#絵画
十名の奨学生と二名の招待作家、一名の特別出品の作品が並ぶ。 「招待作家」と言えども、過去は「奨学生」だったわけでその中には『奥村彰一』の名前も。 代表作の{山水}が多く並ぶなか、一点だけの初期作があまりのスタイルの違いに驚く。ただ、これは以…
「DAWNーkind of blue YAMAZAKI MIYAKO with /360° 2023」とも付されている。 同じ作者の作品展は二年前にも同時期に開催されていた記憶。 展示内容もその時と同様。(おそらく)水平線で分けられた海と空。しかしその境目は、やや滲んでいるようにも見え。 …
「江戸にきらめいた民間の絵師たち」との副題が付されている。 行間からは「御用絵師」以外の作家を並べているようにも取れるが、実際には{狩野派}の作品も多く並ぶ。 この辺りは、同館お得意の「比較」を鑑賞者にさせるための配慮だろうか。 作者のプロフ…
「~考察・現代作家によるサロメの愛と死~」との副題が付されている。 手法は絵画・人形等と様々もテーマのシバリから『サロメ』と『ヨカナーン』の関係性を表現するモノが多い。 歪んだ愛情の発露や「エロス」と「死」「退廃」「運命」などの単語が作品か…
”果実と玩具のある風”とのタイトルが付き、「ジクレー版画とともに」とも付されている。 画面を横切る直線が引かれ、その上下で分かれた彩色がぺったりと。 下の部分にはおもちゃやや果物が置かれ、総じてみれば{イラストレーション}ではあるものの、これ…
【陳列館1・2階】と【正木記念館2階】を使い例年通りの開催。 ”縫い継ぐ形”とのタイトルが付され、計二十一名の作品が並ぶ。 微かに陽光が差し込む【陳列館1階】、高い天井に白い壁、陽の光が燦々と入って来る【陳列館2階】での鑑賞も楽しいが、薄暗い【正木…
会期は訪問日が最終日。 丁度14時から出展者によるギャラリートークが予定され、それもあってか会場内はなかなかの人の入り。 計十七名の作品が並び、中には認知している名前も。 『鶴巻謙郎』の茫洋とした表現は暑い季節には一服の清涼剤。 『三浦弘』が…
「オープニング記念 第三弾」とされている。 会期は訪問当日が最終日。 目当ては『奥村彰一』の方も展示されている作品群にはややの違和感。 正面には畳三畳ほどの大作、それ以外には十点ほど。 で、そのほとんどが「セミオリジナル」と付されている{シグレ…
ある意味、究極的な問いの気もするが、それを想定せずに作成されるアートはいったいどんなものなんだろう。 勿論、その対象をどこまで広げるのかは、各人の裁量であるにしろ。 相対し、何かしらを受け取って初めて成立するのだものな。 館内には、そのテーマ…
久し振りに招待券を頂いた。一般の入場料は平日・窓口だと二千円もすることに驚き、また、入場には予約も必要との注意書があることにも気付く。 改めて券面を見れば、リーダーを通してそのまま入場可とも書かれてはいるが、念のため当日の予約状況は確認、ど…
”東京藝術大学日本画第二研究室六人展”がその中身のよう。 会場内には先客が三人おり、会話の内容から関係者と思われ。 大学での美術の授業のあり方について声高にしゃべっており、そんなことは他の場所でやってくれ、と強く思う。 ここはあなた達の占有スペ…
会期は訪問日が最終日。 「ShinPA(東京藝術大学デザイン科出身者作家グループ)」の流れをくむ二十名の作品が並び、多くが記憶にある名前、表現である意味、安心して観ていられる。 中でも人物を描いた幾つもの作品に好感を持ち、そのものズバリのタイトル…
サブタイトルに”関東大震災から100年”とあるように、節目の年とのことでここでも関連展の開催。 写真や地図、絵画、文物で、被害~救助活動~復興を語り、特別展として【百人町】に住んだ日本画家『町田隆要』の描いたポスターも展示。 勿論、震災そのものは…
”はさんで固定する”が、そのタイトル。「なんのこと?」と訝るのは当然かと。 世に「ロックバランシング(ストーンバランシング)」との技術、いや、一種のアートがあると言う。 石を絶妙のバランスで積んで組み上げる、一過性のもの。 またNHKの番組でも…
「女子美術大学大学院 日本画研究領域」がその内容。 『池谷貴子/張兆揚/瀬尾こころ/春木彩香/潘英豪/藤本志帆/李唯親』の計七名が各二作品づつを出展。 『張兆揚』のモノと複数の肉体が重なる作品は同様の表現を過去に観た記憶があるが気のせいかしら? 『…
「EXHIBITION」と示されているのは言い得て妙。丁度自分の訪問時には、館内では実際に作品が制作されており。 日本古来のモチーフを描いたそれらは、大胆な構図、豪快な太い線、華やかで明暗のくっきりした彩色。 「ストリートアート」や「刺青」や「落書き…
標題施設の存在はかなり昔から認知も、基本土日は休館なので訪問するには随分とハードルが高い。 とは言え、そこを慮ってのことかはたまた他に理由があるのか特別開館日が設定されており標題展であれば5月20日(土)6月17日(土)7月15日(土) 他方、臨時休…
【本館 展示室3・4】にて~7月9日(日)まで開催中。 「文化・芸術の杜 上野を巣立った芸術家たち」とのサブタイトルは改めてこの場所が【台東区】であることと、区と大学との結びつきを感じさせるもの。 卒業生への「区長賞」の贈呈と、その作品を区のコレ…
「Bunkamura Gallery」が長期休館の間、【渋谷ヒカリエ8F】での間借り営業。 スペース自体は以前とさほど変わらないのではないか。 オープン記念の第一弾として標題の企画展。 並んでいるのは、『内海聖史、木原千春、経塚真代、笹尾光彦、富田菜摘、細川真…
『横尾忠則』の名前だけで集客力は十二分。会期は既に終盤も、混んでいるだろうなと予想すればまさしく場内は人の姿が頗る多い。 ”Tadanori Yokoo My Black Holes”と冠された展覧会の内実は相当にユニーク。 なんとなれば完成品がほぼほぼ無く、制作過程や思…
【ギャラリーA・B・C】の全てが無料の展覧会。 【ギャラリーA】グループ名:浮遊する作家たち 【ギャラリーB】グループ名:自己と他舎 【ギャラリーC】グループ名:糸会 中では「自己と他舎」の作品がまずまずユニーク。 メンバーの各人が同じ日の同じ時刻に…
恒例の”素描展”。 【陳列館1・2階】をフルに活用し展開。 計二十名の作品が並ぶ。 中には本画の下絵を出展している人も。 各々の「素描」に対する考え方がキャプションで付き、なるほど色んな思いがあるものだなと感じつつ、毎回驚かされるのはその技巧の素…
「京都芸術大学 日本画コース」の名称と共に”「画心展」Selection”とも書かれている。 確かに二人のうち『顧洛水』は「佐藤美術館」でも「ACT」でも観ており既にお馴染み。その物語りを感じさせる世界観には何時もながらうっとり。描かれている…
第2期の会期は~6月18日(日)まで。 出展は『ちぇんしげ/大東忍/岡本大河』の三名。 『大東忍』の〔風景を踏みならす〕は秋田県の各地で盆踊りやミュージカルを踊り、その記録を地図に、様子を木炭画に残したもの。 相撲の「四股」は地中の邪気を祓い大地を…
「九州産業大学 芸術学部 絵画専攻 日本画」の在学生・卒業生四名による展覧会。 『阿部慶樹/田中綾/宮下舞香/渡邊千尋』の作風はかなり乖離しているのだが今回HPを見て一番好みに思えたのが『宮下舞香』の作品。 掲載されている彼女の写真と描かれてい…
何とも面妖なタイトルも実体は”SICF23 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展”。 ”SICF23 EXHIBITION部門 受賞者展”も同時に開催されており、計十名の作品が並ぶ。 これがどうにもたのしい。バリエーションの豊富さと、何れもが着想の斬新さで観ていて飽…
会期は二つに分かれ第1期は~5月7日(日)まで。 それもあってか、自分の滞在中に他にも四人の入場者の姿を見かける。 イベントが予定されているわけでもないのに珍しいこともあるもの。 出展は『室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒』の四名。 『宇佐美奈緒』の…
そのタイトルは言い得て妙。「新宿」に所縁の有る画家の作品が、情報量たっぷりの解説と共にずらりと並ぶ。 勿論、そのかかわりの深さは様々。例えば『林芙美子』の旦那が画家だったことは本展で初めて得た知識。 また、『佐伯祐三』も知己を得ていたとはね…
現時点では終了している展覧会。丁度、自分の訪問日が最終日。 ”東北芸術工科大学日本画コース卒業生二人展”とも書かれており、その二名は『神谷恵×古田和子』。 『神谷恵』の作品は日時の何気ない景色が広大な宇宙へと連環する表現。 有限が無辺へと違和感…
珍しく【BAG+1】と【BAG+2】の両方が純粋な展示会場として設定されている。 その分、出展作家数は多いということで、前所で六名、後所では七名の作品が並ぶ。 際立って面白かったのは『谷敷謙』の作品でこれは「押絵」を作るのと類似の技法だよねぇ。素材に…