この場所で同展を観るのはたぶん五年ぶり。
念のためWeb検索をして確認すれば
どうやら間違ってはいないよう。
同ギャラリーの両側のスペースに
参加作家二十名の作品がずらりと並ぶ。
グランプリや各賞の受賞者はさておき、
自分が気になったのは五名ほど。
『磯崎海友』の〔ラーメン依存症〕ほか三点。
これはたしか「@佐藤美術館」でも観た記憶。
なんておバカな!と感心したことも思い出す。
『高田マル』の〔こわれながら生まれる(間違った言葉)〕。
グランプリ受賞作は珍しく審査員と意見が一致。
カーテンのように横長に広がったビニールシートに
白いアクリル絵の具で日記が綴られる。
しかし何が書かれているのは、崩し字且つ反転しているようで
全く判然とせず。
加えて、絵の具はぱらぱらと剥落し、
既に元の意味を失いつつある。
カタチは違えど『宮永愛子』の作品との共通項を感じてしまう。
『李晟睿智』の〔Call me by my name〕は「今村有策賞」。
描かれているのは東南アジアの屋台街を彷彿とさせる猥雑な空間。
しかしそこかからは生気がほとばしる。
それ以外にも、
『朝井彩華』の〔Doomsday records〕
『奥野智萌』の〔We are granules.〕
にも目が吸い寄せられる。
前者は「三菱地所賞」、
後者は「建畠晢賞」。
会期は~5月12日(日)まで。
天変地異さえ起らねば、
来年も同時期に同じ場所で開催されると
信じていいんだよね?