「土地の記憶と記録 風景を巡る旅」と題が付されている。
並んでいるのは同館所蔵の絵画と写真も
写真類の方が圧倒的に多く、
やはり近隣の風景を写したものが印象に残る。
キャプションに付けられた年代を頼りに観て行けば、
大きく変わった処も変わってはいないところも。
『石田喜一郎』の代々木駅のホームでの清掃作業を撮った1925年の一枚は
今でも駅に面影が残っている。
タイトルは〔清掃〕。
『掛札功』の〔御茶ノ水〕は1921年頃の作品。
川かお濠を流す船或いは筏がこの頃にはあったのだねぇ。
『中田幾久治』の〔渋谷川〕は1965年頃の水彩画。
今なら「渋谷ストリーム」の辺りか。
そこに架けられている橋は木造にしか見えず。
六十年前は、まだそのような時代だったのだな、との感慨も。
各セクションには
「知っている(かもしれなi)風景」
「近代化する風景」
「実在しない風景」
等のタイトルが冠され
正しくそれだ、上手く形容したものだと感心しながら歩を進める。
会期は~3月16日(土)まで。