RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

TOKAS-Emerging 2024@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2024年6月15日(土)

第2期の会期は、明16日(日)が最終日。

それもあってか、ここ暫らくでは記憶がないほどの
多くの来場者を目にする。たぶん十人以上。


出展者は
『平松可南子、菊谷達史、戸田沙也加』の三名も
今日の目当ては『戸田沙也加』の〔消えゆくものたちの言葉なき声〕。

会場の入り口には

このような注意書き。


舞台は既にして亡くなった作家のアトリエ。

故人は生涯にわたりテラコッタの裸婦像を造り続けた(との設定?)。

作家が亡くなったあとも、多くの作品がそのまま残されている。

そこを訪れた彼女は身に纏った白い布を切り取り、
件の裸婦像を丁寧に包み、太く白い紐で結わえて行く。

全ての作品を包み終わると、
そこには一糸纏わぬ生身の女性の姿が・・・・。

これが先に注意書きにあった、映像の内容。

映像のタイトルは〔語られざる者の残響〕。


映されたスクリーンを部屋の中央に、
奥にはそうして包まれた裸婦像が置かれ
入り口左手には、包まれる前の裸婦像の写真が
紗のカーテンの後ろに並べられる。

その中には、亡くなった作家と思しき姿も。


以前は無かったこうした注意書きを
わりと頻繁に目にするようになったのは最近のコトとの記憶。

一種の「PC」的な配慮と認識も、
それが本作品と、妙に合致していたり同時にズレも感じ
複雑な気持ちに。