写真展のタイトルは”ヴェルサイユ宮殿”。
『ルイ14世~16世』の居城として使われ、
栄華としかし滅びの歴史を今尚伝えている建造物。
副題に「In Praise of Shadows」とも付されているように
並んでいる写真の全てはモノクローム。
添えられているキャプションにも「陰翳礼讃」とあるように、
本来であればきらびやかな建物や内装も、
陰鬱な印象が強い。
それは、普段は目にしない地下や天井裏の構造物にとどまらず、
有名な「鏡の回廊」ですら、そのように映ってしまう。
そうした写真が百点ほども薄暗い空間に並べば、
鑑賞者の足取りも、それに連れ、次第に重くなって行くというもの。
会期は~11月5日(日)まで。