RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

007 スペクター@109シネマズ木場 2015年12月10日(木)

封切り七日目。

席数331の【シアター3】の入りは三割ほど。


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この手の作品に臨む作法としては
できれば過去分を復習したいところだけど、
23本もあるからなぁ。とってもムリ。

ダニエル・クレイグ』主演の直近の三本だけでも
と思ったが、時間が足りず・・・・。

案の定、当該作品群の出演者の名前や顔が頻出するが
一部はついて行けず、かなり悔しい思いをする。


とは言うものの、お馴染みのオープニングから始まって、
秘密兵器やらお決まりの科白やらアストンマーティンやら
美女とベットになだれ込むところまで、お約束。

ましてや今回は、懐かしの「スペクター」を復活させてるんだから、
偉大なマネリズムと思う人も多いのでは。


でも実際は、ファーストシークエンスからして凄いのよ。
延々と続く長廻しにプラスして、ヘリコプターのシーンね。

多分、合成ではないんだろうけど、群集の上でのバトル。
おまけに、ヘリ自体が
ある状態になるんだけど、
これは〔ブルーサンダー〕では物語のキモになるカタチ。

それをあまりにもあっさりとやってのけるから、
その素晴らしさに気付かぬ人も多いのでは。


建物が爆発、または爆破するシーンも同様。
こんな大掛かりは、嘗てなかったんじゃないかな。

何れも、本数を多く観込んでいるほど
味わえる喜びで、嫌味な言い方だけど、
ある意味、通好み。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


主演が『ダニエル・クレイグ』になって以降、
人間ドラマを色濃く描いている印象。

しかし本作では『ジェームズ・ボンド』の過去の影を
題材にはしているものの、それ程の重厚さは感じられない。

その意味で、エンターティンメント性に
多少振り戻した本作と言えようか。


巷間言われてるように、
これが『ダニエル・クレイグ』の最終作だとすると
(事実、そう思わせる場面が各所にあるし)
ちょっと惜しい気がする。

ジャガイモ顔の『ボンド』も悪くないから。