RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

未成年だけどコドモじゃない@チネチッタ川崎 2017年12月23日(土)

本日初日。

席数244の【CINE7】の入りは二割ほどとかなり寂しい。

客層は事前の予想通り、
主演男優二人目当ての若年女子、或いは
母親が娘連れ、が多いものの、
たぶん彼女等にとっての本番は明日の舞台挨拶の回だろうから。

なので、ちらほらと散在する
平祐奈』目当てのおぢさん達(含む、自分)も
アウェイ感は全くない。勿怪の幸いだった。


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残念な、あまりにも残念な一本。

それは出来が悪くて、との意ではなく、
あと、一手二手厚くなれば、格段の作品に昇華したのに、
との残念さ。


基本、お馬鹿映画で始まって、中途から純愛モノの転調する。

最後まで、お馬鹿かさ加減をもっと維持できれば、が
残念の一つ目。

妙に格調の高さを求めたりする必要はないのに・・・・。


そして、そのお馬鹿さに役者の技量が付いて来ていないのが
残念の二つ目。
主演級の二人に特にあてはまる。

アメリカのお馬鹿作品を観れば良く判ること。
演技力もある名も通った役者が嬉々として演じている。
だから楽しいし見応えもある。

科白を吐くことができるだけでは当然ダメで、
表情や所作がきちんとできてないと辛いだろう。
そこが徹底的に弱い。

主人公の両親に『高嶋政宏/シルビア・グラブ』との
唄って踊れる役者を配し、更には執事役に『村上新悟』と
脇をしっかりと固めて置きながら、露出の多い部分でこれじゃあちぐはぐ。


最後には
『鶴木尚(中島健人)』の気持ちが変って行く
契機になるエピソードが弱い。

加えてシークエンス間の繋ぎも良くないし
理論的な矛盾もある。

お馬鹿作品なんだから、そこはまあまあ、なんて寛容になったら大間違い。
このような映画こそディテールをキチンとすることが肝心なんだから。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


ではあるものの、『平祐奈』に関しては
スコブル付きの出来。

天然のお嬢様を余すところなく演じて
ほぼ満点の評価。

表情も身体表現も良いしな。