「TOKAS Project Vol. 7」の展示。
『尾花賢一、プレワンガン・スタジオ、ランガス・ウェンギ』の
三名の作品が並んでいる。
中では『尾花賢一』の〔遠く、眺める/じゃがたらお春の物語〕に
鑑賞のほとんどの時間を使う。
{インスタレーション}とされているが、
実際は描きおろしの漫画が大部分を占める。
『じゃがたらお春』については
小耳に挟んだことがあるくらいで詳細な知識は持ち合わせてはいない。
長崎で生まれ、ハーフであったがために
幕府の鎖国政策によりジャカルタに追放され
望郷の念を果たせず、異国の地で寂しく亡くなった、程度の。
が、近年の研究により、
彼女の新たな、正しいプロフィールが見えて来て、
それを基に作成された、と。
海外に出たことで、自身で道を切り開いた、
今までとは真逆の成功譚。
閉塞的な当時の日本国内で生きるのと、
どちらが幸せであったろうかと、
疑問を投げかける。
会期は~11月10日(日)まで。