#写真
モノクロームの写真展。 写真家は英国人も、被写体の全ては日本の風景や建物。 風景であれば中には鳥が入る作品もありはするが概ね平原(それも雪一面の)や山海といったどちらかと言えばシンプルな対象。 が、荒涼とした雪原であっても画面の中に一本の木が…
以前にも似たような展示があったとの記憶。六年近く前だろうか。 その時の『和宮』のエピソードが今回もやはり使われている。 また「宿場」をテーマにしたものも同様。五年ほど前にも。 展示は写真とそれを改設するパネルで少々、寂しい。 会期は~5月26日(…
「@キャノンギャラリー」で観た〔祭り〕と近似のテイスト。 一年十二ヶ月、更には四季折々の行事や風習の展示。 勿論、同館ならでは、写真だけでなく絵や文物も多々。 正月の〔唐湊器〕。神社での豆撒きに使われる〔節分枡〕。古い家であれば、使用されてい…
『千賀健史』は「2017年 第16回写真「1_WALL」」グランプリ受賞者。 その時の作品は階層社会や差別・貧困をテーマも本展では「特殊詐欺」を取り上げる。 壁に架けられた幾つもの作品は解説も読まなければ理解は不能も、見ただけで単純に理解できるのは床面に…
『ジョージ ホイニンゲン=ヒューン』は1900年ロシア生まれの写真家で1968年まで生き、主にファッション誌で活躍したと聞く。 本展ではモノクロームの写真が六十五点ほど並ぶが、中には『ココ・シャネル』を写した作品が多数。関係性のほどがうかがい知れる。…
既に終了した展覧会。【S】での会期は~3月4日(月)、【銀座】での会期は~3月2日(土)。 共に「キヤノンギャラリー50周年企画展」。 「奇想」と書かれてはいてもそれは傍から見た感想であって、当事者にとってみれば順繰り順繰り回って来る当たり前に在…
「土地の記憶と記録 風景を巡る旅」と題が付されている。 並んでいるのは同館所蔵の絵画と写真も写真類の方が圧倒的に多く、やはり近隣の風景を写したものが印象に残る。 キャプションに付けられた年代を頼りに観て行けば、大きく変わった処も変わってはいな…
後期の会期は1月30日(火)~3月24日(日)。 ”ブルートレイン夢の旅路へ”とのタイトル通り、写真を中心に「ブルトレ」に関する文物も置かれているのは「前期」の通り。 この中で印象的な一枚が。 夜の暗闇の中の「ブルトレ」の光の軌跡、天空には長い尾を引…
「輝きは時代を超えて」との副題。 1964年からの二年間、「婦人公論」の企画で女優さんたちと文化財を組み合わせ写真を撮り、それに『土門拳』が文を添え掲載する、との。 それにしても改めて驚かされるのは昭和の女優さんたちの煌めくような美しさ。 『加賀…
都内に梅の名所は多く、大田区内にも「池上梅園」や「梅屋敷」まで(笑) 本展のタイトルには「梅林」「花々」の文字が躍るも、実際の展示の見所はポスターにあしらわれている『伊東深水』の{美人画}、『川瀬巴水』『高橋松亭』の{新版画}。 とりわけ{…
『緑川洋一』の写真をこれだけの数一時に観るのはたぶん初めて。 勿論、作品そのものは過去にもぱらぱらと目にしている。 なので、その不思議な情景はしっかりと記憶に焼き付いている。 タイトルは”瀬戸内のメルヘン”とされている。 例えば、海の写真であれ…
会期最初の週末ということで混雑を覚悟したのだが朝早い時間のためかまださほどの入りにはなっておらず。 入り口脇のカウンターで入場券を受け取ると「2階→3階→地階の順で回ることをお勧めします」との珍しい声掛け。 エレベーターの入り口前にもその旨の…
本日初日(笑)。オマケに日曜日とのこともありかなりの混雑が想定されるも会期が1月28日(日)~2月2日(金)に設定されているので来れる日は今日しかなし。 案の定、会場内はどこも人人人。しかも結構な割合で写メを撮っているので余計に滞留。 なかでも小…
写真展のタイトルは”Òran Na Gaoithe ~風の歌~”。舞台はスコットランドの西方と島嶼群。 英国は訪問履歴ありも、その時はロンドンとエジンバラどまり。 前者は都会の喧騒、後者は広々とした放牧地のイメージ。 裏腹に、どちらかと言えば荒涼とした風景に感…
漆黒のバックに白い文字が浮かび上がる印象的なビジュアル。 「Amazon Prime Video」で配信されている同名の映画〔次元大介〕の出演者の一人である『永瀬正敏』が共演者の人々を撮った作品群。 『次元大介』は『玉山鉄二』が演じ、それ以外に『真木よう子』…
「キヤノンギャラリー50周年企画展」の第5弾。 並んでいるのは大判の写真群と映像作品。 映像作品の方は例えば音楽『小林武史』に代表されるように大どころがクレジット表示。 そういえば、今回の主役『柿本ケンサク』は映画〔恋する寄生虫(2021年)〕を撮…
本日無料の日。 今回の展示、実際は”歩く、赴く、移動する 1923→2020””特集展示 横尾忠則―水のように””生誕100年 サム・フランシス”の三つで構成されている。 キャプションを読むと『サム・フランシス』の作品は「アサヒグループジャパン株式会社」の所蔵品…
本日無料の日。一般の入場料は700円。 勿論、建造物や富士山を写した写真にも目が行く。しかし本展は、会場の設えそのものが面白い。 中央部には厚い壁の出入り口の無い空間が造られ、丸い覗き場所が数ヵ所に開けられる。 中は薄暗く、外から差し込む明かり…
本日無料の日。一般の入場料は700円。 確かここ数年は開催されている三つの展覧会のうち有料のママのものもあった記憶も今年は全て無料なのは嬉しい(もっとも、うち一つはハナから無料だが)。 標題展は”日本の新進作家 ”シリーズの「vol.20」。 出展は『う…
本日無料の日。とは言え標題展はもともと無料なのだが(笑)。 そのためもあろうか会場内の入りはぱらぱらでゆるりと鑑賞できる。 例年テーマを決め開催されている本展の今年のお題は「Human」。 展示されている計十二名の作品は何れも「人間」をフィーチャ…
標題館では同氏の展示が随分と多い気がする。 確か今年も、SLを二回に分けて扱ったような。 そして今回のお題は”ブルートレイン夢の旅路へ”。 やはり会期を二つに分け、前期:11月28日(火)~1月28日(日)後期:1月30日(火)~3月24日(日) スキーに行…
『フォトレツ/PhotoRetsu(ふぉとれつ)』は人名でサラリーマンをしながら幾つかの写真展で受賞の履歴があるよう。 本展のタイトル『Grandma Comes Back』は自身の子供の誕生を知らずに逝った祖母に曾孫のことを知らせるため「イタコ」に頼み「口寄せ」をし…
”東京工芸大学 創立100周年記念展”。 日頃から作品展を拝見させていただいている「写大ギャラリー」。 その大本の組織である「東京工芸大学」の創立百年を記念しての企画展。 モノクロームの作品が多いことも特徴的。 「写大ギャラリーコレクション」からの…
【写真歴史博物館】での標題展は、”この写真家の熱量を観よ!”との副題の方が特徴を言い得て妙。 『細江英公』の代表的なシリーズから幾つかずつを計三十点ほどを並べる。 『三島由紀夫』を起用した〔薔薇刑〕も、{舞踏}を活写した〔鎌鼬〕も静物画のよう…
同時期に開催されている”上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間”は有料も、本展は無料の展覧会。 使用されているのは【ギャラリーB】のみだが、その密度は濃い。 タイトル通り、「東京都江戸東京博物館」「東京都写真美…
「綴プロジェクト作品展」と書かれている。 「綴プロジェクト」とは「文化財の高精細複製品を展示する作品展」とのこと。 で、これは素晴らしい企画と言い切ってしまう。 勿論、並んでいるのは高精細とは言え複製品。とは言え、その精細さが尋常ではない。 …
タイトルは”Salt and Tears”。 相撲に情熱を注ぐ女子を追った物語、と書かれており、なるほど土俵には塩と泪と、そして汗が染みこんでいるだろう。 被写体は女性力士の『阿部なな』。けいこ場での、試合会場での、真剣で力強いまなざし。そして彼女を支える…
被写体は「ウルトラセブン」。タイトルに「55 years of ULTRASEVEN Inheritance」とあるように今年が放送開始55周年だという。 個人的にはリアル体験の世代。が、幼心には前作に比べるとかなり小難しかった印象。 まぁ今となって知恵も付き、その頃のスタ…
写真展のタイトルは”ヴェルサイユ宮殿”。 『ルイ14世~16世』の居城として使われ、栄華としかし滅びの歴史を今尚伝えている建造物。 副題に「In Praise of Shadows」とも付されているように並んでいる写真の全てはモノクローム。 添えられているキャプシ…
「東京工芸大学創立100 周年記念展」とされておりモノクロ写真を主体に八十点ほどが並ぶ。 作者の代表的なシリーズから各々数点をセレクション。もう少し規模が大きければ、さながら大回顧展。 以前に観た作品が多いものの、やはり目が行くのは『加賀まりこ…