同時期に開催されている
”上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間”は有料も、
本展は無料の展覧会。
使用されているのは【ギャラリーB】のみだが、
その密度は濃い。
タイトル通り、
「東京都江戸東京博物館」「東京都写真美術館」「東京都現代美術館」のコレクションから
動員されているのもその要因かと。
ポスターにも取り入れられている
『加山又造』の〔キリン〕。
大きな三角形の中にあしらわれた幾何学模様で表現される麒麟が面白い。
『米田知子』による
〔パラレル・ライフ-ゾルゲを中心とする国際諜報団密会場所〕が二点。
何れも場所は「上野動物園」で、もちろんそこに写っているのは今の動物たち。
が、時空を超え、そうしたことに使われた場所なのだと思いを馳せる。
圧巻なのはスライド上映されている〔はな子のいる風景〕。
２０１６年に亡くなった象の「はな子」との記念写真を一般に募集、
集まった写真を映している。
象 単体のものはなく、
家族も写っている写真は、多くの人々が訪れ親しんだあかし。
場所柄の「上野動物園」だけでなく、
他の動物園も取り込んだ作品もあり、
改めて動物園という場の磁力を感じる。
会期は～2024年1月8日(月)まで。
https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_collection.html
