#邦画
封切り三日目。 席数349の【シアター6】の入りは八割ほど。 一家三人を惨殺したとして死刑判決を受け収監中の『鏑木慶一(横浜流星)』が自身の体を傷つける詐病で搬送中の救急車から脱走。 名前を偽り外見を変え、ある目的のために職と住処を転々とする…
封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは二割ほど。 『つげ義春』の短編〔雨の中の慾情〕と、それ以外の幾つもの作品を取り込んで一本の映画に仕立てている。 基本『義男(成田凌)』と『福子(中村映里子)』の物語りも、そこに友人で作家志望の『…
封切り三日目。 席数118の【シアター3】の入りは三割ほど。 wiki先生によれば「贋作」とは「作者の名を騙って流通させた作品」のことらしい。 では「模写」はどうか。「他者の作品を忠実に再現、あるいは作風を写し取ることで、作者の意図を体感・理解す…
封切り二日目。 席数208の【シアター8】の入りは三割ほど。 一万人もの応募者があったという「スピラリンクス」社の新卒採用。最終選考に残った六人には人事部長から、一ヶ月後に行われるグループディスカッションで内定者を決定、内容によっては六人全…
封切り三日目。 席数319の【SCREEN6】の入りは三割ほど。 工場で働く『石川朔也(池松壮亮)』は豪雨の帰り道、増水した川の畔に立つ母『秋子(田中裕子)』の姿を見つける。 次の瞬間に彼女の姿は消えており、『朔也』は母を助けようと濁流に身を躍らせ…
封切り三日目。 席数235の【SCREEN7】の入りは四割ほど。 「武士は相身互い」と言う。「同じ立場の者は、互いに思いやりをもって助け合うべき」との意だが、この「同じ立場」がいやらしい方便。 上の者にはおもねるし、下の者には居丈高になる。 それを如…
封切り二日目。 席数284の【CINE5】の入りは二割ほど。 「情けは人の為ならず」の本来の意は、「人に親切にすれば、それは巡り巡って自分に戻って来る」だが、「人に親切にすると、その人の為にならないので、止めた方が良い」の意と思っている人の存在を…
封切り二日目。 席数349の【シアター6】の入りは三割ほど。 舞台挨拶中継付上映の回にもかかわらずやや寂しい入り。 〔彼らが本気で編むときは、(2017年)〕は以降、時々の社会問題を取り上げることの多い『荻上直子』が、今回はアート業界のいかがわし…
封切り四日目。 席数191の【CINE10】の入りは二割ほど。 知り合いの話だが、短期間に三度「職質」を受けた人がいる。 2008年に起きた「秋葉原通り魔事件」をきっかけに休止されていた歩行者天国が、2011年にテスト開催されたとのタイミングで。 …
封切り二日目。 席数98の【SCREEN2】は満員の盛況。 『黒沢清』のフィルモグラフィーを確認すれば、ドラマ性の強い作品が続いたのちに、暴力に彩られた一本が突如として撮られていることに気づく。 まるで普段は理性で抑え込んでいる残虐性が突然発露する…
本日初日。 席数199の【SCREEN8】の入りは二割ほど。 話中で言及される『ジェイン・オースティン』の小説〔高慢と偏見(1813年)〕。 「Wiki」先生では「イギリスの片田舎を舞台に、女性の結婚事情と、誤解と偏見から起こる恋のすれ違いを描いた恋愛小説…
封切り三日目。 席数117の【シアター1】の入りは二割ほど。 『呉美保』監督のフルモグラフィーを確認すれば、とりわけ直近の二作は、「家族」と日本に根深く蔓延る社会の問題を取り上げ、しかも終幕で僅かな光明は射すものの、根本的な解決は提示されない…
封切り二日目。 席数103の【SCREEN6】の入りは七割ほど。 冒頭の章。とあるマンションで一人の若い女性が姿を消す。 ただこれが、実際の出来事なのか、象徴的なイメージなのか、この時点では分からない。 次の章。狂言回しの『丸子夢久郎(高橋文哉)』が…
封切り四日目。 席数118の【シアター3】の入りは七割ほど。 北海道の少年スポーツの事情はこうなっていたのか。 たぶん物語りの舞台は小樽だろう。夏場は野球。冬になれば積もった雪でグラウンドが使えないので同じメンツでアイスホッケー。 でも、これじ…
封切りは8月17日も、ここに来て上映館が拡大の様子。 〔カメラをとめるな!(2017年)〕のように極少の予算で数十億の興収の可能性も有りや無しや。 「チネチッタ」は先月末からの上映館で且つ尺が136分の「デラックス版」とのこと。やはり観るなら、ここ…
封切り三日目。 席数159の【SCREEN3】の入りは六割ほど。 かなりびっくり!まさかこんなところで脱ぐなんて。 『河合優実』も現時点で二十三歳か。 既に二十本以上の映画作品に出演し、主演は〔少女は卒業しない(2023年)〕〔あんのこと(2024年)〕の二…
封切り三日目。 席数114の【SCREEN6】の入りは七割ほど。 原作は全12巻が既刊。うち、自分は3巻までを読了。 既にして120分尺に収まるボリュームではなく、また原作ありモノの悪しき轍を踏むかと思っていたら、意外なほど映像化の出来は良い。 原作…
封切り三日目。 席数118の【シアター3】の入りは七割ほど。 その一家は、一見平和そうに見えた。 妻『初瀬桃子(江口のりこ)』は結婚を機に退職し専業主婦に。綺麗好きで、家の中はいつも整っている。以前勤めていた企業の協力で、手作り石鹸の教室の講…
封切り三日目。 席数407の【CINE11】の入りは八割ほどと盛況。 国内でも最大規模のショッピングサイトから配達された荷物が爆発する事件が起きる。爆発は他の場所でも連続し、日本中はパニックに陥る。 時はブラックフライデーの真っただ中で多くの物流が…
封切り二日目。 席数224の【SCREEN1】は満員の盛況。 いくつかの印象的なフレーズが言葉と文字で繰り返される。一つは「箱男を意識するものは箱男になる」。もう一つは「ひとつの町に箱男は一人しか要らない」。 「箱男」の存在は自明であるようだ。 それ…
封切り四日目。 席数118の【シアター5】の入りは四割ほど。 2020年のNHKドラマ〔ゴールド!〕で『藤竜也』は認知症の妻『冨美代(吉行和子)』の介護を独力で担う夫を演じた。 家の中には注意書きの紙が至る所に貼られ、妻は次第に夫のことすら記憶か…
封切り二日目。 席数465の【SCREEN12】の入りは六割ほど。 前の三作とは、趣を大きく異にしている。 もちろん『信(山﨑賢人)』の成長の物語という大きな枠組みは踏襲しつつ、本作では師の『王騎(大沢たかお)』にスポットライトを当て、それが結果的に…
封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは四割ほど。 主人公が冒頭、二つに割った割り箸を喩えに人間の不平等について語るシーンがある。 必ずどちらかの取り分が多いと(彼女は)感じており、その最たるものが男女の差だと言う。 勿論、男性が多く…
封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】は、ほぼ満員の盛況。 ストーカー被害に遭っていた女性が殺害され、犯人は逮捕されたものの、従前から相談を受けていた警察は被害届の受理を先延ばしにしていたと非難される。 更にその間に、署の慰安旅行に行っていた…
封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは五割ほど。 1998年制作の自身の監督・脚本作品のセルフリメイク。その時の舞台は日本、主役は『哀川翔』『香川照之』の二人だったよう。 今時の人は蛇が通った跡を、見たことなどそうはあるまい。 自分…
封切り三日目。 席数232の【SCREEN7】の入りはほぼほぼ満席。 直近で話題の『河合優実』の主演とはいえこんなに暗く救いの無い話に、これだけの客が集まるのは正直、驚き。 『香川杏(河合優実)』は生活力の無い母親から暴力をふるわれて育ち十二歳の頃…
封切り二日目。 席数98の【SCREEN11】の入りは九割ほどと盛況。 原作は『北國浩二』による小説〔嘘〕。それを映画化にあたりタイトルを〔かくしごと〕に変更し、これが本作の方向性を如実に示している。 主要な登場人物は皆ある種の「かくしごと」を抱え、…
本日初日。 席数151の【SCREEN7】の入りは三割ほど。 初回の上映とのこともあり、関係者が複数人入口の脇から客の入りと層を確認しているのも毎度の情景。 組織や社会を変えるのは「よそ者」「わか者」「ばか者」だと言う。 それは共同体の最小単位である…
封切り二日目。 席数127の【シアター2】の入りは九割ほどと盛況。 あれから十年が経った。 二十五歳になった『西片(高橋文哉)』は、母校の中学校で体育の教師になっている。そこに、フランスから帰国した『高木さん(永野芽郁)』が美術の教育実習生と…
封切り三日目。 席数119の【SCREEN3】の入りは八割ほど。 日本国内で一年間に行方不明の届け出がされる児童の数は毎年千人前後と聞く。 ただその大部分は間もなく見つかり、公開捜査に切り替わるのはさほど多くはない、とも。 とは言え、ここ三十年で十五…