RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

2019-01-01から1年間の記事一覧

第28回奨学生美術展@佐藤美術館 2019年10月5日(土)

奨学生十七名と招待作家二名の作品が並ぶ。 幾つかは見覚えのあるものも、過半は初見。 中でも『岡本秀』の〔絵の絵〕の着想と表現が面白い。 モチーフは1985年の映画〔霊幻道士〕で一気にブレイクした「キョンシー」。 そして記憶に有る限り、本画でこれだ…

「覚醒する写真たち」今道子@FUJIFILM SQUARE 2019年10月6日(日)

「写真の錬金術 二人の表現者」の副題が付き実際のタイトルには「+佐藤時啓」と書かれているものの、会期はきっちり二分、~10月29日(火)までが「蘇生するものたち」として『今道子』、10月30日(水)~12月27日(金)が「呼吸する光たち」で『佐藤時啓』…

龍口経太「Next」@六本木ヒルズA/Dギャラリー 2019年10月6日(日)

どうせ六本木に行くならと心当たりの場所を検索中に引っ掛かって来た望外のイベント。 いやもうビックリで。 観逃して後で知ったら、後悔の度合いは半端じゃないし。 第一こうして複数点が一時に並ぶこと自体そうそうあるものじゃない。 並んでいるのは水彩…

ジョン・ウィック:パラベラム@TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2019年10月6日(日)

封切り三日目。 席数342の【SCREEN2】の入りは九割ほどと盛況。 ホント、アメリカ人は、この手のオハナシが好きなんだなと改めて思う。 「IMDb」の評価は7.6、「Metascore」でも73。 そして次作に繋がらないとどうにも収まりが着かない雲行きがそのことの…

アヴァンギャルド画家たちの東京@板橋区立美術館 2019年10月5日(土)

改装されてからは初めての訪問。 外装も、勿論館内も、造作は変わらないもののかなり綺麗になっている。 ではあるものの、翻っている幟の文言はあいも変わらず脱力系。 このギャグが判る年代は相当に高齢だと思うんですけど。 脱力と言えば、本館が位置する…

ART STARTUP 100@ヒルサイドフォーラム 2019年9月29日(日)

会期は本日が最終日、ってゆ~か僅か五日間の短さ。 趣意はそのHPに明らか。 art-startup.org 100点の作品が並んでおり、感じとしては”ワンダーシード”みたいな。 が、面白いのは客層でストリート系ファッションのお兄ちゃん達が圧倒的。 日頃ギャラリ…

惡の華@TOHOシネマズ上野 2019年10月1日(火)

封切り五日目。 席数112の【SCREEN5】の入りは二割ほど。 今、上げ潮の『玉城ティナ』に「クソムシが」となじられたり「捨てようか、この後の人生」とツンデレされたいおぢさん達が大挙して押し寄せているかと思ったら若い人と初老の比率は半々でちょっと…

おいしい家族@ヒューマントラストシネマ渋谷 2019年9月29日(日)

封切り十日目。 席数60の【シアター3】の入りは八割ほど。 母親の三回忌に久々に島に帰省をした『橙花(松本穂香)』。出迎えた父親『青治(板尾創路)』はなんと母親の服を着て現れあまつさえ「父さんは、母さんになる」と言い放つ。 驚愕し、混乱し、憤る『…

任侠学園@109シネマズ二子玉川 2019年9月28日(土)

封切り二日目。 席数113の【シアター5】の入りは六割ほど。 てっきり「仁侠」だと思ってた(笑)。 ただ、物語の舞台になるのは「仁和京徳学園」(たしか)なので、この「仁」でも合っているかも。 ことほど左様に、言葉遊びや出演者に纏わる裏ネタも盛り…

ホテル・ムンバイ@109シネマズ二子玉川 2019年9月28日(土)

封切り二日目。 席数123の【シアター6】の入りは八割ほど。 故あって閉じ込められている場所から集団で脱出するプロセスを描いた作品を自分勝手に{エクソダスもの}と呼んでいる。 「集団で」というのが一つのキモで、これによりワンシュチュエーション…

近代日本芸術の100年@日本芸術院会館 2019年9月21日(土)

上野のお山を通り抜ける途上で、本展の告知は随分と前に目にしており、それなりに楽しみにしていた。 「日本芸術院創設百周年記念展」とは題されているものの時々はこのような催しが開催されている記憶。 計十点が並び、何れも物故者の作品。 寡聞にしてどれ…

昭和の世相~写真が語る戦中・戦後~@昭和館 2019年9月15日(日)

【2階ひろば】で~12月15日(日)まで開催中。 館内ではないので、暑かったり寒かったり、風が吹き込んだりと環境はあまり宜しくない。 でもなんてったって無料なんだから、あまりぶつくさは言わず、有り難り有り難いと歩を進める。 「昭和館開館20周年記念…

こうの史代イラスト原画展@昭和館 2019年9月15日(日)

「昭和館開館20周年記念」と銘打たれている。 場所は【5階ギャラリー】で入場料は無料。 エレベーターで5階に降りて、さてギャラリーは何処だろうと見渡すと・・・・、ああそうなんだ、通路の両壁面をその様に称しているのね。 なので並んでいる数はさほど…

アド・アストラ@チネチッタ川崎 2019年9月23日(月)

封切り四日目。 席数488の【CINE12】の入りは八割ほど。 物語の舞台は極近しい未来。 地球外の生命体存在の可能性を探るため海王星に向かう任務中に行方不明になった父親『クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)』。 死んだとばかり思っていた父が生…

関東・東海道 宿場展@東海道かわさき宿交流館 2019年9月16日(月)

東京~神奈川に在る「東海道五十三次」の宿場は合わせて九つ。 その各々の町のイベントや情報が展示されている。 勿論、それだけでは芸がない。 旧東海道のジオラマや、往時の人々の風俗を再現した人形、そしてお約束の浮世絵が色を添える。 ちょっと間違え…

見えない目撃者@チネチッタ川崎 2019年9月23日(月)

封切り四日目。 席数244の【CINE6】は満員の盛況。 目が見えず聴力だけで事件を解決するアームチェアディテクティブの先例は幾つかあるものの(小説では『デイヴィッド・ローン』による〔音の手がかり(1993年)〕〔音に向かって撃て(1994年)〕あたり)…

スーパークローン文化財ってなに?@東京藝術大学美術館 陳列館 2019年9月21日(土)

直近で「藝大」が力を入れているこの分野。 以前は人力に頼るしかなかったものが直近では技術の進歩がそれを可能に。 が、どちらか単体ではなく、目指すのはハイブリッド型。 両者が補い合うことでより精緻な、コピーではなくクローンが出来上がるとの方向性…

アイネクライネナハトムジーク@TOHOシネマズ日本橋 2019年9月21日(土)

封切り二日目。 席数110の【SCREEN2】は満員の盛況。 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を「wiki」で確認すると「小夜曲」の意と書かれており、なるほどそれで、本作の事件はどれも図った様に夜に起こるのだなと了解される。 また、制作時には五楽章…

驚異!セラミック・スカルプチャー@Bunkamura Gallery 2019年9月8日(日)

本日最終日。 それがあってか滞廊し、店員さんや知人と談笑する姿も。 副題には「奇々怪々な異形たち」とも付されメインタイトルは洒落ているけど、要は陶による制作物の数々。 それにしても並んでいるそれらは彩色や造形の妙もありとても陶製とは思えない。…

TOKAS-Emerging 2019@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2019年9月15日(日)

今年の”Emerging”の第二弾。 参加アーチストは『芦川瑞季/宮坂直樹/北條知子』の三名。 陽射しはまだ強いものの、湿度も低く程よい風も吹いており、ましてや今日は「MGC」当日標題館はその沿道近く。 それもあってか会場内にちらほらと人影を見る、なかな…

高橋曻写真展@JCIIフォトサロン 2019年9月15日(日)

「熱波-プレイボーイ・インタビューセレクション-」のサブタイトル付き。 ここでの「プレイボーイ」は月刊誌の方で「日本版」と銘打ち、1975~2008年の間に刊行されていた。 その中でのインタビュー欄に添えられた写真が合わせて七十点ほど展示。対象となっ…

荒野の誓い@チネチッタ川崎 2019年9月16日(月)

封切り二週目。 席数107の【CINE1】の入りは二割ほど。 原題の〔HOSTILES〕の意味は敵対的(な)。 なるほど本作には多くの、主人公達の一行に敵対する勢力が現れる、もっとも主役の『ジョー・ブロッカー(クリスチャン・ベール)』とて騎兵隊の大尉、嘗…

人間失格 太宰治と3人の女たち@チネチッタ川崎 2019年9月16日(月)

封切り四日目。 席数244の【CINE6】の入りは八割ほどと盛況。 客層は主演男優または監督のファンと思われる中高年の女性の比率が圧倒的。 なんだやればできるんじゃん『蜷川実花』。 過剰な原色の多用や、持って回った美意識を極力抑えても、十二分に物語…

台風家族@TOHOシネマズ川崎 2019年9月14日(土)

封切り九日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは九割ほど。 台風の襲来時には、何かしらの事件が起きることと相場は決まっている。 『相米慎二』による〔台風クラブ〕がその好例。 もっともこの作品は、そのもの自体が事件だった上に、『工藤夕貴が』や『三…

プライベート・ウォー@TOHOシネマズ川崎 2019年9月14日(土)

封切り二日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは八割ほど。 海外であれば『ロバート・キャパ』、日本人であれば『沢田教一』や『一ノ瀬泰造』。 何れも戦場で命を落としたカメラマン。 本作の主人公『メリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)』は記者では…

Sculptural Type@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2019年9月7日(土)

デンマークのデザイン会社『コントラプンクト』が手掛けたタイプデザインの展示会。 で、今回の白眉はその展示の仕方。 壁面には同社が手掛けたタイプデザインが幾つか掲げられ、その前の床面には複数のペダルが並ぶ。 そのペダルを踏むと、デザインのコンセ…

有山達也展「音のかたち」@クリエイションギャラリーG8 2019年9月7日(土)

配られているフライヤーの表面を見てもどんな内容なのかよくわからない。 しかし会場内に足を踏み入れれば一目瞭然、パネルで展示されているのはレコードの溝を拡大した写真。 なるほどこれでタイトルが理解でき更には「AKAI」の「8トラックデッキ」「…

第21回グラフィック「1_WALL」展@ガーディアン・ガーデン 2019年9月7日(土)

計六名の作品が展示され、グランプリは『田中義樹』の〔気分はサイトシーン〕に。 たまたま行った香港で、昨今の「亡犯引き渡し条例改正案」に反対するデモを目撃しそれをそのまま作品化とは、なんてタイムリー。 それ以外にも『加瀬透』の〔モニュメント、…

手塚愛子展「Dear Oblivion-親愛なる忘却へ-」@Spiral Garden 2019年9月8日(日)

技法的には{刺繍}。しかしここに並んでいる作品の多くは今まで目にしたことのあるものとはかなり趣を異にしている。 意図的に横糸を入れずに、中途から縦糸がだらりと垂れ下がっていたり、或いはそれを編み込んで網のような形状にしてみたり。 または逆に…

遠藤薫展@資生堂ギャラリー 2019年9月7日(土)

”art egg”の第三弾。 薄暗い館内に入ると迷路を形作る様に天井から多種の布がぶら提げられ一つ一つを観ていくうちに、ああ、と甦る記憶で自ずと胸が熱くなる。 今の若い人たちは、そもそもその存在すら知らないのではないか。 その形状からして布団袋と思わ…