展のタイトルは
”巣を抱く灰
ー音、熱に裂け
灰に満ちた子宮の喉を、涙が沸いていく”
と、随分と長い。
館内には金属的な音が絶え間なく響く。
それを立てているのは、床から天井まで届く大ぶりな機械。
高さだけでなく足元でも
「鉄の処女」を輪切りにしたような器具が
きしきしと音を出す。
一方で、透明な水槽の中には
数え切れぬほどの生きた蟋蟀(一瞬、ゴキブリかと思って、ビビった・・・・)。
それ以外にも、不安を感じさせる音がPAから流れ、
空間に身を置くだけで、心細くなって来る。
入り口近くの受付に座っているお姐さんは、
精神の均衡が保てるのだろうかと、
他人事ながら心配になる。
会期は~9月14日(日)まで。