『ジョージ ホイニンゲン=ヒューン』は1900年ロシア生まれの写真家で
1968年まで生き、主にファッション誌で活躍したと聞く。
本展ではモノクロームの写真が六十五点ほど並ぶが、
中には『ココ・シャネル』を写した作品が多数。
関係性のほどがうかがい知れる。
斬新な構図や撮影場所も評価れされているようだが、
同時代人のポートレートがとりわけ興味深い。
若い頃の『ダリ』『チャップリン』『ゲイリー・クーパー』『ジャン・コクトー』。
女性であれば『キャサリン・ヘップバーン』『マレーネ・ディートリッヒ』。
とりわけ、煙草を持つ『ディートリッヒ』の、ある種アクの強い顔は印象的。
同時代人と言えば、『ジョセフィン・ベーカー』を写した作品も。
彼女のフィルムにおさめられた姿は複数回見ているものの、
ポートレートは初めてで、新鮮ささえ感じる。
変わりダネとしては
『ダリ』の{シュールレアリスム}の一枚、
〔l'instant sublime〕をそのままコラジューした作品か。
これは、幅の広さも感じられ。
会期は~3月31日(日)まで。