改装されてからは初めての訪問。
外装も、勿論館内も、造作は変わらないものの
かなり綺麗になっている。
ではあるものの、翻っている幟の文言は
あいも変わらず脱力系。
このギャグが判る年代は相当に高齢だと思うんですけど。
脱力と言えば、本館が位置する公園外郭の草むらに
山羊が一頭繋がれており、時として「め~~~」と鳴き声を上げている。
雑草を刈る為に山羊を使うとの話を聞いたことはあるけれど、
たった一匹じゃあたかが知れているだろうにと思う。
それとも他に目的があるんだろうか?
閑話休題、美術のハナシだった。
標題展は明日が最終日。
改装により展示スペースも増した感じで、
計九十点ほどが並んでいる。
とはいうものの、半分以上は過去に同館で拝見した記憶のある作。
ただ、戦前~戦中~戦後と、添えられたキャプションを頼りに観て行けば
抑圧された中にも、レジスタンスに思える表現を感じ、
戦後には囲って来た思いが一気に爆発する。
こんな時代は二度と繰り返しちゃいけないと
改めて考える反面教師にも似た会だな。