RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ファイティング・ファミリー@TOHOシネマズ日比谷 2019年12月1日(日)

封切り三日目。

席数98の【SCREEN11】は満員。

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プロレスはストーリーのあるエンターティンメント、
ガチで格闘をしていないのは誰でも知っていること。

それでも常人を超えたパフォーマンスと
予想だにしなかった展開に観客は熱狂する。

実際、試合の最中でのケガも多発し、最悪
死に至るケースもある。


「WWE」に於いて、嘗ての「ディーヴァ」としての添え物的な立ち位置から
男子と対等な存在へと変遷する過程で
一瞬の輝きを放った女性レスラー『ペイジ』の
下積み時代からスターダムへとのし上がる過程の一代記。

とは言っても、ケガによって既に引退をしている実在の彼女は
まだ27歳の若さ。


冒頭例によって、実際の出来事を基にしたお話である趣旨が提示されはする。

しかしプロレスの興行が舞台であることも相俟って、、
本編に関しては脚色の度合いがかなり強く出てるんじゃ?と訝る。


そういったややのうさん臭さは漂いつつも、
作品そのものの価値が削がれることはない。

判り易いスポ根モノとして、
家族愛・妬み・友情・挫折・抜擢を手際よくまぶし
極上のストーリーに纏め上げている。

アップダウンの激しい流れの中に見せ場は幾つも。
中には思わず熱いものがこみ上げるシーンもちゃんと用意されている。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


主役でもないのにエンドロールの一番にクレジットされているのは
本人役で出演している『ドウェイン(ザ・ロック)ジョンソン』。

加えて「WWEスタジオズ」が制作に絡んでいることからも
本作は「WWE」の壮大なプロパガンダ作品の気配がぷんぷんと。