封切り二週目。
席数224の【SCREEN1】は満員の盛況。
洋画を観る際には「IMDb」と「Metascore」の数値を
選択の指標にしている。
選択の指標にしている。
前者であれば7.0以上、後者であれば70以上が一つの基準値。
このお陰で本邦での評価はイマイチも、
ああ観ておいて良かった、と
安堵する作品も多々。
ああ観ておいて良かった、と
安堵する作品も多々。
直近の代表例だと2016年の〔ボーダーライン〕あたりか。
で、本作、まるっきりその例にぴたりと嵌まり
7.2と88は特に後者で高評価。
7.2と88は特に後者で高評価。
この差は一体どこから・・・・、と
当然ながら思う次第。
当然ながら思う次第。
その後継者の椅子を巡って、てんやわんやをやらかす彼の取り巻き達。
その一部始終をシニカルなユーモアーで包み込み、二時間弱の尺で描き出す。
五十年以上も前の、しかも崩壊前の共産圏の話しでありながら
イマイマにも通ずる痕跡を見出し気持ちが暗くなる側面もまったくあるある。
イマイマにも通ずる痕跡を見出し気持ちが暗くなる側面もまったくあるある。
しかし全体的を通せばギャグも冴えず既視感があり、
真剣な権力闘争の様子が前面に出て、どうにも居心地が悪い。
真剣な権力闘争の様子が前面に出て、どうにも居心地が悪い。
ギャグにも振り切れず、かといって実録ものにもなり切れない中途半端さが
その原因のよう。
その原因のよう。
彼の統治時代に粛清の名の下、処刑されたソ連邦の人々は200万を下回らないと言われる。
そして暗殺された人の存在を写真を含む公式の記録からも綺麗に消去してしまう遣り口も、
これを嚆矢とするのではないかな。
これを嚆矢とするのではないかな。
いや技術的な進歩が、それを検証し難くなっている今の方が
よほどキケンかもしれぬ。
よほどキケンかもしれぬ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。