本展もはや六回目。
毎年この時期に、自身のコレクションを無料で披露してくれるのは、
なんと有難いことか。
展示作家は二十ほども、
アンティークチェアや白磁、信楽等もあり
収集欲の広さはうかがえる。
気になる作家は『杉山日向子』で
経歴を確認すれば「卒展」等で既見のハズも
その時はあまり印象に残っていないよう。
が、今回四点を纏めて観て、
描かれている女性が同じ面立ちに思え、
Webで検索をすれば、全て「自画像」なのね。
セルフポートレートで各種のシチュエーションを演じるのはあるけれど
それを絵画で展開するとの変換。
これは面白い。
もう一つは『森本啓太』の〔Evening Diner〕。
『エドワード・ホッパー』の〔ナイトホークス〕の孤独感とは対極にあるような、
日本のファミレスらしい喧騒のアンサー。
画の前で、くくくっと笑い出すのを止められない。
会期は明日が最終日。