RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

2023年度 武蔵野美術大学大学院修士課程日本画コース修了制作展@佐藤美術館 2024年3月23日(土)

 

出展者は十三名。

『オウテンテン』と『熊谷衣瑠菜』の作品を面白く観る。
共に二点づつが並んでいる。


前者は〔夏浅し風のかげそふ蝶のかげ〕と〔凌霄花の庭〕。

中央には幼げに見える人が独りで大きく描かれ
翅の文様も大きさも様々な蝶が幾頭も、
更には極彩色の金魚まで。

それらは何れも
嘗て主人公の周りを彩った生き物なのだろうか。


後者は〔きょうはいい日/なんでもない日〕と〔交差する〕。

画面の中には小さく描かれた人が幾人も。
表情は描かれてはいないが
外見や服装からは色々と見えて来るものがある。

その中の何人かには吉日、何人かには平日、
言及されてはいないものの凶日の人もいるだろう。

しかし誰にとっても、一日は同じ長さで過ぎて行く。


会期は明日が最終日。


が、自分の訪問時の他の来場者の姿は二人のみと、少々寂しい。