封切り四週目。
席数218の標題館の入りは七割ほど。
で、普段はしないことだけど
やむなく前売り券を、それも1,700円で購入しての訪問。
やむなく前売り券を、それも1,700円で購入しての訪問。

直近は何かとご無沙汰で
30年ぶりくらいかもしれない。
30年ぶりくらいかもしれない。
あの頃に比べると、改装もされ
随分と綺麗になっている印象。
随分と綺麗になっている印象。
おっと閑話休題。
映画のハナシをしなくちゃね。
三時間を超える尺も、長さは全く負担には感じない。
若干エピソードを盛り込み過ぎの感はあるけれど
それを凌駕する溢れるチカラをここでは買う。
それを凌駕する溢れるチカラをここでは買う。
尤もそれらの寓意にしたって、
日頃の意識の張り方で、琴線にふれたりふれなかったりするわけで、
感じ方は人それぞれだろう。
日頃の意識の張り方で、琴線にふれたりふれなかったりするわけで、
感じ方は人それぞれだろう。
時は大正時代も末期、関東大震災直後の世情が不安定な頃。
勿論、出来事そのものはフィクションであり、
起きた事象は往時らしさがふんぷんとするものの
イマイマにも通じる社会矛盾をたっぷりと包含している。
起きた事象は往時らしさがふんぷんとするものの
イマイマにも通じる社会矛盾をたっぷりと包含している。
幾つか挙げてみようか。
そして最も大きいのは、ある繁栄の基には
多数の搾取が存在していることだろうか。
多数の搾取が存在していることだろうか。
現代でも、しょっちゅう取り上げられる事柄ばかりで
観ていてもきりきりと胃が痛くなるばかりだ。
観ていてもきりきりと胃が痛くなるばかりだ。
物語の一翼を担う「ギロチン社」は
けして清廉な結社とは言えず、たかりや脅しなど
やっていることは無頼と遜色ない。
けして清廉な結社とは言えず、たかりや脅しなど
やっていることは無頼と遜色ない。
その二つがぶつかった時に、激しい化学変化が生じ
人間の生き方が剥き出しになる。
人間の生き方が剥き出しになる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
一方、「菊」については
主人公の『花菊(木竜麻生)』の気丈さを
十分に表している印象。
主人公の『花菊(木竜麻生)』の気丈さを
十分に表している印象。