RollingStoneGathersNoMoss文化部

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野口哲哉@ポーラ ミュージアム アネックス 2018年7月21日(土)

そのフライヤーや、告知類の見た目から
絶対に混んでいるよな、との想定は
案の定、館内は写メを撮りまくる老若男女で溢れかえっている。

何もせずに、淡々と作品と向き合う自分の様な来場者は
極々少数派。


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鎧・兜を身に着けた武者達は
生人形を更に小型化した如くにリアルの極み。

それらが皆々、イマっぽい雰囲気を醸し、且つ
付されたタイトルにもアンニュイさが漂う。

彼等とて、戦場での企業戦士であったことを
改めて想起させる。

あまりにもその造形が
微に入り細に入りしているものだから
まぁ、リアルな大きさでこれ等が眼前に在れば、
実は相当に薄気味悪いかも。

あくまでもミニチュアであることが救いになっている。


展示方法も凝っている。

アクリルのケースに入ったもの、
昆虫標本のように展翅状態にされたもの
或いは絵画で表現されたもの、と
夫々が異なるユーモラスな意匠を纏っている。

中でも、絵画のパートには笑った笑った。


テンペラ}の表現で始まり、
レンブラント』の描写をモノし、
フェルメール』のパスティーシュに収斂するその流れは
西洋絵画の人物表現の歴史をそのままなぞっているよう。

しかも、添えられたキャプションを読まずとも
一目瞭然なんだから。


会期は~9月2日(日)まで。

これから夏休みなんだから
益々の混雑になるだろうことは間違いなし。