コロナ禍を慮ってのことだろう、
ここ暫くは新聞に展覧会の広告は掲載されず、従い
割引券も無し。
(仕方ないので)正規の大人料金100円を支払い入場。
その前には検温と手指の消毒が必須なのだが。
会期が~7月4日(日)までとのこともあり、
場内はそこそこの人の入り。
でも密になるほどの混雑ではなく、
間隔を空けゆるりと観て回れる程度の。
展示は煙草盆のみならず、それが描かれている浮世絵もセットで。
主に遊郭の場面が多いのは、昔は女性も多く煙草を喫していたからかな。
確かに、自分の祖母の代では、煙管で刻み煙草を吸っていた姿を思い出す。
煙草盆は庶民から大名迄、広範に使用されたものが並ぶ。
意匠を凝らしたもの、或いはざっかけないものと、
それでも常に手元に在るものだから、使い勝手や見目の工夫は
出来る限りでされているのが嬉しい。
まさに副題にある通り
「~地味な立ち位置・たしかな仕事~」の数々。
中には作者の名前が明らかになっている作もあり、
「板橋区立美術館」でも見た『是真』は
なるほど漆つながりなのだな、と
独りごちたりもする。