RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

#映画レビュー

正欲@TOHOシネマズ川崎 2023年11月12日(日)

封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは六割ほど。 本年7月11日の「トランスジェンダー職員の女性トイレ利用制限」についてのあるいは10月25日の「性別変更の手術要件」についての最高裁判決からも分かるように、この国での「LGBT」への見方も…

法廷遊戯@TOHOシネマズ川崎 2023年11月12日(日)

封切り三日目。 席数240の【SCREEN7】の入りは二割ほど。 原作者の『五十嵐律人』は現役の弁護士と聞く。 本作での描写がどの程度、彼の体験を反映したものかは分からない。とは言え、ある程度はそれを踏まえたものになってはいるのだろう。 そう勘案した…

ゴジラ-1.0@チネチッタ川崎 2023年11月3日(金)

本日初日。 席数532の【CINE8】の入りは七割ほど。 109シネマズのプレミアムシートよりも標題館の「7.1ch LIVE ZOUND×RGBレーザー」を選択。 通常料金で大スクリーン、且つ音響重視ならベストセレクションかと。 とりわけ、このようなSF作品に於いて…

愛にイナズマ@109シネマズ川崎 2023年10月28日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは五割ほど。 自身が監督/脚本を務めた〔ぼくたちの家族(2014年)〕〔茜色に焼かれる(2021年)〕〔アジアの天使(2021年)〕で、家族のありようを描いてきた『石井裕也』がここでもやや風変りなカタチを提…

SISU/シス 不死身の男@TOHOシネマズ川崎 2023年10月28日(土)

封切り二日目。 席数542の【SCREEN5】の入りは二割ほど。 オヤジ且つ不死身といえば〔ドント・ブリーズ(2016年)〕を、特殊工作員といえば〔Mr.ノーバディ(2021年)〕を思い出す。 前者は『ノーマン』、後者は『NOBODY』とされているのも象徴的。 しか…

おまえの罪を自白しろ@TOHOシネマズ日本橋 2023年10月22日(日)

封切り三日目。 席数226の【SCREEN5】の入りは四割ほど。 「おまえの罪を自白しろ」と言われたとき、自分ならどう答えるだろう。 極めて難しい問題なのは、罪の意識は人それぞれで濃淡あり。例えば「いじめ」の常習者が、そのことを罪に感じているかは問…

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン@TOHOシネマズ日本橋 2023年10月22日(日)

封切り三日目。 席数226の【SCREEN5】の入りは八割ほど。 実際に起きた事件の映画化も最近ありがちなその旨の提示はなし。 底本もあるようで『デヴィッド・グラン』によるノンフィクションのタイトルの邦訳は〔花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件と…

ザ・クリエイター/創造者@チネチッタ川崎 2023年10月21日(土)

封切り二日目。 席数407の【CINE11】の入りは三割ほど。 〔ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年)〕を監督した『ギャレス・エドワーズ』の新作はそれを凌駕するほどの渾身の一本。 男女の、親子の、人種の愛情を主体に世界を覆う偏狭な覇…

キリエのうた@TOHOシネマズ川崎 2023年10月15日(日)

封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは三割ほど。 路上Liveで日銭を稼ぎ半分ホームレスのような生活をする『キリエ/小塚路花(アイナ・ジ・エンド)』と、目を掛けてくれる男の間を渡り歩いて暮らす『イッコ/一条逸子/広澤真緒里(広瀬すず)』の二…

シック・オブ・マイセルフ@チネチッタ川崎 2023年10月15日(日)

封切り三日目。 席数107の【CINE1】の入りは二割ほど。 自身が話の中心でないと気が済まない人間は確かにいる。 が、当意即妙の受け答えや話題の豊富さが無ければ次第に会話から離れて行ってしまうのは自明の理。 本作の主人公はまさしくそうした女性。自…

春画先生@109シネマズ川崎 2023年10月14日(土)

封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは九割ほどと盛況。 無修正の「春画」が画面に大写しになることから「R15+」指定なのだと思っていた。 「永青文庫」で開催された”春画展”は観ていないものの、例えば「藝大」での展覧会では「春画」もさりげな…

白鍵と黒鍵の間に@TOHOシネマズ日比谷 2023年10月9日(月)

封切り四日目。 席数98の【SCREEN3】の入りはほぼ満員の盛況。 ジャズピアニスト『南博』の回想記が原作と聞いている。 オフィシャルサイトに掲載の日記の書籍化、と。そのものは続編も出版されていることからそれなりの面白い著作なのだろう。 が、それを…

シアター・キャンプ@TOHOシネマズシャンテ 2023年10月8日(日)

封切り三日目。 席数201の【SCREEN2】の入りは二割ほど。 アメリカでは実際にこのような組織があるのだろう。 共同生活をしながら演劇や舞台を作り上げる過程を学ぶ夏休みの期間限定のスクールが。 我が子を自立させるるのに執心な国らしい仕組み、且つそ…

アナログ@TOHOシネマズ川崎 2023年10月7日(土)

封切り二日目。 席数542の【SCREEN5】の入りは三割ほど。 観終わって原作者の『ビートたけし』が紡いだ繊細な物語世界に驚く。 心優しく、思わず涙さえ溢れるストーリーを創造したのが〔その男、凶暴につき(1989年)〕や〔アウトレイジ(2010年)〕のシ…

アンダーカレント@109シネマズ川崎 2023年10月7日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター5】の入りは三割ほど。 父親が遺した銭湯を夫と営んでいた『かなえ(真木よう子)』は、ある日夫の『悟(永山瑛太)』が突然失踪したことにより、一時営業を中断していた。 が、再開したタイミングに合わせるように組…

BAD LANDS バッド・ランズ@TOHOシネマズ川崎 2023年10月1日(土)

封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは八割ほど。 〔罪とか罰とか(2009年)〕あたりから『安藤サクラ』が好きではないものの、気になる女優さん。 〔すべては海になる(2010年)〕や〔ケンタとジュンとカヨちゃんの国 (2010年)〕での存在感も強…

ジョン・ウィック:コンセクエンス@チネチッタ川崎 2023年9月23日(土)

封切り二日目。 席数532の【CINE8】の入りは七割ほど。 「7.1ch LIVE ZOUND×RGB4Kレーザー」での上映は本作の音による表現の迫力を存分に感じさせるもの。 とりわけ冒頭のシーンでは腹に響く重低音の圧が半端なく、本作はとりわけこうした設備がある劇場…

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊@TOHOシネマズ川崎 2023年9月18日(月)

封切り四日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは九割と盛況。 『ケネス・ブラナー』が監督・主演を務める『エルキュール・ポアロ』シリーズの第三弾。 が、先の二作〔オリエント急行殺人事件(2017年)〕〔ナイル殺人事件(2022年)〕がほぼ原作をなぞって…

6月0日 アイヒマンが処刑された日@TOHOシネマズシャンテ 2023年9月10日(日)

封切り三日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは四割ほど。 〔アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男(2015年)〕の後日譚。 先の一本は終戦後アルゼンチンに逃れた『アドルフ・アイヒマン』を追うドイツ人検事『フリッツ・バウアー』の執念を描いた…

スイート・マイホーム@TOHOシネマズ川崎 2023年9月2日(土)

封切り二日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは四割ほど。 幾つかの告知では{ホラー}とされており、怖いモノが嫌いな身としては鑑賞を逡巡。 とは言え『斎藤工』の劇場向け長編の初監督作(たぶん)との天秤で期待の方が勝る。『オダギリジョー』の〔あ…

アステロイド・シティ@TOHOシネマズ川崎 2023年9月2日(土)

封切り二日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは八割ほど。 一目で『ウェス・アンダーソン』の作品と了解される画面を構成する幾つかの定型。 チープなマット合成や、ミニチュアチックな建物、パステル調のしかし鮮やかな色味。長く観ていると目がちかちか…

エリザベート 1878@チネチッタ川崎 2023年8月27日(日)

封切り三日目。 席数129の【CINE2】の入りは五割ほど。 原題は〔Corsage〕で、フランス語では元々は婦人服の胴部・身ごろのことらしく、コルセットに近いものの意か。 とりわけ現代ではフェティシズムの、しかし本作では女性の身体と精神を共に束縛する象…

春に散る@TOHOシネマズ川崎 2023年8月27日(日)

封切り三日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは七割ほど。 「ボクシング映画に不出来なし」の約定は今回も守られた。 何を置いても、選手は当然のこと、ジムの構成員、会場に集う観客、それらのボクシングを愛する全ての人々の熱い思いが画面から溢れ出す…

ファルコン・レイク@TOHOシネマズ日本橋 2023年8月26日(土)

封切り二日目。 席数143の【SCREEN9】の入りは八割ほど。 最終盤までは「ひと夏の経験」の王道を行くもの。 数年振りに逢った、母の友人の娘は美しく成長。僅かに二歳の年齢差ではあるものの、十代後半のこの違いは大きい。 主人公の『バスティアン(ジョ…

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー@チネチッタ川崎 2023年8月19日(土)

封切り二日目。 席数129の【CINE2】の入りは七割ほど。 「第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門」に出品も、上映中に退席者が続出したとのいわくつきの一本。 もっとも、自分の鑑賞時には誰も中途退出者はいなかったが。 思わず身もだえし居心地が…

バービー@チネチッタ川崎 2023年8月11日(金)

本日初日。 席数290の【CINE4】の入りは八割ほど。 「バービー!」「ハイ!バービー」とタイトルにもなっている主人公の名前が連呼される予告編を見ていて、「おや?!」と記憶を呼び起こす。 『グレタ・ガーウィグ』監督の前々作『シアーシャ・ローナン…

リボルバー・リリー@チネチッタ川崎 2023年8月11日(金)

本日初日。 席数138の【CINE3】の入りは九割ほど。 時は大正。日本の特務機関で訓練を受け引退するまでの短い期間に吉良邸に討ち入った浪士の数ほどを殺した名うての暗殺者が居た。 『リリー(綾瀬はるか)』と名のる彼女は、しかしもう十年もなりを潜め…

インスペクション ここで生きる@TOHOシネマズ日本橋 2023年8月6日(日)

封切り三日目。 席数119の【SCREEN3】の入りは四割ほど。 1982年の映画〔愛と青春の旅だち〕は居場所の無い主人公『ザック・メイヨ(リチャード・ギア)』が航空士官候補生学校に入学しパイロットとして生きるよすがを見つけるまでの物語り。 女工の『ポ…

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE@チネチッタ川崎 2023年7月22日(土)

封切り二日目。 席数532の【CINE8】の入りは八割ほどと盛況。 〔スパイ大作戦〕はリアルタイムで見ていた世代。とは言え「第一シーズン」はほぼ記憶に無く、覚えているのは「第二シーズン」以降のオハナシ。 なので冒頭の指令は必ず、「おはよう、フェル…

君たちはどう生きるか@チネチッタ川崎 2023年7月17日(月)

封切り四日目。 席数407の【CINE11】は、ほぼ満員の盛況。中には小学校低学年の子供を連れた親もおり、彼等がどのように本作を観たのかは気になるところ。 2013年の「引退宣言」を撤回しての『宮﨑駿』の十年振りの新作は、前宣伝無し、チラシも無し…