この写真家の〔樺太/サハリン〕を観るのは、
たぶん四度目ではないか。
一つの展覧会で全ての作品が並ぶわけではないので、
足を運ぶ度に、
おや、これは初めて見るかも、と感じたり(勿論、記憶違いもあるハズ)、
幾度かでも共通の思いを持つ写真もあり。
日本と朝鮮とソ連の、国家の狭間で取り残された人々。
いざの時に、国は国民を気に掛けない証左でもある。
そしてまた直近では、
国家の横暴により、その場に赴くことすら叶わなくなっている。
戦後七十年を経て、その地に(その時点で)いまだに残る
日本統治時代の痕跡が、なんともやるせない気分を増幅させる。
会期は~10月30日(水)まで。