RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

#アーティスト

生々流転@UNPEL GALLERY 2023年7月15日(土)

「女子美術大学大学院 日本画研究領域」がその内容。 『池谷貴子/張兆揚/瀬尾こころ/春木彩香/潘英豪/藤本志帆/李唯親』の計七名が各二作品づつを出展。 『張兆揚』のモノと複数の肉体が重なる作品は同様の表現を過去に観た記憶があるが気のせいかしら? 『…

形あるもの、形なきもの@写大ギャラリー 2023年7月5日(水)

「写大ギャラリー・コレクション」と書かれているが、それ以上に目を惹くのが”東京工芸大学創立100周年特別企画 卒業生写真展”との一文。 で、あれば、今回展示されているのは全て同大の卒業生の作品と言うことになる。 予備知識も無しに歩を進めれば、その…

白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし@BAG-Brillia Art Gallery- 2023年6月17日(土)

例によって【BAG+1】ではタイトルそのものの展覧会が、 【BAG+2】ではそれに関連する写真や書籍が販売されている。 展示は、陶芸家である『黒田泰蔵』の生活の一端を垣間見せてくれるもの。 日々の暮らしや、趣味・嗜好が実際に並べられた愛用品から伝わって…

さすが!北斎、やるな!!国芳@慶應義塾ミュージアム・コモンズ 2023年6月17日(土)

標題施設の存在はかなり昔から認知も、基本土日は休館なので訪問するには随分とハードルが高い。 とは言え、そこを慮ってのことかはたまた他に理由があるのか特別開館日が設定されており標題展であれば5月20日(土)6月17日(土)7月15日(土) 他方、臨時休…

岡田裕介作品展@Sony Imaging Gallery 2023年6月25日(日)

地球温暖化の進行と共に絶滅が危惧されている北極圏の白クマ。 それがどうだろう、この写真では一枚の中に最大七頭も納まっている。 浅瀬に打ち上げられた鯨の死骸に群がる。どうやってこの場所を見つけ出したのだろう。 お腹がくちくなったのだろうか、うた…

Opening Selection -Bright,Calm,Dark-Vol.1 Bright@Bunkamura Gallery 8/ 2023年6月24日(土)

「Bunkamura Gallery」が長期休館の間、【渋谷ヒカリエ8F】での間借り営業。 スペース自体は以前とさほど変わらないのではないか。 オープン記念の第一弾として標題の企画展。 並んでいるのは、『内海聖史、木原千春、経塚真代、笹尾光彦、富田菜摘、細川真…

松下幸司写真展:水の星@キヤノンオープンギャラリー1 2023年6月17日(土)

てっきり高高度から撮影した地球の写真やCGで再現した創世期の宇宙の写真かと思ったら、なんと撮られている素材は全て「シャボン玉」。 ただただ吃驚。 生まれてから割れるまでのほんの刹那にピントや光の加減や角度までを調整しこれだけのものを創り上げ…

横尾忠則 銀座番外地@ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2023年6月17日(土)

『横尾忠則』の名前だけで集客力は十二分。会期は既に終盤も、混んでいるだろうなと予想すればまさしく場内は人の姿が頗る多い。 ”Tadanori Yokoo My Black Holes”と冠された展覧会の内実は相当にユニーク。 なんとなれば完成品がほぼほぼ無く、制作過程や思…

岡崎智弘 個展「STUDY」@クリエイションギャラリーG8 2023年6月17日(土)

「第25回亀倉雄策賞」を受賞した『岡崎智弘』の個展。 作品はストップモーションアニメによるもの。 「あ」の文字の変幻自在の表現や燐寸棒が魔術師のステッキのように機能する何とも楽しいアニメの数々。 最奥のスペースには制作現場の様子も再現され、意外…

岡﨑ひなた展@ガーディアン・ガーデン 2023年6月17日(土)

二十歳という最年少で「第25回写真 1_WALL グランプリ」を受賞した『岡﨑ひなた』の個展。 タイトルは”空蝉ミ種子万里ヲ見タ。”とされている。 題材は彼女が生まれ育った人口1,942人の和歌山県の小さな村。 海の幸や山の幸に恵まれ独特の風習が今でも息…

蜷川実花写真展@キヤノンギャラリーS 2023年6月17日(土)

「キヤノンギャラリー50周年企画展」の第一弾。「@銀座」では〔生物〕をテーマに先行して開催されていたが、そちらは行けず仕舞い。 今回のテーマは(お馴染みの)〔花〕で、”Eternity in a Moment”とのサブタイトルが付されており、大判にプリントされた花…

花様年華−顧洛水‧高資婷2人展−@UNPEL GALLERY 2023年6月11日(日)

「京都芸術大学 日本画コース」の名称と共に”「画心展」Selection”とも書かれている。 確かに二人のうち『顧洛水』は「佐藤美術館」でも「ACT」でも観ており既にお馴染み。その物語りを感じさせる世界観には何時もながらうっとり。描かれている…

TOKAS-Emerging 2023@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2023年6月11日(日)

第2期の会期は~6月18日(日)まで。 出展は『ちぇんしげ/大東忍/岡本大河』の三名。 『大東忍』の〔風景を踏みならす〕は秋田県の各地で盆踊りやミュージカルを踊り、その記録を地図に、様子を木炭画に残したもの。 相撲の「四股」は地中の邪気を祓い大地を…

川崎が生んだ詩人「佐藤惣之助」展@東海道かわさき宿交流館 2023年5月21日(土)

時間が空いたので、あまり期待もせずにふらっと立ち寄ったのだが、なかなかどうして興味深い展覧会。 「詩人」とは言いながら、我々の世代の多くが知っている歌謡曲の歌詞を書いている。 〔赤城の子守唄〕〔湖畔の宿〕あたりだが、やはり直近の「朝ドラ」で…

ミニチュアの世界展@KYOBASHI EDOGRAND 2023年5月21日(日)

駅直結の標題施設の【地下一階】で開催されている。 昭和の時代の町の景色をミニチュア化したもので『高橋勝美』『たかばやしりつこ』二人の作品は各々の視点や作風が出ており、郷愁とともに表現の手法を観る楽しさもある。 広いスペースに相当数が置かれて…

JAGDA新人賞展2023@クリエイションギャラリーG8 2023年5月24日(水)

受賞者は『石塚俊/藤田佳子/矢後直規』の三名。 例年通り、センスの良いデザインで会場内は溢れている。 とりわけ『藤田佳子』による「香林居」 のそれには目を瞠る。 が、それ以上に興味を惹かれたのは『矢後直規』による画で〔太田莉菜の不在〕って・・…

みょうじなまえ「バベルとユートピア」@スパイラルガーデン 2023年5月21日(日)

何とも面妖なタイトルも実体は”SICF23 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展”。 ”SICF23 EXHIBITION部門 受賞者展”も同時に開催されており、計十名の作品が並ぶ。 これがどうにもたのしい。バリエーションの豊富さと、何れもが着想の斬新さで観ていて飽…

川瀬巴水 木版画展@丸善 日本橋店 2023年5月21日(日)

移動の途中にふいっと目を向ければ、何やら素晴らしい告知が目に入る。 基本、展示即売会も初刷りの作品が三十点もしかも無料で観られるまたとない機会。 副題にもある「新版画の美」との言葉に一も二も無く頷いてしまう。 値付けは安価なものでも四十万円以…

西島雄志「瑞祥zui-shou―時の連なり―」@ポーラ ミュージアム アネックス 2023年5月6日(土)

渦状に巻いた銅線を継ぎ合わせて立体を作る。一つの作品に、いったいどれほどのパーツが使われているのか。 入口付近には、そうして造られた〔八咫烏〕が鎮座。「神武東征」時に案内役を果たしたとも言われているから、タイトルにあるとおり吉祥には違いない…

新田樹 作品展 Sakhalin(サハリン)@Sony Imaging Gallery 2023年5月6日(土)

「第47回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展」と書かれている。 4月28日(金)~5月4日(木)の間で「FUJIFILM SQUARE」でも同内容が開催されていたと認識している。 日本が進出することで領土とした満州とは異なり、樺太の南半分は以前から日本の統治下にあったと…

TOKAS-Emerging 2023@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2023年5月3日(水)

会期は二つに分かれ第1期は~5月7日(日)まで。 それもあってか、自分の滞在中に他にも四人の入場者の姿を見かける。 イベントが予定されているわけでもないのに珍しいこともあるもの。 出展は『室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒』の四名。 『宇佐美奈緒』の…

光の系譜@写大ギャラリー 2023年5月1日(月)

”東京工芸大学創立100周年特別企画展”と共に”写大ギャラリー・コレクション”とも描かれている。 ポスター等にあしらわれているのは『三島由紀夫』×『細江英公』の〔薔薇刑〕からの一枚。 しかし、これだけではどんな内容なのか想定も付かず、ギャラリーの中…

あめつちの詞@UNPEL GALLERY 2023年4月23日(日)

現時点では終了している展覧会。丁度、自分の訪問日が最終日。 ”東北芸術工科大学日本画コース卒業生二人展”とも書かれており、その二名は『神谷恵×古田和子』。 『神谷恵』の作品は日時の何気ない景色が広大な宇宙へと連環する表現。 有限が無辺へと違和感…

藤森武 写真展@ノエビア銀座ギャラリー 2023年4月23日(日)

”仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」”が副題の通り彼の晩年の姿を追った写真の数々。 中には『土門拳』と膝を突き合わせている場面を捉えたものや、『熊谷』が作者を撮った写真もあり。 添えられたキャプションは彼自身の言葉の抜粋も、うっすらと記憶にあるな…

佐藤壮馬展@資生堂ギャラリー 2023年4月23日(日)

”第16回 shiseido art egg”の第三弾、 一つのテーマで、ギャラリー全体の空間をある種の「場」に変換させる異色の試み。 発端は一昨年の大雨で、岐阜県の神明神社に在る大杉が倒れたこと。相当の樹齢を誇る件の杉は所謂御神木。地域の名物でもあった。 それ…

つながりのはじまり@BAG-Brillia Art Gallery- 2023年4月23日(日)

珍しく【BAG+1】と【BAG+2】の両方が純粋な展示会場として設定されている。 その分、出展作家数は多いということで、前所で六名、後所では七名の作品が並ぶ。 際立って面白かったのは『谷敷謙』の作品でこれは「押絵」を作るのと類似の技法だよねぇ。素材に…

Selection 2023@Bunkamura Gallery 2023年4月9日(日)

30年続いて来た標題ギャラリーでの展示も今回が最終。 施設全体の建て替えに伴い閉鎖となり一時「クリエイティブスペース8/@渋谷ヒカリエ」に移転する。 ここ暫くはご無沙汰だったけど、これは何を置いても行かねばとようやく最終日にやって来た。 ギャラリ…

趙文欣展「Did you see the cat ?」@ガーディアン・ガーデン 2023年4月8日(土)

”第25回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展”とは言え、展示されているのは壁に投影される複数の映像と、やはり壁に取り付けられた幾つかの小さなオブジェ様の物体。 本展のテーマは「ひとり空間」とのことで内容は何れもそれを確かに感じさせるもの…

さばかれえぬ私へ@東京都現代美術館 2023年4月2日(日)

”Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展” 昨年も同時期に、やはり二名の受賞者の作品を観に行きやや複雑な心境になった。勿論「ああ。いいなぁ」との想いを抱きつつも。 その根っこの部分は同様も、今回は更に、寂莫とした感情が押し寄せる。 …

アネックス展2023-自立と統合-@ポーラ ミュージアム アネックス 2023年3月19日(日)

後期の会期はは3月17日(金)~4月16日(日) 。出展作家は『秋山美月』『佐藤幸恵』『永井里枝』の三名で、何れも女性かな。 『秋山美月』の〔Afraid to look〕は円形に固められた樹脂の中に鍵が埋め込まれている。 平らな台の上にかなりの数が置かれ、入り口を…