2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
封切り二日目。 席数123の【シアター6】の入りは八割ほど。 故あって閉じ込められている場所から集団で脱出するプロセスを描いた作品を自分勝手に{エクソダスもの}と呼んでいる。 「集団で」というのが一つのキモで、これによりワンシュチュエーション…
上野のお山を通り抜ける途上で、本展の告知は随分と前に目にしており、それなりに楽しみにしていた。 「日本芸術院創設百周年記念展」とは題されているものの時々はこのような催しが開催されている記憶。 計十点が並び、何れも物故者の作品。 寡聞にしてどれ…
【2階ひろば】で~12月15日(日)まで開催中。 館内ではないので、暑かったり寒かったり、風が吹き込んだりと環境はあまり宜しくない。 でもなんてったって無料なんだから、あまりぶつくさは言わず、有り難り有り難いと歩を進める。 「昭和館開館20周年記念…
「昭和館開館20周年記念」と銘打たれている。 場所は【5階ギャラリー】で入場料は無料。 エレベーターで5階に降りて、さてギャラリーは何処だろうと見渡すと・・・・、ああそうなんだ、通路の両壁面をその様に称しているのね。 なので並んでいる数はさほど…
封切り四日目。 席数488の【CINE12】の入りは八割ほど。 物語の舞台は極近しい未来。 地球外の生命体存在の可能性を探るため海王星に向かう任務中に行方不明になった父親『クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)』。 死んだとばかり思っていた父が生…
東京~神奈川に在る「東海道五十三次」の宿場は合わせて九つ。 その各々の町のイベントや情報が展示されている。 勿論、それだけでは芸がない。 旧東海道のジオラマや、往時の人々の風俗を再現した人形、そしてお約束の浮世絵が色を添える。 ちょっと間違え…
封切り四日目。 席数244の【CINE6】は満員の盛況。 目が見えず聴力だけで事件を解決するアームチェアディテクティブの先例は幾つかあるものの(小説では『デイヴィッド・ローン』による〔音の手がかり(1993年)〕〔音に向かって撃て(1994年)〕あたり)…
直近で「藝大」が力を入れているこの分野。 以前は人力に頼るしかなかったものが直近では技術の進歩がそれを可能に。 が、どちらか単体ではなく、目指すのはハイブリッド型。 両者が補い合うことでより精緻な、コピーではなくクローンが出来上がるとの方向性…
封切り二日目。 席数110の【SCREEN2】は満員の盛況。 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を「wiki」で確認すると「小夜曲」の意と書かれており、なるほどそれで、本作の事件はどれも図った様に夜に起こるのだなと了解される。 また、制作時には五楽章…
本日最終日。 それがあってか滞廊し、店員さんや知人と談笑する姿も。 副題には「奇々怪々な異形たち」とも付されメインタイトルは洒落ているけど、要は陶による制作物の数々。 それにしても並んでいるそれらは彩色や造形の妙もありとても陶製とは思えない。…
今年の”Emerging”の第二弾。 参加アーチストは『芦川瑞季/宮坂直樹/北條知子』の三名。 陽射しはまだ強いものの、湿度も低く程よい風も吹いており、ましてや今日は「MGC」当日標題館はその沿道近く。 それもあってか会場内にちらほらと人影を見る、なかな…
「熱波-プレイボーイ・インタビューセレクション-」のサブタイトル付き。 ここでの「プレイボーイ」は月刊誌の方で「日本版」と銘打ち、1975~2008年の間に刊行されていた。 その中でのインタビュー欄に添えられた写真が合わせて七十点ほど展示。対象となっ…
封切り二週目。 席数107の【CINE1】の入りは二割ほど。 原題の〔HOSTILES〕の意味は敵対的(な)。 なるほど本作には多くの、主人公達の一行に敵対する勢力が現れる、もっとも主役の『ジョー・ブロッカー(クリスチャン・ベール)』とて騎兵隊の大尉、嘗…
封切り四日目。 席数244の【CINE6】の入りは八割ほどと盛況。 客層は主演男優または監督のファンと思われる中高年の女性の比率が圧倒的。 なんだやればできるんじゃん『蜷川実花』。 過剰な原色の多用や、持って回った美意識を極力抑えても、十二分に物語…
封切り九日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは九割ほど。 台風の襲来時には、何かしらの事件が起きることと相場は決まっている。 『相米慎二』による〔台風クラブ〕がその好例。 もっともこの作品は、そのもの自体が事件だった上に、『工藤夕貴が』や『三…
封切り二日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは八割ほど。 海外であれば『ロバート・キャパ』、日本人であれば『沢田教一』や『一ノ瀬泰造』。 何れも戦場で命を落としたカメラマン。 本作の主人公『メリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)』は記者では…
デンマークのデザイン会社『コントラプンクト』が手掛けたタイプデザインの展示会。 で、今回の白眉はその展示の仕方。 壁面には同社が手掛けたタイプデザインが幾つか掲げられ、その前の床面には複数のペダルが並ぶ。 そのペダルを踏むと、デザインのコンセ…
配られているフライヤーの表面を見てもどんな内容なのかよくわからない。 しかし会場内に足を踏み入れれば一目瞭然、パネルで展示されているのはレコードの溝を拡大した写真。 なるほどこれでタイトルが理解でき更には「AKAI」の「8トラックデッキ」「…
計六名の作品が展示され、グランプリは『田中義樹』の〔気分はサイトシーン〕に。 たまたま行った香港で、昨今の「亡犯引き渡し条例改正案」に反対するデモを目撃しそれをそのまま作品化とは、なんてタイムリー。 それ以外にも『加瀬透』の〔モニュメント、…
技法的には{刺繍}。しかしここに並んでいる作品の多くは今まで目にしたことのあるものとはかなり趣を異にしている。 意図的に横糸を入れずに、中途から縦糸がだらりと垂れ下がっていたり、或いはそれを編み込んで網のような形状にしてみたり。 または逆に…
”art egg”の第三弾。 薄暗い館内に入ると迷路を形作る様に天井から多種の布がぶら提げられ一つ一つを観ていくうちに、ああ、と甦る記憶で自ずと胸が熱くなる。 今の若い人たちは、そもそもその存在すら知らないのではないか。 その形状からして布団袋と思わ…
”クリエイションの未来展 第19回”は異色のコラボレーション。「隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE) 」の前二人は知名も『森永邦彦』って誰? google先生に聞いてみると『ANREALAGE』なるファッションブランドの主宰者で写真を確認すれ…
封切り二日目。 席数114の【SCREEN6】は五割ほど。 公開間もないのにこの状況は少々寂しいかも。 「階段島」は「捨てられた」人たちの島で、住人達はなぜ自分がこの島に居るのかの記憶が無い。島を出る手段は唯一、自身の「忘れもの」を思い出すことだが…
正式なタイトルは「東京藝術大学 日本画第一研究室 発表展」。 恒例の会ではあるけれど、今回はそれを略して「一研」と表記。 計十六名の学生・教師の作品に加え招待作家として『O JUN』の画も何点か。 個人的に興を魅かれたのは先ず 『菊池玲生』の〔居ぬ寝…
封切り三日目。 席数127の【シアター2】は満員の盛況。 『タランティーノ』は何をしたいんだろうと三時間の長尺の中に身を置きながら漫然と思いを巡らす。 予告編で『シャロン・テート』が出て来た時から『チャールズ・マンソン』等による惨殺事件が盛り…
上野のお山を移動中に、ふと目に入った展示の案内。 【ギャラリー】でのそれはがっかりすることが多いけど、 時間が中途半端に空いているので、足を踏み入れる。 正式なタイトルは ”九産大芸術学部作品展”。 「九産」=「九州産業大学」なのね。 首都圏にい…
封切り二日目。 席数212の【SCREEN11】は満員の盛況。 客層は老夫婦から小学生連れの夫婦迄 ホントに広範囲。 江戸時代の埋もれた史実に光を当て 引っ張り上げる。 『磯田道史』による〔武士の家計簿〕および 〔殿、利息でござる!〕を右代表と考える。 一…