RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

Human Baltic われら バルトに生きて@スパイラルガーデン 2024年6月2日(日)

 

バルト三国
エストニア
ラトビア
リトアニア
何れも1991年に独立国として国連に加盟している。

それ以前は周知の通り
ソ連支配下にあり、
人々の生活はいかばかりだったかと慮る。


本展はその三国出身の写真家十七名の作品が
二百点ほど並ぶ。

全てモノクロームなのは印象的も
注視すべきは撮られた年代で
古くは1950年代、
新しくても1980年代。

全体的に暗めのトーンは感じつつ
受け取る印象は日々の暮らしを懸命に生きながらも
謳歌する努力も続ける人々のしたたかさ。

80年代の写真には
パンクロックのファッションに身を包んだ若者たち。
迸るエネルギー。

中にはヌード写真も、
それも前衛的な構図の作品もあり。

生活者も強靭ながら、
写真家も負けず劣らずチャレンジング。

東ドイツ出身のパンク歌手『ニーナ・ハーゲン』が
1974年にリリースした〔カラーフィルムを忘れたのね〕を思い出す。
日常のよくある諍いを描写した歌詞に込められた
体制への寓意を。


会期は~6月9日(日)まで。