RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

カメラを止めるな!@TOHOシネマズ日比谷 2018年8月14日(火)

本年6月にたった二館で始まった上映が
8月の現時点では100スクリーンを超える状態。

各サイトでのレビューも概ね好意的で
らなば、と劇場に足を向ける。


席数489と標題館でも最大の【SCREEN12】の入りは満席。
正直、ちょっと驚く。


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ゾンビ映画の撮影中にホンモノのゾンビが現れる。

キツツキと雨〕や〔桐島、部活やめるってよ〕の一場面が
頭を過る。

しかしそれにしてはカマラマンの立ち位置が微妙。
ゾンビに襲われるわけでなし、一部始終を淡々と追っている。
加えて違和感のある場面も幾つか。

そのうちに、冒頭のシーンは四十分弱をワンカットで撮り切る
短編映画の企画であることが判る。

これが頗る良くできている。

フイルムを使ったひと昔前なら無理だったコトも
デジタル時代のイマイマであれば物理的には可能。

しかし、段取りを勘案すれば相当に難しいのは自明。
それを難なくこなしているように、傍目には見える。


が、それから以降が本編の真骨頂。
件の短編に関する幾つかが、笑いと共に語られる。

いや、とゆ~か、そのディテールを記憶していればいるほど
可笑しさの度合いはいや増す。


基本的には{ワンシチュエーション}もので
ジャンルは{コメディ}に分類されるだろうか。

百分弱の短尺にもかかわらず主要な登場人物の性格の描き分けもキチンとできており
極めて秀逸。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。


後半の五十分については、どう表記してもネタバレになってしまうけど、
敢えて書けば、これは『トリュフォー』の〔アメリカの夜〕じゃあないか。

なので本作には「映画に愛をこめて」の惹句が
真に相応しい。