「第47回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展」と書かれている。
4月28日(金)~5月4日(木)の間で
「FUJIFILM SQUARE」でも同内容が開催されていたと認識している。
日本が進出することで領土とした満州とは異なり、
樺太の南半分は以前から日本の統治下にあったとの認識。
それが、第二次大戦終了時に旧ソ連が侵攻し、
住んでいた日本人の多くは帰国したものの、
朝鮮半島出身者とその日本人配偶者の多くは
逆に彼の地を離れることが叶わなかった過去。
本展はそれから七十有余年を経て、
御本人たち及びその子や孫と向き合った写真の数々。
添えられたキャプションを読めば、
戻れなかった故郷を懐かしむ思い、
また諦念からの現在の暮らしへの思いが滲み出す。
写真単体で成立するものではなく、
インタビューも含めたドキュメンタリーとして
一つの作品と見るべきだろう。
半世紀を超えて、
今もなお戦争の惨禍は続いている現実を
改めて気づかせてくれる。
会期は~5月11日(木)まで。