RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

#映画レビュー

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン@TOHOシネマズ日比谷 2024年7月20日(土)

封切り二日目。 席数151の【SCREEN7】はほぼ満席の盛況。 予告編にふれた時に、ある程度映画を観ている人なら〔カプリコン・1(1977年)〕を想起するだろう。 国家の威信を賭け、火星探査のために打ち上げられた有人宇宙船「カプリコン・1」。が、失敗を…

メイ・ディセンバー ゆれる真実@TOHOシネマズ川崎 2024年7月15日(月)

封切り四日目。 席数147の【SCREEN2】の入りは三割ほど。 タイトルの「メイ・ディセンバー」は「親子ほど歳の離れたカップル」を意味する慣用句で本作は実際に起きた事件に着想を得ていると言う。 36歳の女性教師が夫も子供もありながら、13歳の生徒…

大いなる不在@109シネマズ川崎 2024年7月15日(月)

封切り四日目。 席数118の【シアター5】の入りは四割ほど。 2020年のNHKドラマ〔ゴールド!〕で『藤竜也』は認知症の妻『冨美代(吉行和子)』の介護を独力で担う夫を演じた。 家の中には注意書きの紙が至る所に貼られ、妻は次第に夫のことすら記憶か…

キングダム 大将軍の帰還@TOHOシネマズ日比谷 2024年7月13日(土)

封切り二日目。 席数465の【SCREEN12】の入りは六割ほど。 前の三作とは、趣を大きく異にしている。 もちろん『信(山﨑賢人)』の成長の物語という大きな枠組みは踏襲しつつ、本作では師の『王騎(大沢たかお)』にスポットライトを当て、それが結果的に…

先生の白い嘘@109シネマズ川崎 2024年7月7日(日)

封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは四割ほど。 主人公が冒頭、二つに割った割り箸を喩えに人間の不平等について語るシーンがある。 必ずどちらかの取り分が多いと(彼女は)感じており、その最たるものが男女の差だと言う。 勿論、男性が多く…

フェラーリ@チネチッタ川崎 2024年7月7日(日)

封切り三日目。 席数407の【CINE11】の入りは二割ほど。 妻と立ち上げた会社は倒産の危機に瀕している。その妻とは愛息の死後に愛情は冷えきり、離婚の寸前。 一方、十年以上関係が続く愛人との間には男児ができ、毎日のように顔を合わせている。 妻は男…

Shirley シャーリイ@TOHOシネマズシャンテ 2024年7月6日(土)

封切り二日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは二割ほど。 2020年公開のアメリカ映画を四年も経ってから日本で封切りの運び。 バーモント州ベニントン大学の教授『スタンリー(マイケル・スタールバーグ)』は妻の『シャーリイ(エリザベス・モス)』と二…

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ@TOHOシネマズシャンテ 2024年6月28日(金)

封切り八日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは四割ほど。 1970年の暮れ全寮制の男子校「バートン高」ではクリスマス休暇を目前にして生徒たちは皆浮かれ気味。 これから先の二週間、家族の元へ帰る者、家族と旅行へ行く者と、楽しみは尽きない。 が、その…

朽ちないサクラ@TOHOシネマズ日比谷 2024年6月23日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】は、ほぼ満員の盛況。 ストーカー被害に遭っていた女性が殺害され、犯人は逮捕されたものの、従前から相談を受けていた警察は被害届の受理を先延ばしにしていたと非難される。 更にその間に、署の慰安旅行に行っていた…

蛇の道@109シネマズ川崎 2024年6月16日(日)

封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは五割ほど。 1998年制作の自身の監督・脚本作品のセルフリメイク。その時の舞台は日本、主役は『哀川翔』『香川照之』の二人だったよう。 今時の人は蛇が通った跡を、見たことなどそうはあるまい。 自分…

チャレンジャーズ@TOHOシネマズ川崎 2024年6月9日(日)

封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは五割ほど。 初めての出会いは三人が高校生の頃。 男子二人も「アイス&ファイヤー」の二つ名でJr.男子ペアの世界ではそれなりに名が通っているが『タシ・ダンカン(ゼンデイヤ)』は別格。 プロ転向はし…

あんのこと@TOHOシネマズ川崎 2024年6月9日(日)

封切り三日目。 席数232の【SCREEN7】の入りはほぼほぼ満席。 直近で話題の『河合優実』の主演とはいえこんなに暗く救いの無い話に、これだけの客が集まるのは正直、驚き。 『香川杏(河合優実)』は生活力の無い母親から暴力をふるわれて育ち十二歳の頃…

かくしごと@TOHOシネマズ日比谷 2024年6月8日(土)

封切り二日目。 席数98の【SCREEN11】の入りは九割ほどと盛況。 原作は『北國浩二』による小説〔嘘〕。それを映画化にあたりタイトルを〔かくしごと〕に変更し、これが本作の方向性を如実に示している。 主要な登場人物は皆ある種の「かくしごと」を抱え、…

違国日記@TOHOシネマズ日比谷 2024年6月7日(金)

本日初日。 席数151の【SCREEN7】の入りは三割ほど。 初回の上映とのこともあり、関係者が複数人入口の脇から客の入りと層を確認しているのも毎度の情景。 組織や社会を変えるのは「よそ者」「わか者」「ばか者」だと言う。 それは共同体の最小単位である…

映画 からかい上手の高木さん@109シネマズ川崎 2024年6月1日(土)

封切り二日目。 席数127の【シアター2】の入りは九割ほどと盛況。 あれから十年が経った。 二十五歳になった『西片(高橋文哉)』は、母校の中学校で体育の教師になっている。そこに、フランスから帰国した『高木さん(永野芽郁)』が美術の教育実習生と…

関心領域@109シネマズ川崎 2024年5月25日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは九割ほど。 『ルドルフ・ヘス』の名前で知られるナチスの幹部は二人いる。 一人は『ルドルフ・ヴァルター・リヒャルト・ヘス』で「ナチ党」副総統。 そしてもう一人が『ルドルフ・フランツ・フェルディナン…

ミッシング@TOHOシネマズ日本橋 2024年5月19日(日)

封切り三日目。 席数119の【SCREEN3】の入りは八割ほど。 日本国内で一年間に行方不明の届け出がされる児童の数は毎年千人前後と聞く。 ただその大部分は間もなく見つかり、公開捜査に切り替わるのはさほど多くはない、とも。 とは言え、ここ三十年で十五…

湖の女たち@TOHOシネマズ川崎 2024年5月18日(土)

封切り二日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは二割ほど。 エンドロールでは『松本まりか』と『福士蒼汰』の名前が併記され両者が主役の物語りであることが提示されるも、実際はタイトルの「・・・・たち」が指し示すように琵琶湖の畔に集う複数の女性の{…

碁盤斬り@TOHOシネマズ川崎 2024年5月18日(土)

封切り二日目。 席数319の【SCREEN6】の入りは二割ほど。 元ネタは「落語」の{人情噺}〔柳田格之進〕。 この{人情噺}なのがミソで脚本の『加藤正人』は原作に更に幾つかの人情を盛り込むことで心が震える物語りに造り込んでいる。 もっとも、こうした…

不死身ラヴァーズ@109シネマズ川崎 2024年5月12日(日)

封切り三日目。 席数118の【シアター5】の入りは二割ほど。 原作では想いを募らせ告白するのは『甲野じゅん』のほう。 それが映画では両想いになった途端に消える側に変更されている。 『長谷部りの』が諦めず執拗に追いかけるのだがなぜそのような男女の…

人間の境界@TOHOシネマズシャンテ 2024年5月6日(月)

封切り四日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは四割ほど。 物語りの舞台はベラルーシとポーランドの国境。 しかし同じような難民流入の問題はロシアとノルウェー、ロシアとフィンランドでも起きていることを新聞やテレビのニュースで我々は知っている。 西…

青春18×2 君へと続く道@TOHOシネマズ日比谷 2024年5月4日(土)

封切り二日目。 席数249の【SCREEN9】は九割ほどの席が埋まる盛況。 自身で立ち上げたゲーム制作会社を社内の政変で乗っ取られた『ジミー(シュー・グァンハン)』が、十八年前、十八歳の時にほんの束の間ふれ合った女性を思い出し、彼女に会うために日本…

異人たち@TOHOシネマズ錦糸町 オリナス 2024年4月21日(日)

封切り三日目。 席数114の【SCREEN5】の入りは三割ほど。 『片岡鶴太郎』はべらんめぇな父親役が、『秋吉久美子』はきっぷの良い母親役がそれぞれ似合っていた。 そんな両親が、十二歳の頃に死に別れたままの姿で懐かしい浅草の地で暮らしている。 今朝分…

リンダはチキンがたべたい!@チネチッタ川崎 2024年4月14日(日)

封切り三日目。 席数154の【CINE9】の入りは二割ほど。 『リンダ』は母親の『ポレット』と郊外の大規模団地に住む活発な女の子。父親は彼女が一歳の時に、食事中に突然亡くなり、記憶はほぼほぼ無いに等しい。 が、その時の、父親が作ってくれた夕食だけ…

プリシラ@TOHOシネマズ日本橋 2024年4月13日(土)

封切り二日目。 席数143の【SCREEN9】の入りは四割ほど。 現時点の評価はIMDb:6.5Metascore:79個人的には一般人評価の「IMDb」より評論家筋の「Metascore」を偏重の方針。 とは言え「IMDb」も7.0以上は善し(「Metascore」は70以…

アイアンクロー@TOHOシネマズ川崎 2024年4月7日(日)

封切り三日目。 席数147の【SCREEN2】の入りは六割ほど。 昔のプロレスラーは今にも増してキャラが立っていたなと思う。 例えば「吸血鬼」と呼ばれた『フレッド・ブラッシー』は歯をやすりで研ぎながらの入場。 勿論、実際に歯に当てていないだろうし、「…

パスト ライブス 再会@TOHOシネマズ日比谷 2024年4月6日(土)

封切り二日目。 席数98の【SCREEN6】は満員の盛況。 冒頭のシーンは諧謔に満ちている。バーカウンター並んで向かう三人の男女。一人の男性と女性はアジア系、もう一人の男性はアングロサクソン風。 傍目からは、観光で訪れたアジア人夫婦とガイドの白人男…

美と殺戮のすべて@チネチッタ川崎 2024年3月31日(日)

封切り三日目。 席数191の【CINE10】の入りはほんの十人ほど。 普段なら{ドキュメンタリー}の類は観ないのだが(除く、テレビ視聴)、本作は現時点でIMDb:7.5Metascore:91の高評価。 加えてスポットライトがあてられる『ナン・ゴールディン』は…

オッペンハイマー@109シネマズ川崎 2024年3月30日(土)

封切り二日目。 席数127の【シアター2】は満員の盛況。 「NHK」の「映像の世紀バタフライエフェクト」、 2024年2月19日の放送は〔マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪〕。 本作の良い予習になると同時に、幾つもの感嘆すべき内容が。 一つは…

デューン 砂の惑星 PART2@チネチッタ川崎 2024年3月16日(土)

封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは七割ほど。 前作を復習鑑賞せずに劇場に向かったので、ストーリーがジブンの頭の中できちんとつながるだろうか?との一抹の不安。 が、結果的にそれは全くの杞憂。人物の背景や過去の出来事もエピソードに付随…