RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

美術

描画図鑑「おとぎ話」@佐藤美術館 2024年7月21日(日)

会期は本日が最終日。それもあってか、館内はそこそこの数の来場者。 「ShinPA」の後継とのことで出展者は『リセイ、髙橋浩規、後藤まどか、平良志季、金丸悠児、江上秋花、倉田明佳、堤岳彦、万年、サイキン、松本理沙、たかすぎるな、パクテヒョン、馮聖心…

いろいろなモノ これは何でしょう@新宿歴史博物館 2024年7月21日(日)

これはユニークな展覧会。 館が所蔵する昔の物品を展示するのは多くあれど、その中から「珍しい」ものをセレクトし並べている。 例えば「牛乳瓶のふたあけ」は実際に小学校で使われていたもの。脇には年代別に「知っていた」「知らなかった」と来場者がシー…

岡﨑未樹 個展@CREATIVE HUB UENO“es” 2024年7月14日(日)

個展のタイトルは”わたし かめ あなた”。 展示は映像作品で大きめのモニターが一つ、小さめが二つ壁に掛かっている。 ギャラリー内には数脚の丸椅子も、このスペースの狭さで映像作品の展示はやや厳しいかな、と感じた次第。 出生時の事故で、車椅子の生活だ…

⼯芸総合演習2024@東京藝術大学美術館 陳列館 2024年7月14日(日)

展のタイトルは”素材と技術と私と”。 〔部屋とYシャツと私〕かいっつ?! 冗談はさておき、三十名の作品が展示。 {彫⾦、鍛⾦、鋳⾦、漆芸、陶芸、染織、素材造形}と技法も素材も様々。 一つ「⼯芸科」と括られても、その表現の多様性には目を見張、並んでい…

小林颯個展@BUG/リクルートアートセンター 2024年7月6日(土)

タイトルは”ポリパロール”で作者による造語のよう。 幾つかの映像作品とインスタレーションは、人種としの或いは文化的な衝突を感じさせるもの。 ある国に住む人にとっての「よそ者」の存在に思い至る。 一過性の観光客はそのようには呼称されず、長期に渡っ…

トリフォリウム@UNPEL GALLERY/アンペルギャラリー 2024年7月6日(土)

「女子美術大学日本画修士在学生・修了生展」と書かれている。 『慶野智子/須藤緋奈子/和田紗代子』による三人展で、タイトルはそれにかけているのだろう。 十五~六点が並んでいるのだが、『慶野智子』の〔異端児〕は別の場所でも観た記憶。 「卒展」だっ…

アーティストの絵本展@Bunkamura Gallery 8/ 2024年6月30日(日)

「アーティスト」がつくった「絵本」とのタイトルに惹かれてやっては来たが、メインの展示は七名の、それも通常の作品群。 中には立体もあり。 勿論「絵本」は並んではいるものの、要は即売会ということ。 会期は訪問日が最終日。

NEO JAPANESE PAINTINGS展@ヒルサイドフォーラム 2024年6月30日(日)

昨年の11月に同様のタイトルで開催された展覧会の「Vol.2」。”日本画新世界”との邦題。 会期は訪問当日が最終日。 十一名の作家の七十点ほどが並び昨年との重複や他所で見かける名前が多いこと、また、藝大卒と女性が多いのも特徴的。 なので過去の記憶を探…

微粒子の呼吸@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2024年6月29日(土)

「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2024 成果発表展」と書かれている。 会期は二期に分かれ、第1期:6月29日(土)~8月4日(日)第2期:8月17日(土)~9月22日(日) 第1期の出展作家は『エド・カー、キム・ウジン、ネストール・シレ、前田耕平、松本…

日本画第二研究室 素描展@東京藝術大学美術館 陳列館 2024年6月29日(土)

恒例の標題展、今年は”それぞれの視界”とのタイトル。 研究室関係者・学生・招待作家計十九名の「素描」が並ぶ。 毎度のコトだが才能があり不断の努力を惜しまぬ人の表現の煌めきに驚嘆する機会。 教室の中だけでなくフィールドに出て、傍目には何気ない一コ…

都美セレクション グループ展 2024@東京都美術館 2024年6月29日(土)

「Group Show of Contemporary Artists 2024」との英語表記。「Contemporary Artists」をセレクションしているのがキモらしい。 【ギャラリーA】は〔スティル・エコー:境界の風景〕【ギャラリーB】は〔ずれはからずもぶれ〕【ギャラリーC】は〔回遊する風景…

陸路(スピルオーバー#1)@BUG/リクルートアートセンター 2024年6月15日(土)

参加アーチストは『林修平、MES、FAQ?』の三組(個人、ユニット、ネットワーク)。 会場内には宇宙船のポッドを二つに分けたような構造物。 一つは本体で、床に設置。もう一つは先端部と思われ、壁の上部に。 自分の訪問当日時は丁度実演が行われているタイ…

田原桂一「OPÉRA de PARIS」@ポーラ ミュージアム アネックス 2024年6月22日(土)

標題所で『田原桂一』の作品展は過去に三回観ているとの履歴。 それにしても「オペラ座」は「l'Opéra」なのだと思っていたら今回のタイトルなのね。 「建築」「衣装」「宝飾」「舞台美術」の各々のカテゴリーから精選された三十点ほどの写真が並ぶ。 中央の…

黒田征太郎「悲の器~水と光~」@BAG-Brillia Art Gallery- 2024年6月22日(土)

【BAG+1、+2】での開催。 が、例によって【+2】での展示は販売がメイン。 『黒田征太郎』の作品をアクリルの中に固めて(再)作品化するとの試み。 紙に描かれたものだけでなく、布のトートバッグに描かれたものもあり。 それにしても、単に平面として展開さ…

フェイイ ウェン|パン カー 二人展@シャネル・ネクサス・ホール 2024年6月15日(土)

標題ギャラリーで照明も明るく、窓にスクリーンも降りていない展示は初めて。 写真展が多い何時もは薄暗い迷路のような空間に設定されているのだが、今回は開放的な明るいホワイトルーム。 しかも部屋の形状は正方ではないのね。それとともに意外と広くない…

NOHIN: The Innovative Printing Company@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2024年6月15日(土)

『八木幣二郎』による一種「CI」を想起させる展覧会。 「新しい印刷技術で超色域社会を支えるノーヒンです」とも書かれており、実存する会社「NOHIN/ノーヒン」を題に取ったようにも思えるが、当然、実在の「大日本印刷(gggの運営母体)」をモチ…

「オドル ココロ」資生堂のクリエイティブワーク@資生堂ギャラリー 2024年6月15日(土)

展示そのものは、なんのことはない。明治期~2010年代までの資生堂の商品が平台に並ぶ。 ただその数は半端ない、200ほどは大きさも色も形状も様々。 そして年代ごとに纏められたそれらを見て行くと、不思議なコトにまざまざと往時の記憶が蘇る。 自分…

十一面観音立像@東京長浜観音堂 2024年6月15日(土)

本年度の予定が更新されてることに気づいたのは5月末のコト。 が仔細に見ると、本年をもってここでの展示は終了になるとの告知も。 かなりショックなのだが、せめて皆勤を目指そうと誓いながら第一期からして訪問が最終日間近になるとの体たらく。 ちなみに…

陳敏慧作品展@@Sony Imaging Gallery - Ginza 2024年6月15日(土)

久々に観る、お馬鹿な作品に(勿論、誉めてます)、思わず心がにんまりしてしまう。 展のタイトルは〔唯一無二-Finding-〕。 ある意味、カラダを張った作品群と表現すれば良いか、二点で一つのセットを構成している。 例えば向かって右には痛んだ果物の写真…

TOKAS-Emerging 2024@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2024年6月15日(土)

第2期の会期は、明16日(日)が最終日。 それもあってか、ここ暫らくでは記憶がないほどの多くの来場者を目にする。たぶん十人以上。 出展者は『平松可南子、菊谷達史、戸田沙也加』の三名も今日の目当ては『戸田沙也加』の〔消えゆくものたちの言葉なき…

topos Design for Artist Community Vol.1@東京藝術大学美術館 陳列館 2024年6月2日(日)

訪問日が会期最終日。 その割には来場者の姿はぱらぱら。 出展作家は四名。 企画概要を読んでもあまり理解はできず。 ただ、それとは別のハナシとして、展示そのものは面白く観る。 『湯澤大樹』の国宝「明通寺」を題にした複数の作品。 或いは『赤川智洋』…

昭和時代の川崎@東海道かわさき宿交流館 2024年6月1日(土)

本日初日。が、来場者は過少。 写真と、それに添えたキャプションで市内のとりわけ駅周辺の今昔を振り返るお馴染みの企画。 ただ、写真の数は少なく中央のテーブルも会報誌の展示のみとなっており、加えて年代も昭和四十七年が最後。 戦前~復興の営みは重め…

寺内木香個展@CREATIVE HUB UENO“es” 2024年6月2日(日)

第二弾の展示は『寺内木香』による〔ねんどのへや〕。 展示は壁に数点最奥のスペースには{鋳金}による大きな立体作品。 ギャラリー自体の狭さと方形ではない形状からどうしてもこのような展示になるのだろう、第一弾と近似の配置と認識。 自分の訪問当日は…

Human Baltic われら バルトに生きて@スパイラルガーデン 2024年6月2日(日)

バルト三国はエストニアラトビアリトアニア何れも1991年に独立国として国連に加盟している。 それ以前は周知の通りソ連の支配下にあり、人々の生活はいかばかりだったかと慮る。 本展はその三国出身の写真家十七名の作品が二百点ほど並ぶ。 全てモノクロ…

「工+藝」@東京美術倶楽部 2024年5月26日(日)

最近では有料の展示会を比較的多く開催の印象も、やはり施設の趣旨を勘案すれば多くの人に、無料で美術にふれる機会をできるだけ多く設けてほしいもの。 標題展は選出された四十八名の作品が並び、大詔・優秀賞も選出されている。 それにしても焼き物から漆…

DESIGN MUSEUM JAPAN展2024@国立新美術館 2024年5月26日(日)

確か二年前の年の瀬にも同内容の展示があった。 サブタイトルは”集めてつなごう 日本のデザイン”。 クリエーターたちが日本国内をリサーチし、これは!と感じたデザインをピックアップしプレゼンする。 今回とりわけ興味をそそられたのは、『永積崇』による…

有田泰而「First Born」@FUJIFILM SQUARE/フジフイルム スクエア 2024年5月26日(日)

【写真歴史博物館】での展示。 サブタイトルは”家族と遊ぶ時間”。 作家の当時の妻の妊娠~出産。そして第一子の二人を写した写真の数々。 時にユーモラスもその根底に在るのは二人への愛情。 観ているだけで鑑賞者にも温かい感情が伝わり多幸感に包まれるほ…

大機関車展@鉄道歴史展示室 2024年4月28日(日)

「機関車」との単語に惹かれての訪問も、「蒸気」が付いたモノと限定はされてないのね。 「貨車」「客車」を牽引する車両の総称で、「蒸気」に加え「ディーゼル」「電気」も。 本展では後者二つがメインに取り上げられ、且つ写真を併用したパネル展示が主。 …

Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展@東京都現代美術館 2024年4月27日(土)

ここ数年来 当たり! が続いている標題展。で、今年もやはり 当たり! で、随分と楽しませてもらう。 展示は『サエボーグ』の〔I WAS MADE FOR LOVING YOU〕『津田道子』の〔Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる〕 前者の展示は「うんこ」で、まぁ当…

洋風画という風@板橋区立美術館 2024年5月5日(日)

「歸空庵コレクションによる」と冠され「近世絵画に根づいたエキゾチズム」とも書かれている。 『司馬江漢』と{秋田蘭画}の作品が多数。 何れも模倣から始まり、自家薬籠中の物にした上で「和」との融合の過程が見え面白く歩を進める。 中には「これホント…