”art egg”の第三弾。
薄暗い館内に入ると
迷路を形作る様に天井から多種の布がぶら提げられ
一つ一つを観ていくうちに、ああ、と
甦る記憶で自ずと胸が熱くなる。
今の若い人たちは、そもそもその存在すら知らないのではないか。
その形状からして布団袋と思われるもの、或いは
炬燵の掛布団や敷布団と思われるもの。
何れも年期が入り古びていることが一層
その思いを強くさせる。
引越の時に使ったり、端切れを刺し子で継ぎ合わせ
祖母が作ってくれたものを懐かしむ。
それにまつわる記憶も幾つか呼び起され、
自分も随分と歳をとったなと独り言ちる。
会期は~9月22日(日)まで。