昨年の11月に
同様のタイトルで開催された展覧会の「Vol.2」。
”日本画新世界”との邦題。
会期は訪問当日が最終日。
十一名の作家の七十点ほどが並び
昨年との重複や
他所で見かける名前が多いこと、
また、藝大卒と女性が多いのも特徴的。
なので
過去の記憶を探りながら歩を進める。
『谷津有紀』による
ユーモラスさを湛えた生き物たち。
『繭山桃子』の描く静謐な世界。
しかし一枚一枚が物語を紡ぎ出すよう。
暗い世界にぽつんと置かれた赤色は印象的。
『坂本藍子』の作品も
一度観たら忘れられない表現に加え
〔翼〕にははっとさせられる。
『吉田侑加』は(自分の)記憶と記録の中では初見。
モノクロームで描かれる建物群は
なんともタフで底知れぬ深みを孕む。
プライスも表示されてはいるが、
できればこのペースでの開催を続けて欲しいもの。