RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

1080-イチゼロハチゼロ@UNPEL GALLERY 2021年5月5日(水)

前回訪問時に、受付の人から本展のフライヤーを提示され
「あまり馴染みのない学校名と思いますが、是非
いらして下さい」と、宣伝されたから
でもないのだが・・・・。

f:id:jyn1:20210506075618j:plain


”花残り-大学日本画展@UNPEL Ⅴ”
九州産業大学 日本画在学生+展”
とされている。

五名の作品が並び
黒を基調としてタイトルも腹に一物ありそうな『古賀雄大』、
目にも鮮やかな色遣いの、やはり人物をフィーチャーした『瀬口真梨奈』、
モザイクのように小さなパーツを組み合わせ爬虫類に造形する『廣門愛由』、
日常の何気ない景色に小動物をそっと潜り込ませ些細な破を生み出す『渡辺知聡』。

表現も手法もバリエーションに富み、
なかなかに面白く拝見させて貰う。


会期は~5月9日(日)まで。


Under 35 2021@BankART KAIKO 2021年5月4日(火)

「35歳以下の作家の個展シリーズ」と題され
全三期が予定されている。


そのうちの”第1期”は~5月9日(日)まで、
一般の入場料は200円。

出展作家は『井原宏蕗』『山本愛子』の二名。

 

入場料の代替として
どちらかのカタログが貰える特典。

f:id:jyn1:20210505084258j:plain

 

で、まぁ、
『井原宏蕗』の作品は、過去に観て記憶にも残っているもの。

なんてったって、動物の糞を加工し、
その生き物を造形した表面に張り付けるとの
とってもお馬鹿な技法だから
一度目にすればけして忘れられず。

今回も、そうして造られた作品が幾点か。

加えて、直近で興味が向いていると言う
ミミズの糞塚を加工した作品も新たに。

指輪や首飾りになっていたので、
てっきり、モデルさんの排泄分が基になっているのかと思ったら
どうやら違うよう(笑)。


BankART」も、この界隈を随分と転々としたけど、
この場所に落ち着くのかしら。

f:id:jyn1:20210505084339j:plain
【KITANAKA BRICK & WHITE 1F】は【馬車道駅2a出口】真ん前で
交通至便。

ACT小品展2021@The Artcomplex Center of Tokyo 2021年5月1日(土)

【ACT2~5】では標題の”小品展”が、

 【ACT1】では”stella nova 10”が開催中。

 

 

f:id:jyn1:20210504074556j:plain


事前予約は不要になったけれど
入館時には、検温・手指の消毒・連絡先の記入
が求められる。

自分の滞廊時に、他の来場者は二人ほど。


本日の目的は”小品展”の方。

部屋ごとにモチーフのカテゴリー分けがされており、
【ACT5】の人物のパートが個人的には最もツボ。

基本、即売会なので、
半分ほどの作品には既に赤丸シール。

中には、引き渡しが本年12月と書かれているものもあり、
それでも購入するんだねぇ。


会期はどちらも~5月9日(日)まで。

JUNK HEAD@TOHOシネマズ川崎  2021年5月2日(日)

2017年の制作ながら、本邦での封切りは今年の3月26日。

【川崎】エリアでは「チネチッタ」単館上映のハズも
コロナ禍で新作の公開が無くなり
当該館でも急遽上映を開始した、との流れかな。


席数112の【SCREEN8】の入りは六割ほど。

驚いたのは、
幼稚園~小学校低学年の子供を連れたお父さんが複数居たここと、
終映後にその子供たちが
「面白かったね。また観たい」と、感想を宣うていたことで
まさに後生畏るべし。

f:id:jyn1:20210503075423j:plain


天空の城ラピュタ〕の『シータ』がそうであったように、
高貴な者、或いは統べる者のこの世への現れ方は、
天空からと相場は決まっている。

しかし彼女のそれが、ふわりと形容できるものだったのに比し、
本作の主人公のケースはちょっとした手違いにより、
なんとも酷い有様に。

身体の頭部だけが目的地に落ち、その後は
有り難くない名前を付けられたり
そんざいな扱いを受けたりと散々な目に。

貴種流離譚も、最初からここまでの試練は
なかなか類例がないんじゃ、と
思わせる。


遠い未来、
人類は不老不死を得た代償に生殖能力を失う、
一種の等価交換。

一見、薔薇色の世界も、けして不死身では非ず。
昨今のようなパンデミックには極端に弱く
絶滅の危機に瀕してしまう。

そこで思い起したのが嘗て自分達が創造し、
そして棄ててしまったモノ共の存在。

「マリガン」は地下開発の為に造られた人工生命体。
が、やがて進化し自我を持ち、人類に反旗を翻し
下層の世界を乗っ取ってしまった過去。


でも、彼ら彼女らなら、
今でも生殖行為を行っているのではないか。

しかしそこは、今となっては未踏の地。

探査の為に派遣された主人公が目にするものを
我々も共時し体験する。


元々は人類と同一の遺伝子であったはずなのに
コピー時に繰り返されたエラーにより
イマイマ存在するのはクリチャーとも称したくなるほど
多種多様に変容した生き物の数々。

カンブリア紀の生物の如く、
時としてグロテスクささえ覚えるそれは、
弱肉強食の世界に蔓延る。

本来の体を失い、加えて落下時のアクシデントの為
一時的に記憶すら無くしてしまった主人公は
好むと好まざるとにかかわらずその渦中に巻き込まれ
艱難辛苦を味わう。


一方でそれを助ける者も現れとは、
英雄譚ではお約束事。

百分ほどの尺では到底語り尽くすことを得ず、
本編でのお話は To be continued と相成る。


旧来からあるヒロイックファンタジーを根底に、
やや既視感のある造形ではあるものの
登場させる被造物の面では空想の翼を広げ、
山あり谷ありのストーリーに存分に膾炙させる。

主人公の設定が特殊の為、
彼が遭遇する危機も常のケースには非ず、
凡百の想像を超えている。

時としてファースとも形容すべき苦難ながらも
観客の側の興奮は終幕迄途切れることはない。


もっともエピソードの幾つか、例えば
「ドラゴンスネーク」から吐き出される『R2-D2』を
彷彿とさせるシーンもあったりで。

ただそれが興を削いでいるかと問われれば
そこまでとは言えず。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


更に驚くべきは、本作が七年もの歳月を掛け、
ほぼほぼ独りの手により生み出された、
偏執狂的な妄念の産物であること。

エンドロールを見れば、
鑑賞中に持った疑念の数々
~ホントは何人で創ったんだろう、とか
セットや登場人物の実際の大きさはどれほどだったんだろう、とか~は
かなり明らかに。

が、それは、制作のほぼほぼ全部を担った『堀貴秀』の
労力の一端にしか過ぎず。

待望する続編を目にするのは、
果たして何年後になるのだろう。

過剰に頻出する男根のモチーフが
何の前触れなのかの回答も含めて。

光風霽月@佐藤美術館 2021年5月1日(土)

ここ暫くは週末の度に荒天で、
駅から離れた場所へ行くのは億劫になってしまう。

なので標題館も随分と久方。
この間に、行くべき展覧会を
幾つか観過ごしてしまった記憶。

f:id:jyn1:20210502094952j:plain


そして標題展も、明日の最終日を前にして
やっと来れた状況。

もっとも、コロナ禍もあり、
また、訪問時間が早かったこともあり、
自分の滞在時に他の来場者の姿を見ることもなく
エレベーターも動いた形跡もなし。

 タイトルは「こうふうせいげつ」と読むらしく、
”2021年多摩美術大学大学院日本画研究領域二年生展”が正式名。

計十一名の作品が展示され、
【3階】に並んでいる『柳田佳子』『林天駒』『平井聖月』の
作品群の前で多くの時間を過ごす。

 

 

アンティークBOX~なんでも骨董談!!~@Bunkamura Gallery 2021年4月24日(土)

こちらも同様に緊急事態宣言発出後の懸念から、
今日中の訪問を目指す。

通常であれば会期は~4月29日(木)だけど、
さてどうなることやら。

f:id:jyn1:20210427074021j:plain


自分の訪問時間帯に、場内には他の来場者はおらず
貸し切り状態。

基本即売会なので、資産に余裕のない者が
悠然と観て回るのは、少々申し訳ない気もするけれど。

 

 タイトルには骨董と書かれてはいるも、
西洋アンティークや、中国・朝鮮の品、
近代陶芸もこれありで、
悪く言えば雑然、良く言えば多趣味な空間。


個人的には好きだけどね。

ましてや日頃美術館で観ているような品の、
ちょっと下世話だけどお値段もわかったりするし。


本展で特に異彩を放っていたのは
陶片にも値札が付けられ置かれたいたことで、
出光美術館」でも目にするけど
やはりニーズはあるんだねぇ。

 

るろうに剣心 最終章 The Final@109シネマズ川崎  2021年4月25日(日)

封切り三日目。

席数118の【シアター5】はほぼほぼ満員。

f:id:jyn1:20210426074754j:plain

幕末の動乱期を「人斬り」として生き、
明治に入ってからは「流浪人」としての暮らしをおくってきた
緋村剣心佐藤健)』のレゾンデートルが三度問われる。

そして今回もまた、彼が嘗て暗躍した事実への
痛烈なしっぺ返しを媒介として。


ただその経緯が、スーパーシスコンの弟『雪代縁(新田真剣佑)』による
姉『雪代巴(有村架純)』が惨殺されたことへの復讐とは
やや脆い動機で、ドン引きな気もするけど。

直接本人に危害を加えるのではなく、
あまり関係のない周囲を含め痛めつけるのは、
精神的にいたぶる王道ではあるものの
やはり度が過ぎる設定であることは論を待たず。


もっともこのシリーズに於いては、
そうした設定は二の次であって、
見せ場はやはり主人公と敵役との剣戟。

監督・脚本の『大友啓史』も
アクション監督の『谷垣健治』も
撮影監督の『石坂拓郎』も
その辺の機微は良く弁えている。

ワイヤーアクションの多用は
さすがに既視感はあるし、
新機軸を打ち出せているかと言えば若干首を傾げるものの
できるだけカットを割らない擬闘シーンのスピード感と
迫力は本作でも健在。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


二時間二十分の長尺も、あまりに多くの要素を盛り込んだため、
語り口は性急。

個々人の心情まで丁寧に描かれているかと言えば
その点は今だし。

本来なら、〔The Final〕だけでも
前回同様に二作に割るべきだったろう。