RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

「江戸名所図屏風」と都市の華やぎ@出光美術館 2018年8月26日(日)

一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。

イメージ 1


三々五々の来場者も
展示物の一つ一つが大きいため
場内では分散し偏在するため比較的観易いのは有り難い。


それにしても、これだけの大分の屏風が多くあると
描かれている人々の数は一体いかほどにもなろうか。

その前に立てば、さんざめきや艶笑が聞こえて来そうだ。

それほどまでに細かく、
一人として同じ風貌・衣裳・所作の無い人物の描写には
驚嘆の一言。


〔洛中洛外図〕も展示されてはいるけれど、
地名を示されてピンと来る〔江戸名所図〕の方により親近感を覚えるのは
あながち理が無いとは言いきれないだろう。

そして、往時の江戸が水路の町だったことも良く判る。

今では殆どが暗渠になってしまっているけれど、
そのままの姿が残っていれば、さぞかし見事な景観だったろうし
直近のインバウンド観光にも果たす効果は大きかったろうにと
残念至極。


また必ずしも制作年代が明らかになっていない作品については
それを同定するための試みについても知的好奇心をそそられる。

描かれているほんの少しの文物を頼りに
新たな資料・知見を基に特定していく作業は
解説を読む側にとっては頗る楽しい。


会期は~9月9日(日)まで。