイニンゲン=ヒューン』は1900年ロシア生まれの写真家で1968年まで生き、主にファッション誌で活躍したと聞く。 本展ではモノクロームの写真が六十五点ほど並ぶが、中には『ココ・シャネル』を写した作品が多数。関係性のほどがうかがい知れる。…

デューン 砂の惑星 PART2@チネチッタ川崎 2024年3月16日(土)

封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは七割ほど。 前作を復習鑑賞せずに劇場に向かったので、ストーリーがジブンの頭の中できちんとつながるだろうか?との一抹の不安。 が、結果的にそれは全くの杞憂。人物の背景や過去の出来事もエピソードに付随…

奇想民俗博物館「まつりと」@キヤノンギャラリーS/銀座 2024年3月2日(土)

既に終了した展覧会。【S】での会期は~3月4日(月)、【銀座】での会期は~3月2日(土)。 共に「キヤノンギャラリー50周年企画展」。 「奇想」と書かれてはいてもそれは傍から見た感想であって、当事者にとってみれば順繰り順繰り回って来る当たり前に在…

ゴールド・ボーイ@109シネマズ川崎 2024年3月9日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは六割ほど。 全国47都道府県の中で沖縄県の離婚率は断トツで一位との統計。 であれば、本作での主要な三組の登場人物すべての背景に離婚(と、再婚)が横たわっていても納得がいこうというもの。 原作は『…

ヨシロットン@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2024年3月2日(土)

「拡張するグラフィック」とのタイトル。英文では”YOSHIROTTEN Radial Graphics Bio”と書かれている。 『ヨシロットン』はデザインスタジオを主宰するマルチメディア・アーチストとされている。 【一階】は薄暗い空間。壁一面にイメージが小さなパネルのよう…

サロン展@渋谷区立松濤美術館 2024年3月1日(金)

「土地の記憶と記録 風景を巡る旅」と題が付されている。 並んでいるのは同館所蔵の絵画と写真も写真類の方が圧倒的に多く、やはり近隣の風景を写したものが印象に残る。 キャプションに付けられた年代を頼りに観て行けば、大きく変わった処も変わってはいな…

コットンテール@チネチッタ川崎 2024年3月3日(日)

封切り三日目。 席数154の【CINE9】の入りは四割ほど。 若年性認知症の妻『明子(木村多江)』を亡くした『兼三郎(リリー・フランキー)』はその法要の席で菩提寺の住職から『明子』の遺言を渡される。 そこには、幼い頃に両親とひと夏を過ごしたイギリ…

52ヘルツのクジラたち@TOHOシネマズ日比谷 2024年3月2日(土)

封切り二日目。 席数249の【SCREEN9】の入りは五割ほど。 『町田そのこ』の小説は既刊十一冊のうち七冊を読了。 自分にしては高比率も一冊を除けばタイトルを見るだけで「ああ、こ~ゆ~内容だったよね」と想起が可能。 その唯一の例外が標題作。ハードカ…

How to face our problems@ヒルサイドフォーラム 2024年3月1日(金)

【ヒルサイドテラスF棟】で会期2月27日(火)~3月2日(土)とたった五日間の開催。加えて開場時間は15:00-20:00(最終日は11:00~)とかなり通常とは外れている。 オマケに主催は「PwCコンサルティング合同会社」。なかなか面白いコトをやるなぁと思う。…

大志学園卒業制作展@佐藤美術館/ACT(アートコンプレックスセンター) 2024年2月24日(土)

昨年もこうした仕切りだったろうか。「第二会場」が設定されていることを知ったのは当日のこと。 展示内容は【4・5階】が”武蔵野学芸専門学校”、【3階】が”早稲田国際ビジネスカレッジデザイン科総合学科”、【ACT】が”専門学校在籍生、高等課程の卒業…