RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

写真から100年@東京都写真美術館 2023年11月25日(土)

”東京工芸大学 創立100周年記念展”。 日頃から作品展を拝見させていただいている「写大ギャラリー」。 その大本の組織である「東京工芸大学」の創立百年を記念しての企画展。 モノクロームの作品が多いことも特徴的。 「写大ギャラリーコレクション」からの…

臥遊-時空をかける禅のまなざし@慶應義塾ミュージアム・コモンズ 2023年11月25日(土)

常盤山文庫×慶應義塾のコラボ企画。 入場すると、お作法についての案内。 一周目は最低限の情報だけで虚心坦懐に鑑賞、二周目にはリーフレット等を参照し、より理解を深めるのが良かろうとの助言。 とは言え、リーフレットは持ち帰り不可で、その場での確認…

生誕90年記念 細江英公 作品展@FUJIFILM SQUARE 2023年11月5日(日)

【写真歴史博物館】での標題展は、”この写真家の熱量を観よ!”との副題の方が特徴を言い得て妙。 『細江英公』の代表的なシリーズから幾つかずつを計三十点ほどを並べる。 『三島由紀夫』を起用した〔薔薇刑〕も、{舞踏}を活写した〔鎌鼬〕も静物画のよう…

カッサンドル ポスター展@ノエビア銀座ギャラリー 2023年11月11日(土)

名前を目にしただけではピンと来ないが、ポスターの実際を観れば、直ぐに「ああ!この人ね!!」と了解される。 それほどに特徴的な表現。 鉄道や船を大胆な直線と優美な曲線で描写する。 霧にもやったような、ややくすんだ色合いもその構造物が持つ重厚感を…

首@TOHOシネマズ川崎 2023年11月23日(木)

本日初日。 席数158の【SCREEN3】の入りは七割ほど。 「本能寺の変」を題に取り、ほぼほぼ実在の登場人物たち、かつ史実に近い大まかな流れは踏まえつつ共に自在に動かすことで『北野武』らしい暴力と諧謔に満ちた作品に仕上げている。 もっとも、エンド…

動物園にて-東京都コレクションを中心に@東京都美術館 2023年11月19日(日)

同時期に開催されている”上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間”は有料も、本展は無料の展覧会。 使用されているのは【ギャラリーB】のみだが、その密度は濃い。 タイトル通り、「東京都江戸東京博物館」「東京都写真美…

コーポ・ア・コーポ@チネチッタ川崎 2023年11月19日(日)

封切り三日目。 席数154の【CINE9】の入りは二割ほど。 今時でもこんな安アパートが残っているのだな。 場所はおそらく、大阪の鶴橋界隈。木造二階建ての六畳一間のスペース、トイレや洗面所、台所は共用、風呂は無し。 しかし、住人たちは月に一度の家賃…

青木淳退任記念展@東京藝術大学美術館 陳列館 2023年11月18日(土)

”雲と息つぎ-テンポラリーなリノベーションとしての展覧会 番外編-”と書かれている。 何のことか良く判らん?と思いながら会場に向かえば、 げ!入り口が工事中のようになっている。 近づいてみれば、向かって左手に進めとの指示のよう。 急場つくりの階段を…

第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”@資生堂ギャラリー 2023年11月4日(土)

当該館も含め界隈のギャラリーは常に比べやたら人が多いなと思っていたら、 「アートウィーク東京」なるイベントが2~5日で開催されていたのね。 なるほど~。 標題展は「第八次椿会」出展作家の作品を総覧できる機会。 なので一人当たりの作品数はさほど…

Plastic Revives@POLA MUSEUM ANNEX 2023年11月11日(土)

恒例のチャリティオークションもはや四回目。 平面と立体は入札制。(ほぼ)全員が出しているドローイングは抽選制とのこと。 今年のお題は再生プラスチックとのことで、平面にしろ立体にしろいずこかに素材として取り込まれている。 またそのプラスチックも…

芸術未来研究場展@東京藝術大学美術館 2023年11月11日(土)

類似の企画は、名称は違えども過去にも有った記憶。 地方自治体や教育機関、企業とのコラボレーションの成果発表と週末を中心にワークショップ等も予定されているとのこと。 【本館 展示室3・4】の広いスペースにそうして生み出された作品や結果の報告が所狭…

正欲@TOHOシネマズ川崎 2023年11月12日(日)

封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは六割ほど。 本年7月11日の「トランスジェンダー職員の女性トイレ利用制限」についてのあるいは10月25日の「性別変更の手術要件」についての最高裁判決からも分かるように、この国での「LGBT」への見方も…

法廷遊戯@TOHOシネマズ川崎 2023年11月12日(日)

封切り三日目。 席数240の【SCREEN7】の入りは二割ほど。 原作者の『五十嵐律人』は現役の弁護士と聞く。 本作での描写がどの程度、彼の体験を反映したものかは分からない。とは言え、ある程度はそれを踏まえたものになってはいるのだろう。 そう勘案した…

美しさの新機軸@東京藝術大学美術館 2023年11月11日(土)

期間は明日が最終日。 例年開催されているので「日本画・彫刻 過去から未来へ」との副題はそのまま、”公益財団法人芳泉文化財団 文化財保存学日本画・彫刻研究発表展”も今年で六回目。 年々、来場者は増えているようにも感じられる。 成果発表との形式ではあ…

薬師如来立像@東京長浜観音堂 2023年11月4日(土)

令和五年度は第四期までが予定されており、そのうち三期目にあたる本展。 会期は~11月31日(木) までで、おわすのは高月町柏原 八幡神社蔵の〔薬師如来立像〕。脇仏として〔日光菩薩立像〕〔月光菩薩立像〕がシンメトリーな造形で両側に配されている。 平安…

日本のアートディレクション展 2023@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2023年11月4日(土)

「ADC」による今年も国内のアートディレクションを総覧できる絶好の機会。 が、不思議なことに今回は他所でも観たことがある作品がかなり多目。 一例として、〔静岡市「静岡市プラモデル化計画」の環境空間〕。 市場八割シェアの出荷量を誇る一大産業を上…

ささきなつみ展@UNPEL GALLERY / アンペルギャラリー 2023年11月4日(土)

「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 大賞受賞作家」と書かれている。 和紙を使った作品、皮を使った作品、陶を使った作品、と素材は様々なれど共通して薫るのは古墳時代を彷彿とされる土俗さ。 また、『N氏』が調査発見したという「リンジン」なる未知…

高精細複製品で綴る日本の美@キヤノンギャラリーS 2023年11月4日(土)

「綴プロジェクト作品展」と書かれている。 「綴プロジェクト」とは「文化財の高精細複製品を展示する作品展」とのこと。 で、これは素晴らしい企画と言い切ってしまう。 勿論、並んでいるのは高精細とは言え複製品。とは言え、その精細さが尋常ではない。 …

ユーリア・スコーゴレワ写真展@FUJIFILM SQUARE 2023年11月5日(日)

タイトルは”Salt and Tears”。 相撲に情熱を注ぐ女子を追った物語、と書かれており、なるほど土俵には塩と泪と、そして汗が染みこんでいるだろう。 被写体は女性力士の『阿部なな』。けいこ場での、試合会場での、真剣で力強いまなざし。そして彼女を支える…

中西学写真展@FUJIFILM SQUARE 2023年11月5日(日)

被写体は「ウルトラセブン」。タイトルに「55 years of ULTRASEVEN Inheritance」とあるように今年が放送開始55周年だという。 個人的にはリアル体験の世代。が、幼心には前作に比べるとかなり小難しかった印象。 まぁ今となって知恵も付き、その頃のスタ…

森田恭通 写真展@CHANEL NEXUS HALL 2023年11月4日(土)

写真展のタイトルは”ヴェルサイユ宮殿”。 『ルイ14世~16世』の居城として使われ、栄華としかし滅びの歴史を今尚伝えている建造物。 副題に「In Praise of Shadows」とも付されているように並んでいる写真の全てはモノクローム。 添えられているキャプシ…

ゴジラ-1.0@チネチッタ川崎 2023年11月3日(金)

本日初日。 席数532の【CINE8】の入りは七割ほど。 109シネマズのプレミアムシートよりも標題館の「7.1ch LIVE ZOUND×RGBレーザー」を選択。 通常料金で大スクリーン、且つ音響重視ならベストセレクションかと。 とりわけ、このようなSF作品に於いて…

DDTプロレス/UTANフェスタ2023@大森駅東口前広場 2023年10月31日(日)

今年もこのイベントがやって来た。 例年楽しみにはしているものの、コロナの影響で開催されなかった期間や個人的な都合で行けなかった年もありで実に七年ぶり! 貼られているポスターを見かけ、日時調整の算段をつける。 フェスタそのものは12時~開始もプロ…

川崎宿-1623~2023-@東海道かわさき宿交流館 2023年10月21日(土)

何週か前の「NHK 歴史探偵」は江戸時代の「旅」を取り上げていた。 本展で並べられているのは、まさしくその時に紹介された旅の小物やその様子の数々。 タイトルは400年の長きを示しているものの、展示内容は幕末~明治維新期に収斂しているので、余計…