RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ここのみに在る光@東京都写真美術館 2019年1月2日(水)

本日は吉例の無料の日。

以前の様に全館挙げて(除く、映画)ではなくなったけど、
それでも本展であれば一般の入場料600円がロハ(死語?)なんだから
ありがたやありがたや。

それもあってか場内はかなりの混雑。
多くの人が壁に沿ってキャプションも丁寧に読みながら
静々と進んでい行く。

もっとも中には、間違えて入っちゃった、或いは
同行者に引っ張られて心ならずもな人がいるのも
何時も通り。ま、主に彼等の振る舞いを見ていれば
それは自ずと知れようというもの。

イメージ 1


正式なタイトルに「建築×写真」とある如く、
全二章に分かれた前半で建築写真の歴史に触れ、
後半では十一人の作家の各々の作品群について語る。


しかし自身、これだけあちこちに出かけていると
既見の作品もかなり多くて、特に「第2章」のパートでは
記憶にある写真が大半を占めていた。

特に日本人の作家『石元泰博』『原直久』『細江英公』にそれは言えて、
新鮮な驚きはないものの、以前見逃していた細部を再認識する効用が主だったりはする。

そんな中でも『奈良原一高』の〔HUMAN LAND 人間の土地〕で「軍艦島」を撮った複数枚は
人の気配がありながらも、荒々しさや荒廃を感じて慄然としてしまう。

また『宮本隆司』による〔九龍城砦〕も同様、
まさしく「魔都」との表現がぴったりじゃあないか。