RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

デイジーチェーン@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2020年8月2日(日)

”トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2020 成果発表展”とのタイトル。

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会期はに二つに分かれ、
~8月10日(月)が「Part1」、
8月22日(土)~9月27日(日)が「Part2」。


今回の展示は
『井原宏蕗、大坪晶、キム・ジヒ、衣真一郎、しまうちみか、北條知子、
チャリントーン・ラチュルチャタ、リ・カイチョン(李 継忠)』の計八名。

なので一つのフロアーを二つや三つに区切って展示。
なんにしろ、人数が多いのは良いことで。


川上貞奴』の声を題に取った『北條知子』の作品が面白い。
本人の声は聞こえず姿(写真)はぼうとして見えないのに、
キャプションを読み、その場に身を置くと
不思議に彼女を感じてしまう。

日本芸術院創設百周年記念展@日本芸術院会館展示室 2020年8月2日(日)

「近代日本芸術の100年」とのタイトルが付され
今回で五回目。


入り口で先ず検温、次いで手指の消毒、
更には入館カードへの記入を求められる。

氏名/住所/電話番号/メールアドレスなども、
記入内容を点検されるわけではない。

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展示会場の入り口が大きく開かれているのは毎度のコト。

入場者数も少ないので、三密は避けられている。


画/書/彫塑と十点ほどが並ぶ。


『西山翠嶂』の〔牛買い〕にすっと目が吸い寄せられる。

三日月の出る波打ち際を、成牛と二頭の子牛を引いた老爺が進む。

「買い」とは書かれているけれど、競り市に売りに行く様子にも見える。

良い子牛は高値で買われ大事に育てられブランド牛になる。

母子であれば今生の別れになるのだが・・・・。


会期は~8月10日(月)まで。

 

 

 

TURN on the EARTH~わたしはちきゅうのこだま~@東京藝術大学美術館 2020年8月2日(日)

7月23日(木)~9月6日(日)の開催。


入場には「Peatix」での事前予約が必要。

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同館内では”あるがままのアート”も開催されているけど、
そちらよりも混雑はしていない印象。告知量の違いかな。


入口外の係員さんに来意を告げ、中に入り検温~手指の消毒。

予約画面を提示し、エレベーターで【展示室1、2】に上がる。

予約画面にchkを入れてもらい場内に入るとiPadが貸与、
これで各所に置かれたARマーカーを読み取ると、
文書や静止画/動画が表示されるって寸法。

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マーカーは全部で70ほども掲示されている由。


基本は海外でのプロジェクトに参加した十組のアーティストが
国内のワークショップで制作した成果の展示。

その一連の様子も、画面で確認できるわけで。


個人的には『瀧口幸恵』の「正月飾り用の切り紙」を扱ったコーナーに共感。

田舎ではごく普通の風習も、東京では見かけない。
てっきり全国区だと思っていたので、妙に郷愁がそそられ。


そんなこんなで観て回れば、30分なんてあっという間。
勿論、滞在時間の制限は(たぶん)ないと思うものの。

外に出ると美術館の周囲にはぐるりとロープが張り巡らされ、
一般来場者の行動域は狭い範囲に制限されている。

この分だと、今後の展覧会も
かなり縮小された規模になりそうで、今から気分が暗くなるなぁ。

君が世界のはじまり@チネチッタ川崎  2020年8月1日(土)

封切り二日目。

席数154の【CINE9】は一席空けての案内だと実質77席。
その七割は埋まっている印象。

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舞台となるのは大阪の廃れ始めている地方都市。

唯一のショッピングモールは閉鎖を間近に控え、
そこに屯する人々は行き場を無くし、
働く人は職を失うだろう。

そういった閉塞感の漂う町で
キャラの立ちまくった三組の高校生男女が疾走する。


モチーフそのものはありがち。なので、そこで展開される人間関係とエピソード、
主演扱いの『松本穂香』を楽しみに観に行ったのだが・・・・。

本来なら『縁』を演じた『松本穂香』の地力は頭抜けているハズ。なのに何故か
他の五人と同レベルにまで引き下がり、イマイチ本領を発揮できておらず。

いや勿論、時折きらりと光るものは見せるも
普段の彼女に比べれば不満以外のなにものでもなく。

意図的に低水準に合わせたんじゃないよね監督、と
ついつい訝ってしまうほど。


青春モノであるのに「PG12」のレイティングなのは
喫煙シーンがあるから?それとも
露出の全くないセックスシーンがあるから?

各人が鬱屈を抱えながらも奔放な彼等・彼女等の言動は
実際の高校生のそれよりも1m以上遊離し現実感が希薄な印象。

豪雨の中でのショッピングモールでの乱痴気騒ぎにそれは顕著。

同じ感情の爆発でも『相米慎二』の〔台風クラブ〕により親近感を覚えるのは
自分がおぢさんだからかなぁ。


屈折した六人の想いに対して、周囲の大人たちは
包み込むように優しい。

それは肉親だけにとどまらず、教師は勿論、
ショッピングモールの警備員ですら理解を示す。
要は一種のファンタジー

思春期独特の病にも似た潔癖さに対する処方箋は人それぞれ、
快癒の方向もばらばらながら本作では一応のケリはつけて見せる。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


タイトルの〔君が世界のはじまり〕が示すところも
ラスト近くになり漸くその意図が理解される。

本来ならこの場面こそが、作中の真骨頂であるはずも、
ややあざとい表現に流れてしまったのは少々残念だが。

カラー・アウト・オブ・スペース-遭遇-@チネチッタ川崎  2020年8月1日(土)

封切り二日目。

席数244の【CINE6】は一席おきの案内なので実際は122席。
その全てが埋まる満員の盛況で、終映時には密を避けるため、
係員誘導による列毎の退場案内。

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アメリカの森林深く住む五人家族の屋敷の庭に
ある日、隕石が飛来、
一抱えほどもあり高熱を発するそれは、しかし
一晩を経て忽然と消失。

周囲で不可解なことが起き出したのは間も無くのこと。

最初は次男が「(見えない)友達と話している」と言い出し
次いで父親が奇矯な行動を取り出す。

家の周りでは鮮やかな花が咲き乱れ
昆虫は異形のカタチに変化。

時間の長さえ狂い始め、
やがて一家はじわじわと崩壊の恐怖に襲われる。


よくある侵略ホラーかと思って観ていたが、中途から
おやこれはちと違うんじゃ?と思い始める。
いや勿論、本筋はそれなのだが。

父親の職業は不詳。
画家との描写はあるも制作に勤しむ描写は無い。
幼い頃に受けた抑圧からか自分の子供に対しても強権的な振舞い。
実父の残した家に戻り、何故かアルパカの飼育に情熱を注ぐ。

母親はおそらく乳癌の手術を受けて間もない。
FPで生計の担い手。それもあってか、ホントは山奥に居たくないのでは、と
感じさせる言動の数々。

宇宙ヲタクの長男、長女は白魔術に凝っているのだが、三人の子供は何れも
就学年齢と思われるのに学校に行っている節は無い。

構成員夫々が利己的でばらばらな個として存在。
異変が起きても家族で力を合わせ、向き合う節が一向に見られず、
普通なら一致団結し対処するだろうに、押し付け合いや不信が渦巻き
各人の距離感は縮まらない。


しかし不思議なことに、各人の持つ願望は
地球外生命体により叶えられる。

父親は安息の家族を得、母親は溺愛する次男と一体化し、
長男は宇宙に消え、長女はチャクラが開き、次男は友人を得る。


表面的には平穏も、内実は違っている奥底が炙り出される
ファミリーストーリーとして観る。

対極にある物語として〔ポルターガイスト〕を思い出しながら。

家族のチカラが重なっていれば、
異なる結果になっていたろうか、と。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


もしくは抗い難いチカラに、なすすべもな征服される人類の
類型かとも思わせる。

他者への疑惑と、主我が蔓延る昨今の世情を鑑みつつ。

下村兼史-日本最初の野鳥生態写真家-@FUJIFILM SQUARE 2020年7月26日(日)

【写真歴史博物館】で~9月30日(水)まで開催中。


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「100年前にカワセミを撮った男」とのサブタイトルが付されている。

キャプションを読むと、今でこそ手軽に撮れる鳥類の写真も
一世紀前には頗る大変だったと。


それを頭に刻みながら、白黒の写真群を見て回る。

野生の朱鷺の写真がある。
やはり野生個体が絶滅しているコウノトリも。


豊かな自然に恵まれた国土だったのだな、と
改めて感じる。

いや、展の本筋とはちょっと離れた感慨かもしれないけど。

「MJ」~ステージ・オブ・マイケル・ジャクソン~@FUJIFILM SQUARE 2020年7月26日(日)

【スペース1~2】+【ミニギャラリー】と
標題館の過半のスペースを使い開催。


普段で有れば複数あるどの扉からも入れるのに、
この時期らしい「自動ドアの入り口からお入り下さい」の案内に導かれ、
外苑東通り】に面した入り口から入場。

検温はないものの、消毒液は常備。


写真は『ジャクソン5』『ジャクソンズ』の頃から
三つのワールドツァーのステージへと進む。

顔の変遷を追うのも興味深いけど、
個人的には〔スリラー〕の頃が一番ぴったりくるかな。

ジョン・ランディス』と『リック・ベイカー』によるMVも衝撃的だったし。


館内は密にならない程度で賑わっている。

五十歳で亡くなったスーパースターを偲ぶ人は
今も多いのだなぁ、との感慨。

会期は~7月30日(木)まで。