本日初日。
席数244の【CINE7】の入りは七割ほど。
しかし本作に限っては、どこがそうなのかがさっぱり判らない。
ラべリングのしすぎじゃね?と
正直思ってしまう。
正直思ってしまう。
たしかに出だしは、鑑賞者の側に感情移入させない描写が連続。
一方、その『陣治』はと言えば、たしかに所作は下品で
風采も上がらない。
風采も上がらない。
それが負い目になっているのか、『十和子』に言われ放題で
反駁することすらしない。
反駁することすらしない。
男女の関係もなさそうだし、
そもそも二人がどうして奇妙な同居生活をしているからして不明、
ましてや束縛するわけでもないのに、『十和子』の一挙手一投足に
異常なほど執着する理由が、単に愛情によるものだとすれば
それはかなり偏執狂的な思い入れにしか見えない。
そもそも二人がどうして奇妙な同居生活をしているからして不明、
ましてや束縛するわけでもないのに、『十和子』の一挙手一投足に
異常なほど執着する理由が、単に愛情によるものだとすれば
それはかなり偏執狂的な思い入れにしか見えない。
しかしその何れにも、隠された裏の側面があることが次第に明らかになり、
全てが氷解した瞬間には、そのあまりの純愛に
観ている側は思わず涙する。
全てが氷解した瞬間には、そのあまりの純愛に
観ている側は思わず涙する。
幾つかの謎は、全て事前の予定調和を裏切るカタチに帰結し、
タネを明かされれば、成る程ね、ではあるものの
先に挙げた不安定極まりない描写や、
恐れににも似た『陣治』の過剰さの意味が理解される。
タネを明かされれば、成る程ね、ではあるものの
先に挙げた不安定極まりない描写や、
恐れににも似た『陣治』の過剰さの意味が理解される。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
そしてラストの一連のシークエンスについて言えば、
造りの巧さは勿論のコト、ココロがとめどなく切なくなってしまう。
造りの巧さは勿論のコト、ココロがとめどなく切なくなってしまう。