2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ギャラリーコレクションからモノクロ・カラー合わせて六十点ほどが並ぶ。 主に風景の写真も、観ているなかで時間の概念や景色の大小が次第に曖昧な感覚に。 或いは、目に見えるものと実在の境界も同様に不確かなものに思えて来る。 『広川泰士』の作品は長時…
タイトルは”WONDER CIRCUS”。 お得意の廃材による大小の動物たちが会場内のそこかしこに。 プライスも添えられた即売会で全ての作品に赤丸シールが付いているのも彼女の展覧会では毎度のこと。 値付けが、小さなものなら数万円、大きな作品でも十数万円なの…
『岩合光昭』の写真展は【オープンギャラリー1・2】でも、それぞれ〔What a Wonderful World -この素晴らしき世界-〕〔ねこがお〕が開催されていたが、いずれも~23日(火)までで、観ることを能わず。 まぁ、それでも本展【Masai Mara】を訪問することがで…
会期は本日が最終日。それもあってか、館内はそこそこの数の来場者。 「ShinPA」の後継とのことで出展者は『リセイ、髙橋浩規、後藤まどか、平良志季、金丸悠児、江上秋花、倉田明佳、堤岳彦、万年、サイキン、松本理沙、たかすぎるな、パクテヒョン、馮聖心…
これはユニークな展覧会。 館が所蔵する昔の物品を展示するのは多くあれど、その中から「珍しい」ものをセレクトし並べている。 例えば「牛乳瓶のふたあけ」は実際に小学校で使われていたもの。脇には年代別に「知っていた」「知らなかった」と来場者がシー…
封切り二日目。 席数151の【SCREEN7】はほぼ満席の盛況。 予告編にふれた時に、ある程度映画を観ている人なら〔カプリコン・1(1977年)〕を想起するだろう。 国家の威信を賭け、火星探査のために打ち上げられた有人宇宙船「カプリコン・1」。が、失敗を…
個展のタイトルは”わたし かめ あなた”。 展示は映像作品で大きめのモニターが一つ、小さめが二つ壁に掛かっている。 ギャラリー内には数脚の丸椅子も、このスペースの狭さで映像作品の展示はやや厳しいかな、と感じた次第。 出生時の事故で、車椅子の生活だ…
封切り四日目。 席数147の【SCREEN2】の入りは三割ほど。 タイトルの「メイ・ディセンバー」は「親子ほど歳の離れたカップル」を意味する慣用句で本作は実際に起きた事件に着想を得ていると言う。 36歳の女性教師が夫も子供もありながら、13歳の生徒…
封切り四日目。 席数118の【シアター5】の入りは四割ほど。 2020年のNHKドラマ〔ゴールド!〕で『藤竜也』は認知症の妻『冨美代(吉行和子)』の介護を独力で担う夫を演じた。 家の中には注意書きの紙が至る所に貼られ、妻は次第に夫のことすら記憶か…
展のタイトルは”素材と技術と私と”。 〔部屋とYシャツと私〕かいっつ?! 冗談はさておき、三十名の作品が展示。 {彫⾦、鍛⾦、鋳⾦、漆芸、陶芸、染織、素材造形}と技法も素材も様々。 一つ「⼯芸科」と括られても、その表現の多様性には目を見張、並んでい…
封切り二日目。 席数465の【SCREEN12】の入りは六割ほど。 前の三作とは、趣を大きく異にしている。 もちろん『信(山﨑賢人)』の成長の物語という大きな枠組みは踏襲しつつ、本作では師の『王騎(大沢たかお)』にスポットライトを当て、それが結果的に…
タイトルは”ポリパロール”で作者による造語のよう。 幾つかの映像作品とインスタレーションは、人種としの或いは文化的な衝突を感じさせるもの。 ある国に住む人にとっての「よそ者」の存在に思い至る。 一過性の観光客はそのようには呼称されず、長期に渡っ…
「女子美術大学日本画修士在学生・修了生展」と書かれている。 『慶野智子/須藤緋奈子/和田紗代子』による三人展で、タイトルはそれにかけているのだろう。 十五~六点が並んでいるのだが、『慶野智子』の〔異端児〕は別の場所でも観た記憶。 「卒展」だっ…
封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは四割ほど。 主人公が冒頭、二つに割った割り箸を喩えに人間の不平等について語るシーンがある。 必ずどちらかの取り分が多いと(彼女は)感じており、その最たるものが男女の差だと言う。 勿論、男性が多く…
封切り三日目。 席数407の【CINE11】の入りは二割ほど。 妻と立ち上げた会社は倒産の危機に瀕している。その妻とは愛息の死後に愛情は冷えきり、離婚の寸前。 一方、十年以上関係が続く愛人との間には男児ができ、毎日のように顔を合わせている。 妻は男…
封切り二日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは二割ほど。 2020年公開のアメリカ映画を四年も経ってから日本で封切りの運び。 バーモント州ベニントン大学の教授『スタンリー(マイケル・スタールバーグ)』は妻の『シャーリイ(エリザベス・モス)』と二…
「アーティスト」がつくった「絵本」とのタイトルに惹かれてやっては来たが、メインの展示は七名の、それも通常の作品群。 中には立体もあり。 勿論「絵本」は並んではいるものの、要は即売会ということ。 会期は訪問日が最終日。
昨年の11月に同様のタイトルで開催された展覧会の「Vol.2」。”日本画新世界”との邦題。 会期は訪問当日が最終日。 十一名の作家の七十点ほどが並び昨年との重複や他所で見かける名前が多いこと、また、藝大卒と女性が多いのも特徴的。 なので過去の記憶を探…
「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2024 成果発表展」と書かれている。 会期は二期に分かれ、第1期:6月29日(土)~8月4日(日)第2期:8月17日(土)~9月22日(日) 第1期の出展作家は『エド・カー、キム・ウジン、ネストール・シレ、前田耕平、松本…
恒例の標題展、今年は”それぞれの視界”とのタイトル。 研究室関係者・学生・招待作家計十九名の「素描」が並ぶ。 毎度のコトだが才能があり不断の努力を惜しまぬ人の表現の煌めきに驚嘆する機会。 教室の中だけでなくフィールドに出て、傍目には何気ない一コ…