封切り二日目。
席数212の【SCREEN11】は満員の盛況。
客層は老夫婦から小学生連れの夫婦迄
ホントに広範囲。
ホントに広範囲。
江戸時代の埋もれた史実に光を当て
引っ張り上げる。
引っ張り上げる。
一部の識者しか知らない隠れた小さな歴史であっても
料理の仕方が良ければ、娯楽作品として十分に成立する証左。
料理の仕方が良ければ、娯楽作品として十分に成立する証左。
似た流れに『土橋章宏』による一連の脚本がある。
最初の一本は匙加減が絶妙であったため
世評も良く興行的にも成功したのは周知の通り。
世評も良く興行的にも成功したのは周知の通り。
でも残り二本は如何なものか?な内容で
特に後者は今年の個人的にはワーストとしたいくらい。
特に後者は今年の個人的にはワーストとしたいくらい。
さて、そんなこんなで本作のお題はお引越し。
勿論、裏側の主人公は「藩」なので
転封ともなれば家臣総出の大騒動。
転封ともなれば家臣総出の大騒動。
そのてんやわんやを、なんと七回も繰り返し
「引越し大名」とあだ名された実在の殿様『松平直矩(及川光博)』の家中が舞台。
「引越し大名」とあだ名された実在の殿様『松平直矩(及川光博)』の家中が舞台。
国替え時の実際のしきたり等、トリビア的な要素も盛り込み
鑑賞者を飽きさせない工夫も上々。
鑑賞者を飽きさせない工夫も上々。
しかし、話の中途から、また何時の如く
幕府の陰謀がちら見えし出す。
幕府の陰謀がちら見えし出す。
これは監督の『犬童一心』の手柄と推測するが
虚の部分を徹底的に嘘くさく描く仕掛けを随所に入れている。
虚の部分を徹底的に嘘くさく描く仕掛けを随所に入れている。
ミュージカルっぽい演出もその一例ながら
主人公の友人である『鷹村源右衛門(高橋一生)』に活躍の場を与えたことが吉と出た。
主人公の友人である『鷹村源右衛門(高橋一生)』に活躍の場を与えたことが吉と出た。
いやもう爆笑なんですけど、このシークエンス。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
お子様には判りにくいであろう艶笑的なエピソードも取り込んで
(実際のこの殿様も、美少年好きだったらしいけど)
笑いの面でも抜かりなし。
(実際のこの殿様も、美少年好きだったらしいけど)
笑いの面でも抜かりなし。
事実かどうかは知らないが
人情に訴え掛ける場面もしっかり設定し
まずまずの快作として纏め上がっている。
人情に訴え掛ける場面もしっかり設定し
まずまずの快作として纏め上がっている。