RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

2023-01-01から1年間の記事一覧

とりどり@UNPEL GALLERY 2023年5月21日(日)

「九州産業大学 芸術学部 絵画専攻 日本画」の在学生・卒業生四名による展覧会。 『阿部慶樹/田中綾/宮下舞香/渡邊千尋』の作風はかなり乖離しているのだが今回HPを見て一番好みに思えたのが『宮下舞香』の作品。 掲載されている彼女の写真と描かれてい…

aftersun/アフターサン@109シネマズ川崎 2023年5月27日(土)

封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは八割ほど。 両親が離婚し、母親とエジンバラに住む『ソフィー(フランキー・コリオ)』。 十一歳になった夏休み離れて暮らす父『(ポール・メスカル)』とトルコに在るリゾートで数日のバカンスを過ごす。 日…

JAGDA新人賞展2023@クリエイションギャラリーG8 2023年5月24日(水)

受賞者は『石塚俊/藤田佳子/矢後直規』の三名。 例年通り、センスの良いデザインで会場内は溢れている。 とりわけ『藤田佳子』による「香林居」 のそれには目を瞠る。 が、それ以上に興味を惹かれたのは『矢後直規』による画で〔太田莉菜の不在〕って・・…

ソニーワールドフォトグラフィーアワード2023 受賞作品展@Sony Imaging Gallery 2023年5月21日(日)

”Part1”の「一般公募・ユース・学生・日本賞」部門は観逃してしまったが、”Part2”の「プロフェッショナル」部門にはなんとか間に合った。 会期は~5月25日(木)までのほんの一週間。 当該のサイトを確認すれば、全体を通しての「Photographer of the Year」と…

みょうじなまえ「バベルとユートピア」@スパイラルガーデン 2023年5月21日(日)

何とも面妖なタイトルも実体は”SICF23 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展”。 ”SICF23 EXHIBITION部門 受賞者展”も同時に開催されており、計十名の作品が並ぶ。 これがどうにもたのしい。バリエーションの豊富さと、何れもが着想の斬新さで観ていて飽…

川瀬巴水 木版画展@丸善 日本橋店 2023年5月21日(日)

移動の途中にふいっと目を向ければ、何やら素晴らしい告知が目に入る。 基本、展示即売会も初刷りの作品が三十点もしかも無料で観られるまたとない機会。 副題にもある「新版画の美」との言葉に一も二も無く頷いてしまう。 値付けは安価なものでも四十万円以…

宇宙人のあいつ@TOHOシネマズ川崎 2023年5月20日(土)

封切り二日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは八割ほど。 十年前に両親を亡くし、それからは互いに支え合って生きて来た四人の兄妹。 そのうちの一人が宇宙人だったら、との徹頭徹尾{フアンタジー}の中に、地球的家族の絆を盛り込んだ{コメディ}。 や…

最後まで行く@チネチッタ川崎 2023年5月20日(土)

封切り二日目。 席数290の【CINE4】の入りは二割ほど。 韓国映画〔A Hard Day(2014年)〕のリメイクと聞く。 臨終間際の母親が入院する病院に急ぐ刑事の『工藤(岡田准一)』。 飲酒運転に加え豪雨の中、他のことに気を取られたスキに人を撥ねてしまう。…

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像@TOHOシネマズシャンテ 2023年5月14日(日)

封切り三日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは四割ほど。 大人になってしまえば、幼い頃の記憶や、とりわけ感情は徐々に薄れていく。 なので、その状態で子供に接すれば、気持ちの行き違いが生じるのは致し方ないこと。 「しつけ」をするのは、なにも厳し…

TAR/ター@チネチッタ川崎 2023年5月13日(土)

封切り二日目。 席数154の【CINE9】の入りは八割ほど。 『リディア・ター(ケイト・ブランシェット)』は時代が産んだマエストロ。 「ベルリン・フィル」初の女性首席指揮者であり作曲もこなし、アマゾン原住民の音楽にも造詣が深い。 冒頭、対談形式のセ…

西島雄志「瑞祥zui-shou―時の連なり―」@ポーラ ミュージアム アネックス 2023年5月6日(土)

渦状に巻いた銅線を継ぎ合わせて立体を作る。一つの作品に、いったいどれほどのパーツが使われているのか。 入口付近には、そうして造られた〔八咫烏〕が鎮座。「神武東征」時に案内役を果たしたとも言われているから、タイトルにあるとおり吉祥には違いない…

新田樹 作品展 Sakhalin(サハリン)@Sony Imaging Gallery 2023年5月6日(土)

「第47回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展」と書かれている。 4月28日(金)~5月4日(木)の間で「FUJIFILM SQUARE」でも同内容が開催されていたと認識している。 日本が進出することで領土とした満州とは異なり、樺太の南半分は以前から日本の統治下にあったと…

銀河鉄道の父@チネチッタ川崎 2023年5月5日(金)

本日初日。 席数154の【CINE9】は九割方の入りで盛況。 高齢者の姿が多いのも意外だし、子連れの母親も居たりで、随分と広範な客層。 本作の主人公はそのタイトル通り『宮沢賢治』の父親の『宮澤政次郎(役所広司:演)』。 『賢治』原作の映画化やアニメ…

解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐@東京藝術大学美術館 陳列館 2023年5月3日(水)

これだけではなんのことか判らぬとの配慮だろう、”脱境界:インターアジアの木版画実践”との注釈が添えられている。 アジアの(木)版画についての催しは過去にも有った記憶も、今回は社会や体制に対しての意識がより強く出ている印象。 中には【1階】で開…

Punk! The Revolution of Everyday Life@東京藝術大学美術館 陳列館 2023年5月3日(水)

ちょっと前に確認した時は案内が無かったのに、一昨日改めて美術館のイベントページを見たら告知されているのに気づく。 【陳列館1階】での展示は「パンク」。 自分達の世代であれば、ほぼほぼ同時代で『セックス・ピストルズ』からの幾つかのバンドになろ…

TOKAS-Emerging 2023@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2023年5月3日(水)

会期は二つに分かれ第1期は~5月7日(日)まで。 それもあってか、自分の滞在中に他にも四人の入場者の姿を見かける。 イベントが予定されているわけでもないのに珍しいこともあるもの。 出展は『室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒』の四名。 『宇佐美奈緒』の…

新宿の画家たち-出会う、暮らす、描く。-@新宿歴史博物館 2023年5月1日(月)

そのタイトルは言い得て妙。「新宿」に所縁の有る画家の作品が、情報量たっぷりの解説と共にずらりと並ぶ。 勿論、そのかかわりの深さは様々。例えば『林芙美子』の旦那が画家だったことは本展で初めて得た知識。 また、『佐伯祐三』も知己を得ていたとはね…

光の系譜@写大ギャラリー 2023年5月1日(月)

”東京工芸大学創立100周年特別企画展”と共に”写大ギャラリー・コレクション”とも描かれている。 ポスター等にあしらわれているのは『三島由紀夫』×『細江英公』の〔薔薇刑〕からの一枚。 しかし、これだけではどんな内容なのか想定も付かず、ギャラリーの中…

せかいのおきく@109シネマズ川崎 2023年4月29日(土)

封切り二日目。 席数89の【シアター9】の入りは八割ほど。 幕末の安政の七年間は日本にとっての激動の時代。 『ペリー』は浦賀に二度目の来航をし、その後幕府は日米和親条約を締結。 大地震は頻発し著名人も多く亡くなり、またコレラも流行。 安政の大獄…

あめつちの詞@UNPEL GALLERY 2023年4月23日(日)

現時点では終了している展覧会。丁度、自分の訪問日が最終日。 ”東北芸術工科大学日本画コース卒業生二人展”とも書かれており、その二名は『神谷恵×古田和子』。 『神谷恵』の作品は日時の何気ない景色が広大な宇宙へと連環する表現。 有限が無辺へと違和感…

藤森武 写真展@ノエビア銀座ギャラリー 2023年4月23日(日)

”仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」”が副題の通り彼の晩年の姿を追った写真の数々。 中には『土門拳』と膝を突き合わせている場面を捉えたものや、『熊谷』が作者を撮った写真もあり。 添えられたキャプションは彼自身の言葉の抜粋も、うっすらと記憶にあるな…

佐藤壮馬展@資生堂ギャラリー 2023年4月23日(日)

”第16回 shiseido art egg”の第三弾、 一つのテーマで、ギャラリー全体の空間をある種の「場」に変換させる異色の試み。 発端は一昨年の大雨で、岐阜県の神明神社に在る大杉が倒れたこと。相当の樹齢を誇る件の杉は所謂御神木。地域の名物でもあった。 それ…

つながりのはじまり@BAG-Brillia Art Gallery- 2023年4月23日(日)

珍しく【BAG+1】と【BAG+2】の両方が純粋な展示会場として設定されている。 その分、出展作家数は多いということで、前所で六名、後所では七名の作品が並ぶ。 際立って面白かったのは『谷敷謙』の作品でこれは「押絵」を作るのと類似の技法だよねぇ。素材に…

ヴィレッジ@109シネマズ川崎 2023年4月22日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは六割ほど。 本来は、そこに属する人々の全てが幸福になるべきシステムが、時として牙をむくことがある。 なまじ狭い世間なばかりに一旦コトが起きてしまうと反目が表面化する共同体のありよう。 直近、わが…

ACTアート大賞展@The Artcomplex Center of Tokyo 2023年4月9日(日)

既に終了した展覧会。自分が訪れたのは最終日。そのせいもあってか、来場者の姿は多く見かける。 【ACT1~5】を使っての開催も、以前は地階も使用していたので、作品数が減ったのか、それとも小粒になったのか。 それでも百点ほどが並んでいる計算だと…

わたしのともだち@Sony Imaging Gallery 2023年4月16日(日)

”写真家と愛しい存在の物語 ”の副題と共に「Part3」とも示されている。 前回もほのぼのとした空気を味わえたので、今回も同様な期待。 似た思惑の人が多いのか、会場内の人の出入りは頻繁。 やはり猫の写真が多いのは判る気がする。一番、もふもふしてるし。…

サイド バイ サイド 隣にいる人@TOHOシネマズ日比谷 2023年4月16日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】の入りは六割ほど。 監督の『伊藤ちひろ』は過去多くの映画の脚本に、とりわけ『行定勲』作品に携わっているとの認識。 なので企画・プロデュースとして『行定』の名前がクレジットされているのだと理解。 その期待で…

search/#サーチ2@109シネマズ川崎 2023年4月15日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは七割ほど。 原題は〔Missing〕。 ただこのタイトルでは自分の知る限り1982年と2003年の映画があり、特に前者は「アカデミー賞」受賞作。 それと重ねることはせず、〔search/サーチ(2018年)〕のシリーズと…

聖地には蜘蛛が巣を張る@チネチッタ川崎 2023年4月15日(土)

封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは五割ほど。 昨年の九月にテヘランで起きた事件。 二十二歳のマフサ・アミニさんが、ヒジャブを適切に着用していないとして道徳警察に拘束されその後亡くなった。 警察側は彼女が心臓発作を起こしたと主張も、家…

Selection 2023@Bunkamura Gallery 2023年4月9日(日)

30年続いて来た標題ギャラリーでの展示も今回が最終。 施設全体の建て替えに伴い閉鎖となり一時「クリエイティブスペース8/@渋谷ヒカリエ」に移転する。 ここ暫くはご無沙汰だったけど、これは何を置いても行かねばとようやく最終日にやって来た。 ギャラリ…