RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ルームロンダリング@新宿武蔵野館 2018年8月1日(水)

封切り四週目。

席数86の【スクリーン3】は満員。


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霊が見えてしまう能力を持つヒトが、
地縛霊が現世に残した無念を解決することで成仏させる。
これはよくあるハナシ。

時として幽霊に惚れ、或いは惚れられる関係性もあったり。

しかしその後も昇天できないとしたら
いったいどんなケースなんだろう?


所謂、事故物件の説明義務とか
安く賃貸するとの噂は時々耳にするけれど
ホントのことなんだろうか?

そして本作の様に、事情を知っている人間を一度入居させれば
その後は説明責任もないし、家賃も元に戻せるとは
何となく納得できる気もする。


本作はその二つの要素を上手く組み合わせることで
なかなかの新機軸を生み出している。

要はプロットはまずまず。


ところが一つ一つのエピソードが練り切れておらず
かなりの消化不良。

もっと笑わせて、もっとしんみりさせることもできたんじゃ?と
残念に思う場面が多々。

思いっきりコメディに振れつつも、
少女の成長譚をより色濃く出すことが可能だったはずで
惜しいなぁとつくづく残念。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


主演の『池田エライザ』もかなり微妙。

根暗にも成り切れず、背負う過去の陰影も表現しきれずで
どうにも中途半端な演技なんだなぁ。