RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

2018-01-01から1年間の記事一覧

判決、ふたつの希望@TOHOシネマズシャンテ 2018年9月1日(土)

封切り二日目。 席数190の【SCREEN3】はほぼほぼ満席。 そのきっかけは些細なことだった。 違法建築のベランダの排水口から噴き出した水を もろに被ってしまった工事主任『ヤーセル』。 その抗議に訪うも、 家の主『トニー』に取り付く島もなく追い返され…

「江戸名所図屏風」と都市の華やぎ@出光美術館 2018年8月26日(日)

一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。 三々五々の来場者も 展示物の一つ一つが大きいため 場内では分散し偏在するため比較的観易いのは有り難い。 それにしても、これだけの大分の屏風が多くあると 描かれている人々の数は一体いかほどにもなろうか。 …

没後50年 河井寬次郎展@パナソニック 汐留ミュージアム 2018年8月25日(土)

一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。 と、ゆ~か、そうでなければたぶん訪問しなかったであろう展覧会。 「過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今」との副題が冠され、 主演の焼物は当然のこととして、書、彫像、デザインと 多彩な作品が並ぶことに…

タリーと私の秘密の時間@TOHOシネマズシャンテ 2018年8月26日(日)

封切り十日目。 席数224の【SCREEN1】は満員の盛況。 男性方のワーカホリックで有名な日本でこその事象だと てっきり思っていたら海外でもあるあるなんだと蒙昧をひらかれた思い。 本作の主人公『マーロ(シャーリーズ・セロン)』の夫は まさしくこのタ…

2018年多摩美術大学大学院日本画研究領域二年次生展@佐藤美術館 2018年8月25日(土)

「瞬き」とのサブタイトルが冠され 計十二名の作品が展示されている。 訪問当日は14時~ワークショップが五階で開催中で 複数人が鋭意創作に取り組んでいる。 なのでそれを避けるように、さらっと、 でも四~三階は少々時間を掛けて観て回る。 一人あて複…

PetWORKsの仕事と野望@スパイラルガーデン 2018年8月21日(火)

我々の世代であれば「PostPet」の「モモ」ちゃんか。 様々な大きさのそれが至る所に置かれている。 「momoko DOLL」なんてのもあるんだね。 一種、着せ替え人形で、 これは1/1スケールのモノが凄い。 マネキンよりも人間に近い気配が漂う。 以上がたぶん…

没後20年 工業デザイナー 黒岩保美@鉄道歴史展示室 2018年8月18日(土)

大企業は専属のデザイナーを社内に抱えているケースがままあり、 本展の『黒岩保美』も旧「国鉄」時代にその任に当たっていた、 との理解で宜しいか。 その成果を実物や写真で並べるのは当然としても 其処に到る過程の展示が面白い。 特に新幹線のカラーリン…

宇多村英恵展<戦争と休日>@資生堂ギャラリー 2018年8月18日(土)

”art egg”の掉尾を飾るのは 『宇多村英恵』によるインスタレーション。 原題は〔Holiday at War〕となっているので 邦題には正直違和感がある。 『ヒトラー』が、ある意味民主的な手法で 独裁者になったのは知られたハナシ。 他国への侵略、或いは異民族の迫…

劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命@109シネマズ二子玉川 2018年8月19日(日)

封切り四週目。 席数246の【シアター9】はほぼほぼ満員。 脚本は良く練られている。 冒頭、過去の経緯を振り返るシーンが軽く挟まれる。 それは主要な五人の成長に纏わるあれやこれやについて。 それを受けるカタチで本編は、ある種の総括となるエピソー…

銀魂2 掟は破るためにこそある@TOHOシネマズ上野 2018年8月18日(土)

封切り二日目。 席数250の【SCREEN2】の入りは満員。 前作は頗る上々の出来だった。 キャラが立った登場人物。しかも有名どころが 恥ずかしい演技を然も当然の様にこなす。 加えて版権ぎりぎりのパロディの多さ。 『スピルバーグ』はこれのために 一つ一…

スターリンの葬送狂騒曲@TOHOシネマズシャンテ 2018年8月14日(火)

封切り二週目。 席数224の【SCREEN1】は満員の盛況。 洋画を観る際には「IMDb」と「Metascore」の数値を 選択の指標にしている。 前者であれば7.0以上、後者であれば70以上が一つの基準値。 このお陰で本邦での評価はイマイチも、 ああ観ておい…

カメラを止めるな!@TOHOシネマズ日比谷 2018年8月14日(火)

本年6月にたった二館で始まった上映が 8月の現時点では100スクリーンを超える状態。 各サイトでのレビューも概ね好意的で らなば、と劇場に足を向ける。 席数489と標題館でも最大の【SCREEN12】の入りは満席。 正直、ちょっと驚く。 ゾンビ映画の撮…

Every Day Is A Good Day -日々是好日@スパイラルガーデン 2018年8月12日(日)

本日最終日。 来場者の様子を見ていると、本展目当ての客はさほどいない印象。 多くはたまたま足を踏み入れちゃった、みたいな感じかな。 出展は『ジョン・オー』と『ハン・ジンス』の、日本風に言えば「二人展」。 ただこれだけの広いスペースに比して …

ミッション:インポッシブル/フォールアウト@109シネマズ木場 2018年8月10日(金)

封切り八日目。 「IMAX」での鑑賞。 席数317の【シアター2】の入りは三割ほど。 例えば『バスター・キートン』、 例えば『ジャッキー・チェン』 (日本でも『エノケン』の例があるけれど 作品を含めて目にしてなくてあくまでも伝聞なので)、 カラダ…

Emerging 2018@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2018年8月5日(日)

本年度の”Emerging”の第1期。 出展は 『千原真実』の〔Oscillate/deviate〕 『清水総二』の〔Doublethinkwise〕 『中野由紀子』の〔見すごしているもの〕 中では重層的な構造表現の 『千原真実』によるミクストメディアが面白い。 窓際に展示されている数点…

フィンランド陶芸@目黒区美術館 2018年8月4日(土)

「芸術家たちのユートピア」との惹句が付き 「日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念」との一文も冠される。 「フィンランド」と言えば「マリメッコ」だよねと思いながら足を向ければ 成る程、それに言及した展示もこれあり。 確かにデザイン的な側面で…

1940's フジタ・トリビュート@京藝術大学美術館 陳列館 2018年8月5日(日)

近隣で開催されている〔没後50年 藤田嗣治展〕の関連企画との認識で宜しいか。 「トリビュート」なので、彼の作品や人となりを 今回の出展者達がそれぞれかみ砕き解釈し 各人なりの『フジタ』像を表現する。 『平川恒太』の一見黒塗りの画が二点。 てっきり…

志乃ちゃんは自分の名前が言えない@新宿武蔵野館 2018年8月1日(水)

封切り三週目。 席数86の【スクリーン3】は満員。 『志乃』ちゃんは自分の名前が言えない。 『志乃』ちゃんは名前だけじゃなく、発語する度に吃音になってしまう。 どうして『志乃』ちゃんがそうなってしまったのか、本人には判らない、 親も判らない、お…

若手女性作家グループ展@スパイラルガーデン 2018年8月4日(日)

正式なタイトルは”Ascending Art Annual Vol.2 まつり、まつる”。 更には「シリーズ」との文言も見えることから 今後も継続される催しと思われ。 会期は~8月5日(日)まで。 計四名の出展の中では入り口付近に在る 『市原えつこ』の作品がかなり衝撃的。 怪…

ウインド・リバー@角川シネマ有楽町 2018年8月1日(水)

封切り六日目。 席数233の【スクリーン1】の入りは八割ほど。 客層は老齢者の比率が高く、60歳以上なら わざわざ今日来ることはないだろうにと首を傾げる。 これもまた、米国の負の歴史。 先住民を迫害した挙句に今では 居留地に追いやり囲い込んでいる…

ルームロンダリング@新宿武蔵野館 2018年8月1日(水)

封切り四週目。 席数86の【スクリーン3】は満員。 霊が見えてしまう能力を持つヒトが、 地縛霊が現世に残した無念を解決することで成仏させる。 これはよくあるハナシ。 時として幽霊に惚れ、或いは惚れられる関係性もあったり。 しかしその後も昇天でき…

菊とギロチン@テアトル新宿 2018年7月29日(日)

封切り四週目。 席数218の標題館の入りは七割ほど。 クラウドファンディングでの制作資金調達も話題だけど 東京ではここだけの単館上映。 で、普段はしないことだけど やむなく前売り券を、それも1,700円で購入しての訪問。 そう言えば「テアトル新宿…

宇田川直寛展@ガーディアン・ガーデン

”パイプちゃん、人々ちゃん”とのサブタイトルが冠されている。 キャプション等を読むと、元々は写真畑の人で 作品もそちらにカテゴライズされるようだが、 どうにも良く判らない。 10面並べられた小型のディスプレイ、 及び壁面に投影されている内容からは…

LIXILギャラリー 2018年7月21日(土)

「クリエイションの未来展 第16回」は ”隈研吾監修 東京大学建築学専攻隈研吾研究室の活動”として~9月25日(火)まで、 「やきもの展」は 『島村光』の”十三支・おくれてきたねこⅣ”が~9月3(月)まで 開催されているけれど、 今日の目玉は何と言っても ”ふるさ…

日本のグラフィックデザイン2018@東京ミッドタウン・デザインハブ 2018年7月22日(日)

毎年恒例のこの展覧会も 今回は例年にも増して来場者が多い印象。 四十日にも及ぶ長丁場の終盤に来てこの状況は、 単純に外が暑すぎて屋内に人を呼ぶ構造だけではないのだよね? そして、写メを撮る人が更に増えているんじゃないか とも思う。 会期は~7月31…

HOME@ヒルサイドフォーラム 2018年7月22日(日)

「FUJIFILM×マグナム・フォト共同プロジェクト 」と書かれている。 「マグナム」に所属する計十六名のフォトグラファーが 〔HOME〕をテーマにものした作品を夫々並べる。 一口に「HOME」と言っても、その捉え方は様々。 家そのものであったり、家族…

時代を語る林忠彦の仕事@FUJIFILM SQUARE 2018年7月22日(日)

「昭和が生んだ写真・怪物」との副題が冠されている標題展も ”第2部”の会期は~7月31日(火)まで。 もうぼちぼち行っておかないと、だね。 タイトルは”日本文化の原風景をフィルムに写し込んだ”となっており、 ”第1部”とは打って変わって 風景や家屋を写…

野口哲哉@ポーラ ミュージアム アネックス 2018年7月21日(土)

そのフライヤーや、告知類の見た目から 絶対に混んでいるよな、との想定は 案の定、館内は写メを撮りまくる老若男女で溢れかえっている。 何もせずに、淡々と作品と向き合う自分の様な来場者は 極々少数派。 鎧・兜を身に着けた武者達は 生人形を更に小型化…

幻想の新宿@新宿歴史博物館 2018年7月15日(日)

”月岡芳年 錦絵で読み解く 四谷怪談”とのサブタイトルが付き 会期は~8月26日(日)まで。 入り口脇のパネルの文章で改めて気づかされる。 「東海道四谷怪談」はもともと新宿区近辺のお話しだったのだな。 そしてまた諸説はあるけれど「番町皿屋敷」もそれっ…

ShinPA2018-対-@佐藤美術館 2018年7月16日(日)

今年の”ShinPA”のお題は「対」と言うことで、成る程 見ていけば、色んな 対 があることだなぁと感心する。 「夢」「現」 「あの世」「この世」 「妖」「人間」 古来からのモチーフでも 「風神」「雷神」 (阿吽の)「仁王」や「狛犬」 「四神」なども二つの…