封切り十日目。
席数191の【CINE10】の入りは一割ほどとかなり寂しい。
撮影時期がどうだったのかは知らないけれど
意識したような科白もあったりするし。
意識したような科白もあったりするし。
なので本作、70年代以降のプロレスを中心とする格闘技の知識があればあるほど
楽しめる趣向とはなっている。
楽しめる趣向とはなっている。
しかしそれは実際には余禄。
主役二人の人間関係の成り行きがオハナシの主線。
夢ばかり語り、たいした努力もせず
過去のほんの少しの栄光にすがる役者のタマゴ(にも成りきれない)
『村上ヒデオ(瑛太)』は同居する『江ノ島カナコ(佐藤江梨子)』に
物心共に依存し、ヒモ同然の毎日を過ごしている。
過去のほんの少しの栄光にすがる役者のタマゴ(にも成りきれない)
『村上ヒデオ(瑛太)』は同居する『江ノ島カナコ(佐藤江梨子)』に
物心共に依存し、ヒモ同然の毎日を過ごしている。
口だけは達者で、屁理屈も堂に入っているのが小憎らしく
腐った男の見本のよう、なんで『カナコ』はこんなヤツと一緒に暮らしているのか、と
義憤を持ちつつも、以外と周りには、こんなケースが多いんじゃ、などとも思う。
腐った男の見本のよう、なんで『カナコ』はこんなヤツと一緒に暮らしているのか、と
義憤を持ちつつも、以外と周りには、こんなケースが多いんじゃ、などとも思う。
人員整理により失職した『カナコ』は
『ヒデオ』のいい加減な思い付きにより、
ひょんなことからプロレス団体に就職することになるのだが
そのことが以降のてんやわんやに繋がる。
『ヒデオ』のいい加減な思い付きにより、
ひょんなことからプロレス団体に就職することになるのだが
そのことが以降のてんやわんやに繋がる。
しかし其処でも『ヒデオ』は持ち前のヘタレさ加減を存分に発揮、
酒場だけのヒーローで、良いのは威勢だけ。ダメダメさが前面に出て
観ている側がとことん情けなって来るのだが・・・・。
酒場だけのヒーローで、良いのは威勢だけ。ダメダメさが前面に出て
観ている側がとことん情けなって来るのだが・・・・。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
2007年封切りの映画〔黒帯〕では、
実際の空手家に演技の訓練をさせ出演させたことで
迫真の格闘シーンを生んだ。
実際の空手家に演技の訓練をさせ出演させたことで
迫真の格闘シーンを生んだ。
それを踏襲するように本作でも
現役の選手をこれでもかと言うくらい並べている。
現役の選手をこれでもかと言うくらい並べている。
それにより、試合のシーンが並々ならぬ出来だし、
台詞回しにしたってそれほどヒドくはない。
台詞回しにしたってそれほどヒドくはない。
この手法、なかなか悪くないかも。