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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

1940's フジタ・トリビュート@京藝術大学美術館 陳列館 2018年8月5日(日)

近隣で開催されている〔没後50年 藤田嗣治展〕の関連企画との認識で宜しいか。

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「トリビュート」なので、彼の作品や人となりを
今回の出展者達がそれぞれかみ砕き解釈し
各人なりの『フジタ』像を表現する。


『平川恒太』の一見黒塗りの画が二点。

てっきり【KITTE】に展示されている一点だけかと思ったいたら
戦争画をモチーフにしたシリーズだったのね。


しかし、これなどは比較的分かり易いほう。
それ以外の数点は、それ単体では何のことかと
ちょっと戸惑う。

なので、入館して直ぐ右手の小部屋に在る展示資料を先ずは見ておくこと。
それにより全体を鑑賞するのがかなり楽になる。
『フジタ』の人となりも判るし。


そして作品ではないけれど二階への階段の中途に掲示されている
野見山暁治』著の〔四百字のデッサン〕からの跋文が衝撃的だ。

「自らの戦争画の傍らに立つ藤田嗣治」が抄訳だけど、
その時の彼の想いがいかなものだったか、
戦後の境遇も勘案すれば、切なさが込み上げて来る。


会期は~8月15日(水)まで。