『佐藤八弘、林銘君、栁沼花音』による三人展。
何れも、
東京藝術大学大学院美術研究科 日本画博士課程に在学中
と書かれている。
『栁沼花音』の〔共生-巡る道-〕は
横幅が5mほどもある大作。
森の中に女性が突っ伏しており、
彼女を囲むように生えている木々が、
人の手や足にも見える描写。
が、薄気味悪さは感じない。
それどころか包み込むような慈を感じてしまう。
『林銘君』の作品は
本展のタイトルにピタリと嵌る。
画面には複数の屏風が描かれ、
ある作品はそれが迷路のように組み合わされる。
出口の無い日本画の世界に踏み入ってしまったかのよう。
またある作品は、屏風に描かれている情景と
外の空間が混交する不思議な視点。
会期は~8月10日(日)まで。