本日無料の日。
今回の展示、実際は
”歩く、赴く、移動する 1923→2020”
”特集展示 横尾忠則―水のように”
”生誕100年 サム・フランシス”
の三つで構成されている。
キャプションを読むと『サム・フランシス』の作品は
「アサヒグループジャパン株式会社」の所蔵品を寄託展示しているよう。
三方の壁いっぱいに広がるだいぶんの作品は
〔無題(SFP85-110)〕〔無題(SFP85-95)〕〔無題(SFP85-109)〕の三点。
様々な解釈があろうが、自分は
ホースから勢いよく迸る水が
陽光を受けて煌めき、多種の色に変化するさまを想起してしまった。
「歩く、赴く、移動する」がキーワードのスペースでは
『麻生知子/武内明子』による〔ワタリドリ計画〕が印象的。
二人が美術館周辺を渉猟し、
そこで出会った文物を、先ず写真に撮り、
次いで造形として残し、
更には「いろはカルタ」に展開する。
下町や古い時代の風俗が残る一方で、
新しい歴史も垣間見え
その着眼点と具現化が
なんとも楽しい。
『横尾忠則』のコーナーでは
彼と所縁のある作家として『アンディ・ウォーホル』の
あまり観た記憶の無い写真作品が。
それでも遠目に「あっ、ウォーホル」と
直ぐに判ってしまう特徴的な(シルクスクリーンの作品を想起させる)構成。
『横尾』の作品としては
やはり多数並んでいるポスターが素晴らしい。
他所でも観てはいるものの、
保存状態がとりわけ良いことに感心する。
会期は~3月10日(日)まで。
無料とのこともあろうか、
外国人の来場者が随分と多いよう。