RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

#邦画

大いなる不在@109シネマズ川崎 2024年7月15日(月)

封切り四日目。 席数118の【シアター5】の入りは四割ほど。 2020年のNHKドラマ〔ゴールド!〕で『藤竜也』は認知症の妻『冨美代(吉行和子)』の介護を独力で担う夫を演じた。 家の中には注意書きの紙が至る所に貼られ、妻は次第に夫のことすら記憶か…

キングダム 大将軍の帰還@TOHOシネマズ日比谷 2024年7月13日(土)

封切り二日目。 席数465の【SCREEN12】の入りは六割ほど。 前の三作とは、趣を大きく異にしている。 もちろん『信(山﨑賢人)』の成長の物語という大きな枠組みは踏襲しつつ、本作では師の『王騎(大沢たかお)』にスポットライトを当て、それが結果的に…

先生の白い嘘@109シネマズ川崎 2024年7月7日(日)

封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは四割ほど。 主人公が冒頭、二つに割った割り箸を喩えに人間の不平等について語るシーンがある。 必ずどちらかの取り分が多いと(彼女は)感じており、その最たるものが男女の差だと言う。 勿論、男性が多く…

朽ちないサクラ@TOHOシネマズ日比谷 2024年6月23日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】は、ほぼ満員の盛況。 ストーカー被害に遭っていた女性が殺害され、犯人は逮捕されたものの、従前から相談を受けていた警察は被害届の受理を先延ばしにしていたと非難される。 更にその間に、署の慰安旅行に行っていた…

蛇の道@109シネマズ川崎 2024年6月16日(日)

封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは五割ほど。 1998年制作の自身の監督・脚本作品のセルフリメイク。その時の舞台は日本、主役は『哀川翔』『香川照之』の二人だったよう。 今時の人は蛇が通った跡を、見たことなどそうはあるまい。 自分…

あんのこと@TOHOシネマズ川崎 2024年6月9日(日)

封切り三日目。 席数232の【SCREEN7】の入りはほぼほぼ満席。 直近で話題の『河合優実』の主演とはいえこんなに暗く救いの無い話に、これだけの客が集まるのは正直、驚き。 『香川杏(河合優実)』は生活力の無い母親から暴力をふるわれて育ち十二歳の頃…

かくしごと@TOHOシネマズ日比谷 2024年6月8日(土)

封切り二日目。 席数98の【SCREEN11】の入りは九割ほどと盛況。 原作は『北國浩二』による小説〔嘘〕。それを映画化にあたりタイトルを〔かくしごと〕に変更し、これが本作の方向性を如実に示している。 主要な登場人物は皆ある種の「かくしごと」を抱え、…

違国日記@TOHOシネマズ日比谷 2024年6月7日(金)

本日初日。 席数151の【SCREEN7】の入りは三割ほど。 初回の上映とのこともあり、関係者が複数人入口の脇から客の入りと層を確認しているのも毎度の情景。 組織や社会を変えるのは「よそ者」「わか者」「ばか者」だと言う。 それは共同体の最小単位である…

映画 からかい上手の高木さん@109シネマズ川崎 2024年6月1日(土)

封切り二日目。 席数127の【シアター2】の入りは九割ほどと盛況。 あれから十年が経った。 二十五歳になった『西片(高橋文哉)』は、母校の中学校で体育の教師になっている。そこに、フランスから帰国した『高木さん(永野芽郁)』が美術の教育実習生と…

ミッシング@TOHOシネマズ日本橋 2024年5月19日(日)

封切り三日目。 席数119の【SCREEN3】の入りは八割ほど。 日本国内で一年間に行方不明の届け出がされる児童の数は毎年千人前後と聞く。 ただその大部分は間もなく見つかり、公開捜査に切り替わるのはさほど多くはない、とも。 とは言え、ここ三十年で十五…

湖の女たち@TOHOシネマズ川崎 2024年5月18日(土)

封切り二日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは二割ほど。 エンドロールでは『松本まりか』と『福士蒼汰』の名前が併記され両者が主役の物語りであることが提示されるも、実際はタイトルの「・・・・たち」が指し示すように琵琶湖の畔に集う複数の女性の{…

碁盤斬り@TOHOシネマズ川崎 2024年5月18日(土)

封切り二日目。 席数319の【SCREEN6】の入りは二割ほど。 元ネタは「落語」の{人情噺}〔柳田格之進〕。 この{人情噺}なのがミソで脚本の『加藤正人』は原作に更に幾つかの人情を盛り込むことで心が震える物語りに造り込んでいる。 もっとも、こうした…

不死身ラヴァーズ@109シネマズ川崎 2024年5月12日(日)

封切り三日目。 席数118の【シアター5】の入りは二割ほど。 原作では想いを募らせ告白するのは『甲野じゅん』のほう。 それが映画では両想いになった途端に消える側に変更されている。 『長谷部りの』が諦めず執拗に追いかけるのだがなぜそのような男女の…

青春18×2 君へと続く道@TOHOシネマズ日比谷 2024年5月4日(土)

封切り二日目。 席数249の【SCREEN9】は九割ほどの席が埋まる盛況。 自身で立ち上げたゲーム制作会社を社内の政変で乗っ取られた『ジミー(シュー・グァンハン)』が、十八年前、十八歳の時にほんの束の間ふれ合った女性を思い出し、彼女に会うために日本…

ゴールド・ボーイ@109シネマズ川崎 2024年3月9日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは六割ほど。 全国47都道府県の中で沖縄県の離婚率は断トツで一位との統計。 であれば、本作での主要な三組の登場人物すべての背景に離婚(と、再婚)が横たわっていても納得がいこうというもの。 原作は『…

コットンテール@チネチッタ川崎 2024年3月3日(日)

封切り三日目。 席数154の【CINE9】の入りは四割ほど。 若年性認知症の妻『明子(木村多江)』を亡くした『兼三郎(リリー・フランキー)』はその法要の席で菩提寺の住職から『明子』の遺言を渡される。 そこには、幼い頃に両親とひと夏を過ごしたイギリ…

52ヘルツのクジラたち@TOHOシネマズ日比谷 2024年3月2日(土)

封切り二日目。 席数249の【SCREEN9】の入りは五割ほど。 『町田そのこ』の小説は既刊十一冊のうち七冊を読了。 自分にしては高比率も一冊を除けばタイトルを見るだけで「ああ、こ~ゆ~内容だったよね」と想起が可能。 その唯一の例外が標題作。ハードカ…

夜明けのすべて@109シネマズ川崎 2024年2月12日(月)

封切り四日目。 席数172の【シアター4】の入りは七割ほど。 2006~2010年頃だろうか、『荻上直子』監督により撮られた〔かもめ食堂〕〔めがね〕〔トイレット〕といった一連の作品群。 「異文化交流」とのテーマはありつつ、センセーショナルな事…

罪と悪@TOHOシネマズ日比谷 2024年2月4日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】の入りは九割超え。 『クリント・イーストウッド』の〔ミスティック・リバー(2003年)〕は『デニス・ルヘイン』原作の映画化で且つ秀作。 本作は監督・脚本の『齊藤勇起』によるオリジナルも、設定を含め同作からの影…

カラオケ行こ!@TOHOシネマズ川崎 2024年1月14日(日)

封切り三日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは六割ほど。 そのフィルモグラフィーの中でも〔リンダ リンダ リンダ(2005年)〕や〔天然コケッコー(2007年)〕等の{青春モノ}にとりわけ力を発揮する『山下敦弘』が今回の題材をどう料理するかが見どころ…

笑いのカイブツ@チネチッタ川崎 2024年1月8日(月)

封切り四日目。 席数107の【CINE1】の入りは七割ほど。 おそらくは『牧野富太郎』も同じにカテゴライズされる人間だったのではないか。生活力はさらさら、経済観念も皆無の。 周囲がフォローしなければ靴の紐さえ結べず、纏まった金が入れば後先を考えず…

PERFECT DAYS@チネチッタ川崎 2023年12月23日(土)

封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは九割ほど。 渋谷区の公衆トイレ清掃員として働く『平山(役所広司)』の日常は判で押したよう。 目覚まし時計に頼らず、陽の明かりと近所の老婆の竹箒の音で目覚め身だしなみを整えユニフォームに着替えアパー…

市子@TOHOシネマズ川崎 2023年12月9日(土)

封切り二日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは七割ほど。 幸せの絶頂で突然、相方が身を翻すように姿を消す。残された片方は戸惑い、しかし行方を追う過程で彼女(または彼の)思わぬ過去が浮かび上がる。 直近ではやや手垢の付いた筋立て。ただ「思いも…

怪物の木こり@チネチッタ川崎 2023年12月2日(土)

封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは二割ほど。 「怪物の木こり」の童話の主人公は「木こり」の姿をした「怪物」。 普段は「木こり」も、時として「怪物」に変容、人を襲い食べ尽くす。 お婆さんを食べ、が、ある日、自身の親友を殺してしまったこ…

隣人X-疑惑の彼女-@109シネマズ川崎 2023年12月2日(土)

封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは六割ほど。 宇宙からの難民として地球に大挙避難してきた「X」と呼ばれる生命体、各国の対応は異なるもののアメリカが正式に受け入れを決めたことから日本政府も追随。 しかし官と民の受け取り方はまた別。…

首@TOHOシネマズ川崎 2023年11月23日(木)

本日初日。 席数158の【SCREEN3】の入りは七割ほど。 「本能寺の変」を題に取り、ほぼほぼ実在の登場人物たち、かつ史実に近い大まかな流れは踏まえつつ共に自在に動かすことで『北野武』らしい暴力と諧謔に満ちた作品に仕上げている。 もっとも、エンド…

コーポ・ア・コーポ@チネチッタ川崎 2023年11月19日(日)

封切り三日目。 席数154の【CINE9】の入りは二割ほど。 今時でもこんな安アパートが残っているのだな。 場所はおそらく、大阪の鶴橋界隈。木造二階建ての六畳一間のスペース、トイレや洗面所、台所は共用、風呂は無し。 しかし、住人たちは月に一度の家賃…

正欲@TOHOシネマズ川崎 2023年11月12日(日)

封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは六割ほど。 本年7月11日の「トランスジェンダー職員の女性トイレ利用制限」についてのあるいは10月25日の「性別変更の手術要件」についての最高裁判決からも分かるように、この国での「LGBT」への見方も…

法廷遊戯@TOHOシネマズ川崎 2023年11月12日(日)

封切り三日目。 席数240の【SCREEN7】の入りは二割ほど。 原作者の『五十嵐律人』は現役の弁護士と聞く。 本作での描写がどの程度、彼の体験を反映したものかは分からない。とは言え、ある程度はそれを踏まえたものになってはいるのだろう。 そう勘案した…

ゴジラ-1.0@チネチッタ川崎 2023年11月3日(金)

本日初日。 席数532の【CINE8】の入りは七割ほど。 109シネマズのプレミアムシートよりも標題館の「7.1ch LIVE ZOUND×RGBレーザー」を選択。 通常料金で大スクリーン、且つ音響重視ならベストセレクションかと。 とりわけ、このようなSF作品に於いて…