展覧会名の前後には「第8回トリエンナーレ豊橋」「東京展」の文字と
「明日の日本画を求めて」のサブタイトルが付くのだが。
そもそも『星野眞吾』ってだれなのよ?なのだが
豊橋出身の日本画家なのね(Wiki先生による)。
その名前を冠した公募展の東京巡回である、と。
ギャラリーの運営母体「ニッセイ同和損保」が
協賛をしているから、なのね。
計八名の入賞作品が展示され
受賞とは別に個人的に良かったのが
『佐々木綾子』の〔Teacher's room〕。
職員室の中の、雑然とした教師の卓上が克明に描かれ、
これは生徒に整理整頓などとは言えんなぁ、と思いつつ、
その一方で専門科目を教えるだけでなく、進路指導や生活指導、
部活の顧問と担任を持つ大変さも、ひしひしと感じられる。
大賞受賞の『佐々木菜摘』の〔痕跡!?〕も好きな作品。
地球とは異なる星で生まれた未知の生物と、
作者自身と姿が混交し描かれている。
素材になめし革を使ったとの作風も、
表現に厚みとリアルを醸している。
展覧会「第8回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞受賞作品 東京展-明日の日本画を求めて-」| UNPEL GALLERY
会期は~1月30日(日)まで。
ちなみにポスターに向かって左上の白いスペースは
印刷抜けではなく、れっきとした作品。
近寄って見れば、しっかりと
作者の意図が浮かび上がって来る(笑)。
タイトルは〔White noise〕。